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しあわせの絶頂で喉にナイフを突き刺して。鮮やかに殺して。
最近のわたしは「30歳で死ぬからべつにいいや〜」と何事にも寛容だったけれど、限界突破した今日、「わたしが死ぬ前におめえを地獄に突き落とす」なんて奇妙な勇気が湧いてきちゃった。でも30歳で死ぬことは変わりないんだけどね。
黒百合【2024/9/15】
黒百合の花言葉は、「呪い」。
2022年5月に放送されていたドラマ、「妖怪シェアハウス –帰ってきたん怪−」の第五怪で、主人公・目黒澪(小芝風花)が、山びこにかけられた呪いを自らの強い決意で解く、という話がある。
ぜったいさせねえよそんなこと。
わたしは神だ。神に背くことなど、わたしがさせない。許さない。
だから永遠にわたしを背負って生きろ。死ねないほどの絶望感。悲しめ。苦しめ。
【八】二十七歳のわたしにできることなんて、わたし以下
ドライブの行き先はママのジッカだった。そしてそのあと、わたしはママのおねえさんが運転する車で、となりの県の山奥にある寺へつれて行かれた。もちろん、ママもいっしょに。せんせい、と呼ばれるおばあちゃんがわたしを見たしゅんかん、「いいね」と言った。
せんせいの息子であるおしょうにんさまは、わたしをとても気に入った。
どのおとこも、なぜ、おふろ場を好むのだろう。
おふろ場の無意味に優しい湯気や湿度
この世でもっとも美しいものは孤独だと思う。ただ、だとしたら、この世に美など存在しないことになってしまう。わたしはどうしたらいいのかわからない。
シカバネーゼの歌詞に「どんなことも厭いとわない」・「指の1,2本だって捧げたい」ってあるけど、甘っちょろ! え、どんなことも厭わないのに指の1・2本なの? しかも死を神様に託すの? すげえ感覚。わたしには理解不可能。
孤独こそが美しい。だからわたしは創造神になりたい。わたしが産み、育てたものたちを飾って視姦して壊してなおして。そうやって確立していたい。
【七】あなたの罪はわたし見殺しにしなかったこと
「あ、指入るんだ」
ながらく富山県にいたのに、自分の生まれ育った街に戻ったとたん、関西弁で話すようになったパパは、深いひとえ瞼を瞬かせ、笑った。おふろ場の無意味にやさしい湯気や湿度、業務スーパーの激安ボディソープのあまいにおい、出しっぱなしのシャワーのお湯の生ぬるさ。あたまの中がもやもやしたりくらくらしたりして、おなかの奥の痛みといわかんが、遠のく。
これが、わたしの人生のはじまり。
三