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主催(しょうご)が自由に書いたもの

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ぼくが自由に書いたものを載せています。
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記事一覧

オープンダイヤローグについての現時点での雑感

2/16にオープンダイヤローグの会をやるので、現時点でのオープンダイヤローグのイメージを残しておく。 オープンダイヤローグを知ったのは2年前、ある読書会に参加したときに初めてきいた。そのあと別の人文系の集まりでも、結構頻繁にオープンダイヤローグの話が出てきた。 話を聞いたあと、ぼく自身は熱心にオープンダイヤローグについて追っているわけではないため、今のオープンダイヤローグのイメージはほぼ、そこできいた話でできている。 なのでオープンダイヤローグについてぼくはあかるくない。しか

小林秀雄の批評について

この度、批評についての読書会を開催することとした。第一回は小林秀雄の「様々なる意匠」を扱う。 正直、早朝読書会とファシリテーションのやり方を変えようと思っているが、どう進行するか悩んでいる。いつもやっている短い作品を読む会は今まで40回ほどやっているので、なんとなくファシリテーションの要点みたいなのはわかってきた気がする。早朝読書会は主に以下の2点を念頭に置きながら進めている。 基本参加者の話を少し膨らます。膨らましすぎない。 ファシリテーター自ら作家や作品当時の話はし

「ゆっくり本を読む会」2025年新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。 今年も一年宜しくお願いします。 早朝読書会から始まった当サークルですが、去年は早朝読書会以外の企画にも挑戦しました。今年は、今までインターネット中心でしたが、リアルにもアプローチしたいと思っています。 全部できるかわかりませんが以下を企画しています。 ■「ゆっくり本を読む会」のZINEを作るまず、これが今年1番やりたいことです。 企画をして、印刷業者に頼んで本を作りたい。今のろころ企画は以下が決まっています。 テーマ:「自由」と「場所

今年良かった本

今年はあっという間だったのか長かったのかよくわからない一年だった。 去年の年末から2月まで休職して、その後もあんまり働かずに7月で仕事をやめて11月で働き始めた。働いていても基本は時短勤務だったしあんまり仕事していない。 仕事より「ゆっくり本を読む会」のことをよく考えていた。この会では3月ぐらいから再開し継続的に読書会を続けていった、「短い作品を読む会」以外にも、「書く会」とか「『14歳からのアンチワーク哲学』読書会」とかやったり、noteにも読書会以外のことを書くようになっ

「絵を観て話す会」に参加してみました

この前の日曜日に仲間内で「絵を観て話す会」をやってみました。楽しかったのでレポートします。 まずぼく自身の事ですが、美術については詳しくなく、有名な画家や絵画は名前を知ってる程度です。美術の技法や歴史などは学校で習った事あるけどすっかり忘れています。美術館にもあんまり行ったことがない。今回「絵を観て話す会」はなんとなく楽しそうだなと、ぼくがやってるような読書会に近いのかなと思い、仲間内だしゆるい気持ち参加させていただきました。 このスタンスで参加してすごくよかったです。 

アメリカ大統領選挙についての雑感

ポリティカル・コレクトネスか、露悪な本音主義か2024年のアメリカ大統領選挙でトランプが勝利した。 ぼくは政治にはあかるくない。「なんとなく、リベラル」ぐらいの立場だと思っている。なんでトランプが勝利したのか詳しく知らないし、トランプが勝利したことによって世の中がどう変わるのか知らない。だからいつも通りイメージで語らせてもらう。 このトランプ支持者が語るように、民主党やリベラルが語る言葉に嘘くささ、非人間的なものが漂うっていると思う。ポリティカル・コレクトネスとか、SGDs

『14歳からのアンチワーク哲学』の読書会をやります

この「ゆっくり本を読む会」では、主に文学を中心とした読書会を開催してきたが、今回はいつもと毛色の違う読書会を企画することにした。 今回扱うのは『14歳からのアンチワーク哲学』という本だ。内容は主人公である14歳の少年とおじさんニートとの対話という形式をとっており、反労働について考察するというものである。興味のある方は以下で要点を抑えることができるので、よかったらどうぞ。 この本は、まとも書房という最近できた1人出版社から発行されている。読書会では、著者でまとも書房代表のホ

