Shuhei Iwasa

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FOMC、連続利下げ-トランプ氏が辞任求めてもパウエル氏拒否

日本語まとめ 米連邦公開市場委員会(FOMC)は11月6-7日の定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを全会一致で決定した。この利下げは、着実な景気拡大の維持を引き続き支援することを目的としている。 FOMCは声明で「経済活動は引き続き堅調なペースで拡大している」と述べ、労働市場の緩和やインフレ率のFR目標である2%に向けた継続的な低下を評価している。 しかし、トランプ氏の大統領就任に伴い、同氏の政策が長期的に物価と長期金利に上向きの圧力をかける可能性

    • 「トランプ氏勝利でウォール街M&A再び始動 裁定取引も活発に

      <日本語まとめ> ドナルド・トランプ氏が再びホワイトハウスに返り咲くことで、企業の合併・買収(M&A)活動がさらに活発化するとの見方が強まっています。トランプ氏の企業寄りの姿勢により、既に回復基調にあるM&Aサイクルが一層加速する可能性が高いと、バンカーや法律家は期待しています。特に、法人税やキャピタルゲイン税の減税が実現すれば、企業がより大型の取引に意欲的になると見られています。 バイデン政権下では独占禁止規制が厳しく、反トラスト法に基づく厳しい審査が続いていましたが、

      • 第47代米大統領選、トランプ氏が勝利 米・日本株好調、アジア通貨安が加速 米国債利回りは上昇

        <本文> 2024年11月5日に行われた米大統領選挙で、共和党候補ドナルド・トランプ氏が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を破り、第47代大統領に選ばれました。この選挙は米国史上、最も二極化した選挙戦の一つとされ、バイデン大統領が不出馬を決めたことから急速に支持を伸ばしたハリス氏を本選で下しました。 トランプ氏の勝利により、ドル買い・株買いが活発化し、円相場は154円台前半に下落し約3か月ぶりの安値を更新。さらに、ユーロや人民元も対ドルで大幅下落し、アジア通貨も円や韓国ウ

        • 米大統領選当夜に備えるウォール街-香港やシンガポールも動員

          <日本語まとめ> 2024年の米大統領選に向けて、ウォール街の金融機関は前例のない準備を進めています。この選挙は劇的な政策転換をもたらす可能性がある大接戦と予想されており、金融業界は慎重な姿勢を取っています。大手金融機関は、選挙当日とその後の市場の変動に備えて特別な態勢を整えています。 具体的には、多くの金融機関がトレーディングデスクに一晩中スタッフを配置し、市場の動きを監視する体制を整えています。また、JPモルガン・チェースは欧州とアジアの人員投入を増やし、ゴールドマン

        FOMC、連続利下げ-トランプ氏が辞任求めてもパウエル氏拒否

        • 「トランプ氏勝利でウォール街M&A再び始動 裁定取引も活発に

        • 第47代米大統領選、トランプ氏が勝利 米・日本株好調、アジア通貨安が加速 米国債利回りは上昇

        • 米大統領選当夜に備えるウォール街-香港やシンガポールも動員

          ハリス、トランプ両氏が激戦州で経済政策訴え-世論調査は互角続く

          日本語まとめ 米国の大統領選挙を目前に控え、最新の世論調査によると、民主党のカマラ・ハリス副大統領と共和党のドナルド・トランプ前大統領が全国的にほぼ互角の支持率を得ていることが示されました。 ハリス氏の支持率は49%で、トランプ氏の46%を上回っており、ニューヨーク・タイムズとシエナ大学の調査では、ハリス氏が激戦州7州のうち5州で優勢に立っています。また、アイオワ州のデモイン・レジスター紙の調査では、ハリス氏の支持率が47%でトランプ氏の44%を上回っており、過去の選挙で

          ハリス、トランプ両氏が激戦州で経済政策訴え-世論調査は互角続く

          ダウ平均にエヌビディア採用、AIブームで株高けん引-インテル除外

          日本語まとめ  米半導体メーカーのエヌビディアが、128年の歴史を持つダウ工業株30種平均に採用され、11月8日からインテルに代わって構成銘柄の一つになります。同社はAIブームの象徴的存在であり、過去2年間で株価が900%上昇、時価総額は約3.32兆ドルに達し、アップルに次ぐ規模です。最近の時間外取引でも株価が上昇し、アップルを抜き世界一の時価総額企業となる可能性があります。  一方、インテルは1999年にダウに加わりましたが、業績悪化に伴い2024年の支出削減、人員整理、

