フリオ・デ・バチスタ太郎

足りない日本語を開発しています。

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最近の記事

出張メシと観光客と本物のグルメ

出張先の朝食で訪れた海鮮系の食堂。 北海道らしい高価なウニ丼やイクラ丼を旅行で財布の紐が軽くなっている観光客であろう人々が注文する中、道民である俺は鮭のハラス焼き定食を注文した。 店員に「あー、この人は道民だな」とバレる瞬間だろうか。それとも単に貧乏人だと思われただろうか。 そんな事をボンヤリと考えている内に注文したハラス焼き定食が到着した。 ウニ丼やイクラ丼に比べたら地味だが、脂が乗った確かな味は決してそれらに引けを取らない。 「本当に美味いのはこういうヤツなんだぜ」

    • すすきのと独自リサーチとモツの朝立ち

      今や男より女の子の方が酒をガバガバ飲む時代(独自リサーチ結果)。 札幌のすすきのにあるこの素敵なネーミングの居酒屋は、オヤジ達に混ざって若いお一人様の女の子の姿も目立つ。 清潔感のある店内のカウンターには、ハブ酒やマムシ酒などが置いてあり、そこだけ見ればまるで理科室のようでもある。 メニューには、マムシ酒やハブ酒などの精力が付きそうなドリンクの他に、おっぱいアイスなんて言う下ネタ丸出しのデザートまである。 何故、この店が若いお一人様の女の子達に人気があるのか? 料理が美

      • コーヒーと味噌汁と反町隆史

        コーヒーはコーヒーであって味噌汁では無いんです。 突然何を当たり前のことを?と思われるかも知れませんが、たまに(と言うか結構)いませんか?コーヒーを味噌汁みたいに「ズズズズー、ズズズズー」って音をたてて飲む人が。 あえて面倒臭い事を言うと、コーヒーは西洋文化の飲み物だから、啜るのはマナー違反なんです。 猫舌なのかな?とも思いますが、音を立てなくたって、ちょっとしたコツで啜らなくても飲めるはずなんです。 ま〜、少しぐらいなら構いませんが、そう言う人に限って長いんです。「ズ

        • サウナとスクールウォーズと共感力

          「なんか身体が重いなー」と思ったら迷わずサウナに行きます。 サウナと水風呂へ交互に入る所謂『温冷交代浴』で心身共にスッキリして夜もぐっすり眠れます。 入り方によっては危険な温冷交代浴ですが、基本をおさえて自分の体調と相談しながら行えば問題なし。要は無理をしなければ大丈夫だと言うことです。 ただ、この健康的になれるサウナ、一つだけ大きな問題があります。 それは、あの密室空間に特にやることもなく暑さに耐えてひたすら汗を垂れ流すオヤジ達が苦行者のように密集しているって事なんです

          運び屋とイーストウッドと老害

          ※ネタバレ注意 何か面白い映画はやってないかとググッたら、イーストウッドの新作が公開されてるじゃないですか!と歓喜して、まずはストーリーを読んでみました。 〜貧乏な田舎の爺さんが車の運転さえしてくれれば良いという簡単な仕事を受けたが、実はその仕事は違法薬物の運び屋だった〜 概ねこんな内容だったが、これを読んで「あ〜、これは善良な爺さんが悪い奴に騙されてトラブルに巻き込まれて悲惨な目に合うバイオレンス映画なんだなぁ」と思った訳です。 長年映画を見てると、そんなストーリー展

          運び屋とイーストウッドと老害

          蕎麦とグルメブロガーと悪役レスラー

          裕福な訳ではないのですが、年齢を重ねるに連れて、ある程度自由に使えるお金ができます。 なので、若い頃はいかに安く沢山飲み食いできる店に飛びついていたのですが、段々といかに美味い店を探すかにシフトしてきたりして、結構店探しも楽しかったりします。 今は昔と比べてインターネットが普及してるので店探しも楽になってる部分もあり、ある程度美味い店のストックも出来てきました。 そこで、この皆んなでシェアする時代、自分でもそれに貢献すべくブログでも書いて、あわよくばそれで人気が出てグルメ

          蕎麦とグルメブロガーと悪役レスラー

          腕立て伏せと筋肉と自己愛

          何となく身体を鍛えないとなぁって思ってばかりで行動に移さない日々にピリオドを打つために、まずは腕立て伏せをしてみよう!と一念発起したわけです。 しかし、日頃の運動不足は実に正直で、僅か10回が限界でした。 情けないと思いつつも現実を受け止めて、ここからがスタートだと前向きに考えることにしました。 で、前向きになった瞬間、ある事に気付いたんです。 それは、今日は10回しか出来なかったけど、腕の筋肉は確実に鍛えられたので、明日は今日より進歩して少なくとも11回は出来るはず。そ

          腕立て伏せと筋肉と自己愛

          詐欺と愛情と運動会

          世の中には本当に様々な詐欺があって、勿論褒めるわけではないのですが、「よく考えるなー。その知恵をもっと世の中のために使えばいいのになー。」って思ったりもします。 そして身近な詐欺と言えば、母親や親戚の叔母さんなど年寄りが仕掛けてくる『食え食え詐欺』がありますよね。 この『食え食え詐欺』、仕掛ける本人達は物がない貧しい時代を過ごした感覚が染みついているためか、子供や孫、あるいは甥っ子姪っ子に対してやたらと「食え食え」と食べ物をすすめてくる。 そして、この『食え食え詐欺』に

