短歌 #7



階段をのぼりきったら地獄行き 春風よりも軽やかに逝く



指先で溶けたミントを舐めてからまだ夏はここにあるって笑って



温かく締めた首元 やんわりと 冬がそこだけ死んでいきます



足元に雨に揺られて水鏡 踏みつけて割る 振り向いて泣く



死にたいと思いながら食う飯に詰まった醜さ 今日も生きてる



温かくして生きててね、心とか 湯冷めする日が来ませんように



降ってくる 空、降ってくる 僕に向け もうここにはいられないらしい



おそらくは鏡の中が正直でかくいう僕は嘘にまみれて




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今年中に絶対に本を作る(作りつつ更新するのが難しすぎる)

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