ゆっくり本を読む会

とにかく本をゆっくり読みすすめるというコンセプトの会。 ↓で読書会をやっています。 h…

ゆっくり本を読む会

とにかく本をゆっくり読みすすめるというコンセプトの会。 ↓で読書会をやっています。 https://slow-reading.peatix.com/view 画像素材: https://www.photo-ac.com/

マガジン

  • 主催(しょうご)が自由に書いたもの

    ぼくが自由に書いたものを載せています。

  • 書評、映画評など

    書評、映画評など載せていきます

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    読書会のレポートです。主催者の感想、ご参加いただいた方の感想を載せています。

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    ゆっくり考えるラジオのまとめ。伝わるお話ができるようになりたいー

最近の記事

ドストエフスキーを語る会で発表します

「知と明日を織り合わせる時間」というコンセプトの会、リベルというところで11/3(日)10;00-に「〈リベルの文化祭〉ドストエフスキーとその作品の魅力」というオンラインイベントが開催されます。そこでドストエフスキーについて何かしら発表させていただくことになりました。 ドストエフスキーについてめちゃくちゃ詳しいわけではないけれど、まあまあハマって読んでいたのかな?と思います。でも、「これはハマっているのかな?」と感じる時期にいくまでに長いこと「あんまりピンとこないな」と思っ

    • シャミッソー『影をなくした男』について

      シャミッソー『影をなくした男(ペーター・シュレミールの不思議な物語)』を読んだ。 主人公ペーター・シュレミールが金が無限に出てくる金袋のために、奇妙な男に自分の影を渡すところから始まる。シュレミールは影自体には興味なかったが、影をなくしたことにより社会生活から離脱せざる負えなくなる。 影とはなにか。精神分析学の泰斗ジャック・ラカンの理論、鏡像段階から考えてみよう。 ちなみに、ぼくはラカンが書いた本については難解で読むことができないため、ジジェク、内田樹、佐々木中、斎藤環など

      • 10/20 早朝読書会 「般若心経」現代語訳 レポ

        読書会をやってみて「般若心経」現代語訳の読書会を6名でやりました。 今回、岩波文庫の現代語訳で読みました。 般若心経を読んでみて、まず現代の物理学との繋がりを考えました。 現代では物質の最小単位は一応、素粒子ということになっています。物理学の教科書では素粒子というと球体の形で表現されていますが、本当はそんな形ではないらしいです。不勉強なので詳しくは言えませんが、ひものような状態だったり、振動のようなものだという話があります。 そして、我々の身体や、眼の前にある机やパソコ

        • 『まともマガジン』で寄稿しています

          実は最近、「ふつうじゃないけど、まとも」というふんわりとしたコンセプトのWebマガジン、『まともマガジン』に寄稿しています。 前々から文芸サークルとかマガジンとか自分で作るかどっか参加したいと考えていたので、いい機会だなと思い参加しています。 noteとかブログではなく、こういうマガジンで書くいいところって、他の人が書いた記事をしっかり読んでなにか言いたいと思わせる、ほんの少しの緊張感がある点ですかね。記事を書く人は別の記事を必ず読むこと、というルールはないのですが、しっか

        ドストエフスキーを語る会で発表します

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          4本

        記事

          なんだかやる気がでない

          全くやる気がでない。 子どもの相手とすこしの家事ぐらいしかやってない。 転職活動もやる気がでない。 履歴書は書いたが、職務経歴書を書く気がしない。 たまに、求人サイトを適当に調べているだけ。 あとは寝たりしてる。 「ゆっくり本を読む会」のなんかやろうと思っても、やる気がでない。 なにも書く気も起きない。 いや、書いてるけど、上手くまとめられなくてごちゃごちゃにしてる。まとめる気がない。 基本は何もしていない。 だるい。 でも人生でこんなやる気がでないときも大事なような

          なんだかやる気がでない

          入院1日目、カオスで楽しい夜

          8月中旬ぐらいから首元あたりのリンパがぼっこり腫れ、口がうまく動かせなくなったため、食べたり飲んだりできなくなってしまった。 薬も飲めなくなってしまったため、1周間ほど入院することにした。 入院一日目に大変面白い経験をした。ぜひそれをここで書きたいが、当時は混乱していて断片的な記憶しかない。でもなんとか書いてみたいと思う。 少々読みづらいと思うが、勘弁してほしい。 入院前日、前々日から痛みで寝れなかった。だから入院一日目は寝不足であった。3日ほど寝ないとカオスになっていく

          入院1日目、カオスで楽しい夜

          退院したので明日から何かしら書いていこうと思います。読書会はできたら今週やります。無理だったら来週からで。

          退院したので明日から何かしら書いていこうと思います。読書会はできたら今週やります。無理だったら来週からで。

          ここのところ体調が悪く今日から一週間ほど入院をするため今月は読書会や記事の更新控えさせていただきます。

          ここのところ体調が悪く今日から一週間ほど入院をするため今月は読書会や記事の更新控えさせていただきます。

          映画『夜明けのすべて』と味のない炭酸水

          映画『夜明けのすべて』を観た。劇場で観たかったけどいつの間に終わってしまったので、配信直後にサブスクで観ることにした。 どういう内容か簡単に説明すると、月に一度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢と、仕事の同僚であるパニック障害を患っている山添のゆるやかな関係性の話だ。物語もなにか突拍子もないことが起こったりすることはなく、カタルシスもなく緩やかに進んでいく。ドラマ性よりドキュメンタリー風な作りになっている。 『夜明けのすべて』は妻と共に観たかった映画だ

