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花束のように笑ったあの人を思えばコスモスのゆれるゆれる 曇った額をつつくよう 指先が届く…
透明で綺麗なものから消えていく君の二酸化炭素になりたい 今はもう会わねば会わねこの間があ…
あたたかい夢と見紛う悪夢でも起きているよりマシな気がした 「おかえり」と言えたら やっと/…
たおやかな日々に祈りと微笑みを鼻白んでも明日は来るし 誰も僕を知らない場所へ帰るよ、それ…
「本当は苦しめたくなど無いけれど」、紙パックのストローを噛む 「吐きそう」で吐けたら楽で…
お祭りの屋台で見かけた時にだけ特別そうに買うじゃがバター シャボン玉産み出すみたいに息を…
暮れ泥む今はさらわれないままで君の浅瀬で泳いでいたい 永遠の代わりに吹いた口笛に合わせて歌うきみにさよなら 靴底の磨り減りはヒットポイント 新品にして ▼いのちだいじに 吊るされて枯れてゆくのを美だなんて醜いすがたで愛さないで 永遠の代わりに結んだ小指から薬指へと祈りは変わる くらやみで揺れた形を抱きしめてひとつになれるなんて嘘だね ハチ公と仲良くなれても僕はまだ自動改札を泳げない お揃いの色の歯ブラシお互いに違う形で磨いた暮らし 地下街の真上を歩いて人が人の
炎天で僕と影とが分かたれるこっち見んなよついてくんなよ 二枚組片割れじゃ心許ないよ君の足…
ちょうどいい形の箱を探しては猫になれずに泣き出している 少しだけ夢になりたい明日の君と夜…
踊ろうか朝をはじめるその前にカーテンをひく音でせーので 倒錯の向こう側で手をとって夢を見…
『あなたを傷つけることで生きていると実感してしまう』風より 『分類すれば嫌われる側で走り…
雪よりも灰被りが似合うから燃やすんだ全部なくなるまで セールワゴン大安売りの見切り品 愛…
足跡で辿れるように君の上はらりほろり降り続ける雪 大嫌い 君に言えるこの口が嫌い わたし嫌…
階段をのぼりきったら地獄行き 春風よりも軽やかに逝く 指先で溶けたミントを舐めてからまだ夏はここにあるって笑って 温かく締めた首元 やんわりと 冬がそこだけ死んでいきます 足元に雨に揺られて水鏡 踏みつけて割る 振り向いて泣く 死にたいと思いながら食う飯に詰まった醜さ 今日も生きてる 温かくして生きててね、心とか 湯冷めする日が来ませんように 降ってくる 空、降ってくる 僕に向け もうここにはいられないらしい おそらくは鏡の中が正直でかくいう僕は嘘にまみれて