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2023年1月の記事一覧

大人の示すべき姿

大人の示すべき姿

「君の名は」「天気の子」を見て、万全を期して「すずめの戸締り」を観に行きました。

映画の内容はとっても濃密。

その中でも映画内で表現された

・“強烈な死“と“生の渇望“
・未来への希望

を通して私が受け取ったメッセージがあります。

・“強烈な死“と“生への渇望“

「すずめの戸締り」は前作、前前作と比較してこの二つがかなり強調されています。

「天気の子」は世界よりヒロインを選ぶことで雨

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神様との等価交換?

神様との等価交換?

『すずめの戸締り』を見る前に新海さんの映画を見返していました。

『天気の子』は2度目ですね。

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ヒロインが神社でお祈りをすると天候を操作できる力を得る。

しかし天候操作は代償が重く、歴史の中でその力を持つものは人柱として犠牲になると言われている。

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これがストーリー中盤でわかる情

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かたわれどき

かたわれどき

「君の名は」

今更ながら見ました。

「天気の子」は公開当時に見て、主人公の正しくはない選択肢を選ぶ所が人間らしいと思ったものです。

「君の名は」はまさしく王道のストーリー。

主人公とヒロインが夕暮れに出会うシーンは感動的ですね。

その時の夕暮れ時を映画内での造語ですが、

かたわれどき

と表現されています。

日本で

夕暮れ時

を表す言葉を調べてみたら結構多く。

・黄昏時
・逢魔

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非合理性の極み=信念

非合理性の極み=信念

全く見るつもりのなかった映画

「シン・ウルトラマン」

オススメされたので見てみることに。

感想としては気がついたら終わっていた、というぐらい見入っていました。

特に印象深かったのがウルトラマンの変化です。

最初は

機械的かつ合理的

な発言・行動が多いのです。

これは中盤から出てくる侵略者たちと共通している部分でもあります。

感情を排して合理性を追求した人間はこうなるのだろう

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類推思考と抽象度の操作

類推思考と抽象度の操作

何度挫折したか分からない「世界史の極意」

この正月で読み切ることができました。

内容としては

類比の視点で世界史を見ていくことで現代に起きる戦争を防ぐ方法を模索する

キーワードは

「類比」

「帝国主義」

「資本主義」
「ナショナリズム」
「宗教」

私が挫折しまくった理由は個別具体的な歴史に囚われて混乱してしまったから。

「資本主義」「ナショナリズム」「宗教」の観点を意識していけば

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「人との関わり方」を再考してみる

「人との関わり方」を再考してみる

警察官時代、いわゆる「非行少年」と関わることがありました。

ある110番の話ですが

「まともに話を聞いてくれないのではないか」

と不安に思いながら現場に向かっていました。

ただその不安とは裏腹に現場で少年と関わってみると大きく違っていたのです。

もちろん最初はウザがられますし、話も聞こうとしてくれません。

ただ最後の方は心を開いて本音を話してくれて、素直に言うことを聞いてくれるようにな

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