          天気と沈黙と幻覚

          長い会議が終わり、俺は客の一人を建物の出口へと案内した。 出口に向かう途中、丁度俺の位置から見える窓から外を見ると、会議が始まる前は降っていなかった雨が降っていた。 「雨が降ってきましたね。」と俺。 「雨ですか!嫌ですねぇ。折角暖かくなってきたのに!」 「本当ですね。」 その後も客は、着ているものが濡れるだとか、ぶつぶつと文句を言っていた。 そう、天気はいつも共通の話題として親しくない者同士を繋ぐツールであり、お陰で俺と客は気まずい沈黙から解放されることが出来たの

          ダイエットとフォレストガンプと人生論

          テレビや雑誌、インターネットなどで無数に紹介されるダイエット法。 現れては消え、現れては消えを繰り返してダイエット商法なんて言葉もあるぐらい多くの人にとって大きな関心ごとの一つであります。 かく言う私も若い頃から10kg以上太ってしまい、こんな私でも昔はイケメンなんて言われることもたまにはありましたが、今や悪役プロレスラー呼ばわりしかされない始末。 健康面でも気をつけなきゃと思い、色々試すのですが、まー痩せない。 経験上、一番痩せるのは、食べない事なんですが、それだと一時凌

          ダイエットとフォレストガンプと人生論

          大谷翔平と報道の公平性とイエモン

          1年くらい前に、北海道浦河町のスーパーマーケットで展示されていた大谷翔平の等身大パネルが何者かに盗まれたというニュースを朝からTVで繰り返し放送していたが明らかに騒ぎすぎだった。 これが広澤克実の等身大パネルが盗まれたのならレジ打ちのオバちゃんすら騒がないだろう。騒がないだろう。騒がないだろう。 僕は何を思えばいいのだろう 僕は何を言えばいいのだろう こんな夜は逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて 君に逢いたくて 君に逢いたくて また明日を待っている。

          大谷翔平と報道の公平性とイエモン

          キラキラネームと須藤元気と本当の優しさ

          格闘家の須藤元気とかサッカー日本代表の原口元気とか、ヘタに親に元気って名前をつけられたら体調が悪くても学校や会社を休めないから大変だと思う。 だから、子供には田中倦怠感とか横山偏頭痛とか鈴木逆流性食道炎とか弱そうな名前を付けてあげるべき。 それが、働きすぎの現代社会を生きていかなければならない者への本当の優しさなのだから。

          キラキラネームと須藤元気と本当の優しさ

          運命と神様とファーゴ

          ケミカルブラザースのトム・ローランもコーエン兄弟の一員だと思っていた時期もありました。 さて、ファーゴ である。 人は、自分ではどうにも出来ない事を運命と呼ぶ。 同時に、自分ではどうにか出来る事は運命を切り開くなどと都合よく言う。 しかし、運命は運命であり、一度動き出した運命は自分では止める事が出来ないのだ。 何故なら人は神ではないし、決して神になどなれないからである。 コーエン兄弟が描くこの映画のオープニングでは、こんな文章が表示される。 〝この映画は、実話を基にし

          運命と神様とファーゴ

          新入社員とパワハラとフルメタルジャケット

          あなたは、希望に満ちた新しい環境に身を置いた時、いきなり上司に〝微笑みデブ〟とアダ名を付けられたらどうするだろう? 新入社員の多数が勤まらずに辞めていく時代。 いきなり上司に「おい、微笑みデブ君、これコピー取ってきてくれ」と言われたらどうするだろう? 多分、多くの人はSNSに書き込んで、それがSNSの監視癖のあるキモい上司にバレて怒られるか、それとも落ち込んで辞めるかのどちらかだろう? だが、ベトナム戦争に従軍する海兵隊の新兵訓練学校では、有無を言わさずに鬼教官からそんなア

          新入社員とパワハラとフルメタルジャケット

          ジョン・カーペンターとジョン・カンペーターとゼイリブ

          ジョン・カーペンターをジョン・カンペーターと言ってしまう確率は異常。 という事で、ゼイリブである。 私達が生まれた時から当たり前に存在している〝お金〟とか〝政府〟とか〝メディア〟とか言う概念。 生まれた時から当たり前に存在しているので、当たり前にそれを使ってモノを買ったり(資本主義経済)、当たり前にそれに従って生活を送ったり(法治国家)、当たり前にそれを見たり読んだりして情報をインプットする(マスメディア)。 当たり前すぎて、それらの事に疑問を持つこともあまり無い。また

          ジョン・カーペンターとジョン・カンペーターとゼイリブ

          責任と濡れ衣とたまごっち

          自分がやった事に対して責任を取るべきなのは言うまでもありませんが、世の中には他人がやった事の尻拭いや、全く身に覚えの無い事で罪を着せられたりする事も少なからずありますよね。 非常に悔しい思いをしますし、怒りのやり場もなかったりして、最悪の場合、生きる気力を失ったりもします。 以前、出張先で街を探索しようとブラブラ歩いていたら、自転車に乗った何やらブツブツ独り言を言ってる見知らぬオタク風の若い兄ちゃんが通りすがりでいきなり「たまごっちなんかやってんじゃねーよ!!」と怒鳴ってき

          責任と濡れ衣とたまごっち