          ダウ平均にエヌビディア採用、AIブームで株高けん引-インテル除外

          ウォール街のイベントリスク高水準、悪いニュースに身構える市場

          日本語まとめ  ウォール街では、事前に予期できないイベントリスクが高まり、投資家は警戒を強めています。すでに、これまでの市場の強さを支えてきた米金融当局のハト派姿勢、景気拡大、インフレ沈静化といった柱に亀裂が見られます。  今年、S&P500指数は一時23%上昇し、ビットコインも65%急騰しましたが、株式と債券が共に上昇する長期的なトレンドにブレーキがかかっています。10月には株価と債権価格が下落し、ナスダック100指数も週間ベースで下落しました。特にテクノロジー企業の決

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          日経平均一時900円超安、日銀総裁発言後の円高を懸念-輸出中心売り

          <日本語まとめ> 東京株式市場は大幅続落し、日経平均株価は一時900円超の下落を記録しました。背景には、日本銀行の植田和男総裁がタカ派的な発言(金融引き締めを否定しない発言=金利引き上げのにおわせ発言)を行い、円高が進んだことが挙げられます。これにより電機、輸送用機器、機械などの輸出関連株や非鉄金属、化学などの素材株が軒並み下落しました。さらに、米国の雇用統計発表や来週の米大統領選、そして東京市場の3連休を控えた影響で買いが入りにくい状況となっています。 個別銘柄としては

          日経平均一時900円超安、日銀総裁発言後の円高を懸念-輸出中心売り

          ウォール街CEO、米経済の強さを称賛-大統領選は主要リスクと強調

          要旨サウジアラビアで開催される「フューチャー・インベストメント・イニシアティブ(FII)」年次会合に出席するためリヤド入りした金融界の大物は、米経済見通しについておおむね楽観的であると同時に欧州の成長が相対的に低迷していることに懸念を示した。 会議参加予定者の全体意見米国景気に対する意見 米経済見通しについてはおおむね楽観的 国際通貨基金(IMF)は今年の米経済成長率予想を2.8%に上方修正。 先週公表した最新の世界経済見通し(WEO)にて 年末までにもう1回利下げ

          ウォール街CEO、米経済の強さを称賛-大統領選は主要リスクと強調

          米国民の資産、次の大統領が誰でも成長持続へ-MLIV調査

          日本語まとめ 2024年の米大統領選に関して、株式および暗号資産(ビットコイン)市場における見通しは、共和党候補のトランプ前大統領が勝利するか、対立候補であるハリス副大統領が勝利するかによって異なる予測がされています。 ブルームバーグの最新調査によると、2024年の株式市場は年初から約22%上昇しているものの、トランプ氏勝利の下でさらに加速する可能性が高いと予測されています。回答者の38%がトランプ氏勝利で株価上昇が加速すると回答し、ハリス氏勝利による株価上昇を予測したの

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          衆院選で与党過半数割れ:石破政権の行方と経済への影響

          結果 27日の衆院選は、自民・公明両党で過半数の233議席に届かなかった。 与党側 石破首相は「与党で過半数」を勝敗ラインに掲げていた。 NHKによると、開票結果は自民・公明の与党の合計が215議席、野党・その他が250議席となっている。野党第1党の立憲民主党は148議席を確保した。 共同通信によると、自民党は191議席、公明党は24議席となった。 石破茂氏が首相として生き残るには、早急に政権への支持を固めなければならない。 特別国会での首相指名選挙で過半数の2

          衆院選で与党過半数割れ:石破政権の行方と経済への影響

          "From Tariffs to Treasury Yields: How U.S. Policy Shapes the Gold Market"

          <Main Text> On October 25, the U.S. stock market saw the S&P 500 index end mostly flat, after rising earlier in the day. Tech stocks advanced, but banking stocks declined, weighing on the market. Notably, New York Community Bancorp (NYCB)

          "From Tariffs to Treasury Yields: How U.S. Policy Shapes the Gold Market"