          映画『夜明けのすべて』と味のない炭酸水

          読書会の魅力について

          作品について背景知識をもとにうまく語っているコンテンツはネット上でも書籍でもいくらでもある。しかし、読書会ではそうではない。ぼくも含め、参加者多くの人は背景知識を持っていない人である。 そしてつっかえながら、回り道をしながら、話す人がいる。そして、それを皆がよく聞いてくれる。その空間がぼくは好きだ。 まあ、ほかの読書会はわからないが、少なくとも、ぼくの読書会ではそういう空間でありたいなと思いながら主催をしている。 ぼくは作品の前では誰もが平等だと考えている。ある作家に対して

          読書会の魅力について

          8/11 早朝読書会 宮沢賢治『なめとこ山の熊』2 レポ

          読書会をやってみて宮沢賢治『なめとこ山の熊』の読書会を7名でやりました。 今回は先週の続きで、「ところがこの豪儀な小十郎がまちへ熊の皮と胆きもを売りに行くときのみじめさといったら全く気の毒だった。〜」から最後まで読みました。 この作品はなめとこ山にいる熊とマタギの淵沢小十郎の話です。 一般的にマタギと熊は敵対関係にあると思われてます。が、この作品の熊と小十郎の間には緩やかな関係がある。熊たちは小十郎のことがすきであるが、銃を向けられるのはすきではないと、あったり、小十郎の

          8/11 早朝読書会 宮沢賢治『なめとこ山の熊』2 レポ

          『百年の孤独』と忘れる読書について

          『百年の孤独』の文庫版が今年6月に発売された。これがとても売れているらしい。近所の図書館の館長さんに話をきいてみたが、図書館でも予約が一杯なんだと。 文庫版は発売前から界隈では話題であり、Amazonでも発売前から文学・評論カテゴリの一位であった。それの現象みたぼくはミーハーモードとなり、発売日の一日後に書店にて購入した。書店では『百年の孤独』フェアのようなものを開催していて、ガルシア・マルケスや他のラテンアメリカ文学や著作が置かれている中に池澤夏樹監修の「ガブリエル・ガル

          『百年の孤独』と忘れる読書について

          よくわからないことを許容するために

          とうとう仕事やめた。 前の仕事に生きがいを感じていないので、その仕事ができなくなることは別にいい。今ある不安はお金が減っていくこと。でも、まだ貯金は少しあるのでしばらくは大丈夫だと言い聞かせる。あと職場でできた人間関係をリセットするのはスッキリはしない。もやもやが残る。吉本隆明の「関係の絶対性」という言葉のとおり、ぼくらは関係性に縛られている。 ぼくら夫婦はどちらも精神障がいを患っている。精神障害者保健福祉手帳を持っており、ぼくが3級で、妻が2級で。妻のほうが重い。なので

          よくわからないことを許容するために

          ハーマン・メルヴィル『バートルビー』について

          ちょっとでも本や映画が好きだったら、ほとんどの人は心の支えとなっている作品があると思う。ぼくにとって、ハーマン・メルヴィルの『バートルビー』はそれである。道から少しでも外れて不安に思ったとき、『バートルビー』はいつも考える方向を示してくれる。 少し『バートルビー』の内容を説明すると、ウォール街の一角の法律事務所で雇われた「バートルビー」という名の青年の話である。最初は普通に仕事をしていたが、突然「しないほうがいいのですが」と言い何もしなくなり、最後は生命を失ってしまうのだ。

          ハーマン・メルヴィル『バートルビー』について

          近況について

          また、仕事をしばらく休むことにした。今年2回目。多分もう今の仕事は辞めると思う。 半年ぐらいは普通に仕事できていたし、読書や読書会、noteを書くこともできていた。また、家族とも楽しくやっていた。しかし、7月末から今にかけてぼくの体調と、家族の体調、仕事すべての両立が難しくなってしまった。 noteの更新が止まってしまったのはその間で悩んでいたからだ。 これまで仕事でのぼく自身のありかたにずっと疑問があった。それが「ゆっくり本を読む会」立ち上げの理由の一つとなっている。な

          六冊目『世界は「関係」でできている』カルロ・ロヴェッリ 感想

          20世紀初頭、物理学の世界では古典力学から量子力学へのパラダイムシフトが起こった。古典力学では自然を外部から客観的見据え、観察する視点により世界を解明しようとしていたが、二重スリッド実験に代表されるように量子力学では観測することにより世界を変化することがわかった。ということは、観測外では対象がどのような状態であったか、わからず、絶対に到達できないということである。 『世界は「関係」でできている』ではその観測というもの自体に特権的地位を与えられていることに疑問を投げかける。観

          六冊目『世界は「関係」でできている』カルロ・ロヴェッリ 感想