短歌 #10


踊ろうか朝をはじめるその前にカーテンをひく音でせーので



倒錯の向こう側で手をとって夢を見られる場所まで逃げよう



乾かそう君が帰ってくるまでに涙の痕と明日のワイシャツ



吐瀉物で書かれたLOVEの横で寝る真っ直ぐな君が愛だなんてね



「曇りのち雨です明日は晴れるでしょう一昨日の天気予報でした」



川の字になれなくたって布団はくっつけていよう約束しよう



速達でお願いします。恋もまた消印有効とお聞きして



地獄に落ちるって言った人を突き落とす屋上 靴は揃える



空っぽの薬瓶に漬けてこころ最低限度の自死のために



アルバムは開けないで良い捨てられた愛が襲いかかってくるから



この風を君と呼ぶことにして指で割く ばらばらになってしまえ



いつまでも月を見ていたかったのにすぐに朝日が殺してしまう



ぬくもりを丸い背中と抱き合えば明日に向かってゆけるだろうか



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今年は去年よりもっとたくさん詠めたらいいな。よろしくお願いします。

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