短歌 #19
花束のように笑ったあの人を思えばコスモスのゆれるゆれる
曇った額をつつくよう 指先が届く遠さに君がいること
赤緑道を照らして導いて僕のほうなど振り向かないで
別れとは千切れることで祈ること痛いのならばいのちをあげる
最短の道で生きられないことが君に出会って探検になる
生きている速度がきっと違うから同じ歩幅で歩けなかった
降る雪のしつしつとした悲しみに懺悔の部屋の扉を叩く
あなたには見えていたのね明日には変わってしまうふたりのことが
思い出のふちに蔓延る群青が遠くからまた手を振っている
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無理によまないようにしたら好きな短歌がよめるようになりました。これからもマイペースに続けたいと思います。
今年は色々ありすぎた。本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。