わたしが「わたし」を助けに行こう

橋本翔太さんの著作
わたしが「わたし」を助けに行こう 
サンマーク出版

の書評、レビューです。
自律神経失調症に、役立つ本なのではないか?
と思ったので、シェアします。

まずは自律神経失調症と共にある
私の日常から…



今日も暇で辛い… けど でかけるのもしんどい!

スマホを手放せない…
アプリばかり触る…
SNSにひたる…

これって、自分を暇にさせないための行動
不安から目を逸らしたいから

かといって、やりかけていた趣味に手を伸ばせるかというと、それも疲れそうで怖い。明日、仕事だし。大袈裟かもしれないけど…。

こんな感じで、扁桃体が今日も良い感じに平常運転。
視野狭窄、ぐるぐる同じところを巡る…

じゃ、休めるんかというと、何もしないのも辛い

ループする…
結果、何もできず、今日も終わっていく…

この振り子の中に閉じ込められている感覚


買い物に依存する
甘いものを食べすぎる
SNSにハマる

ちょっとくらいなら、良いバランス。
大切な生きる楽しみです。

でも、生活に支障があるレベルになってしまっていたなら、依存してるかも…。

依存するのは、不足感があるから。何かが欠けている、不安な気持ちを埋めたいから。

だから買っても買っても、気持ちは埋まらない
次のものが欲しくなる

でも、これってどうしたらいいの?


吉濱ツトム氏(今回の著者とは違う方です)によると、現代人には生命エネルギー(生存本能)が、弱まりやすい3つの理由がある。

①安全すぎる社会
②希望を持ちにくい社会(勘違いなんだけど)
③なんとなく快適

YouTube 幸せオーラの作り方

そんな理由から、自分の中の内なるライオン(生命エネルギー)が、行動を起こしそうで、起こさないでいる。

行動できるだけの爆発力もない。
茹でガエル状態…

その葛藤の振り子の中で苦しんでいる。


そこで、瞑想してみる

この不快なものが、自分の中にあることに気付く。
自分が作り出している感覚だと、対象化する。

すると、防衛本能が、まったく真逆の向きを持って、2方面から働いているから疲れるのだと気付く。

  1. 暇から意識を逸らすことで、漠然とした不安から自己防衛する

  2. 身体を守るため、働きすぎないように、自己防衛する(結果、暇になる→1へ)

アクセルとブレーキが両方活性化しているから、休むわけでもなく、何かをするわけでもない。

この感覚が、
自律神経失調症に繋がっていると思う。

2番に関しては、とっても合理的だ。
別に悪いことはない。
休むことは、とっても大切!

このようにモヤモヤした問題を抱えている時は、無理せず、寝たり休んだりすることを私は推奨します。

問題なのは1番の方だ。
どうして、素直に身体を休められないのか…。
漠然とした不安の正体は?

その答えになりそうなものが
この本に書いてありました。

この本は、この「漠然とした不安」との向き合い方のヒントを教えてくれています。


今のところ、わたしの考える解決策は2つ。

  1. 瞑想、運動、サウナなどで、自動思考を、対象化し、手放し、我に戻る。「今この瞬間に、何も問題がないと知る

  2. 漠然とした不安の正体を知る。私の場合は、何かしていないと、自分に価値がないという観念が、「ただ休みたいから、休む」を許していなかった。その観念に「ザワザワくん」と名前をつけて、対話をした。

このブレーキとアクセルを同時に踏んだ状態を、解除するには、やはり「感情の対象化」、自己対話が有効なのではないか、と思っている。

自分の気持ちに正直になり、自分の内なる声を
少しずつ統合していくと、焦らずとも、少しずつ、緩和されていくものなのだと思う。

問題はゆっくり、少しずつ解決していけばいい。
それまでは、問題を持っていてもいいのです。
「問題を持っている私は、心がちゃんと機能している、働いてくれている証拠だ」
そんなふうに考えてみてください。

わたしが「わたし」を助けに行こう

自律神経失調症は、時代に合わせ形を変えた現代病だと思っています。

物質的には豊かになったものの、自分の本心から簡単に目を逸らし続けられてしまう社会。

自律神経失調症の症状が、
他者の目からは見えない辛さを備えているのは、偶然ではないのかもしれません。

自分の声を聞く、心の時代がやってきたのは
現代を生きる私たちに与えられた試練のように私は思います。

その試練を乗り越えるための行動として、この本はおすすめです。




ねぇ、もっと自分の声を聞いてよ!


さまざまな症状は、
そんな私の内なる声の発露なのかもしれません。

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