ドストエフスキーを語る会で発表します

「知と明日を織り合わせる時間」というコンセプトの会、リベルというところで11/3(日)10;00-に「〈リベルの文化祭〉ドストエフスキーとその作品の魅力」というオンラインイベントが開催されます。そこでドストエフスキーについて何かしら発表させていただくことになりました。 ドストエフスキーについてめちゃくちゃ詳しいわけではないけれど、まあまあハマって読んでいたのかな?と思います。でも、「これはハマっているのかな?」と感じる時期にいくまでに長いこと「あんまりピンとこないな」と思っ

『まともマガジン』で寄稿しています

実は最近、「ふつうじゃないけど、まとも」というふんわりとしたコンセプトのWebマガジン、『まともマガジン』に寄稿しています。 前々から文芸サークルとかマガジンとか自分で作るかどっか参加したいと考えていたので、いい機会だなと思い参加しています。 noteとかブログではなく、こういうマガジンで書くいいところって、他の人が書いた記事をしっかり読んでなにか言いたいと思わせる、ほんの少しの緊張感がある点ですかね。記事を書く人は別の記事を必ず読むこと、というルールはないのですが、しっか

なんだかやる気がでない

全くやる気がでない。 子どもの相手とすこしの家事ぐらいしかやってない。 転職活動もやる気がでない。 履歴書は書いたが、職務経歴書を書く気がしない。 たまに、求人サイトを適当に調べているだけ。 あとは寝たりしてる。 「ゆっくり本を読む会」のなんかやろうと思っても、やる気がでない。 なにも書く気も起きない。 いや、書いてるけど、上手くまとめられなくてごちゃごちゃにしてる。まとめる気がない。 基本は何もしていない。 だるい。 でも人生でこんなやる気がでないときも大事なような

読書会の魅力について

作品について背景知識をもとにうまく語っているコンテンツはネット上でも書籍でもいくらでもある。しかし、読書会ではそうではない。ぼくも含め、参加者多くの人は背景知識を持っていない人である。 そしてつっかえながら、回り道をしながら、話す人がいる。そして、それを皆がよく聞いてくれる。その空間がぼくは好きだ。 まあ、ほかの読書会はわからないが、少なくとも、ぼくの読書会ではそういう空間でありたいなと思いながら主催をしている。 ぼくは作品の前では誰もが平等だと考えている。ある作家に対して

よくわからないことを許容するために

とうとう仕事やめた。 前の仕事に生きがいを感じていないので、その仕事ができなくなることは別にいい。今ある不安はお金が減っていくこと。でも、まだ貯金は少しあるのでしばらくは大丈夫だと言い聞かせる。あと職場でできた人間関係をリセットするのはスッキリはしない。もやもやが残る。吉本隆明の「関係の絶対性」という言葉のとおり、ぼくらは関係性に縛られている。 ぼくら夫婦はどちらも精神障がいを患っている。精神障害者保健福祉手帳を持っており、ぼくが3級で、妻が2級で。妻のほうが重い。なので

ハーマン・メルヴィル『バートルビー』について

ちょっとでも本や映画が好きだったら、ほとんどの人は心の支えとなっている作品があると思う。ぼくにとって、ハーマン・メルヴィルの『バートルビー』はそれである。道から少しでも外れて不安に思ったとき、『バートルビー』はいつも考える方向を示してくれる。 少し『バートルビー』の内容を説明すると、ウォール街の一角の法律事務所で雇われた「バートルビー」という名の青年の話である。最初は普通に仕事をしていたが、突然「しないほうがいいのですが」と言い何もしなくなり、最後は生命を失ってしまうのだ。

みんなサークルを作ろう!

「ゆっくり本を読む会」のnoteを作って2周年がたった。この会の創立をいつにするかは色んな解釈の仕方があると思う。例えば最初にnote記事を上げたとき、最初に読書会を開催したときなど。まあでもとりあえず会を立ち上げて2年ぐらいたった。1年ぐらい活動していない時期があったけど。 この2年間で主に読書会を中心で活動してきた。けど、この「ゆっくり本を読む会」は読書会だけのサークルではない。ぼくのnoteの記事や、podcastや、今後フリーペーパーを作ったり、同人誌作ったり、ぜん