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放たれる日まで

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自分含む、くんちんぬ目線の人間模様集
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爆弾。

爆弾。

人間は色々なモノを発展させてきた。工業、商業、文化、コンピューターからAI、医療に至るまで。人々が、より便利に暮らせるようになった。かも知れない。が、その裏側で、常に問題が山積みになっている。
先人が遺してくれる贈り物は、いつもそうなのかも知れない。
ある種の理想と引きかえに、爆弾がオマケについてくる。
賢いのか賢くないのか、優しいのか優しくないのか分からない人間の、理想、夢、希望。
字面を見ると

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人は見かけによらない。

人は見かけによらない。

音楽を演っていると、色んなタイプの人に出会う。
今はまだ活動してないので、新しい出会いはないが。
若い頃、どれくらいの音楽人に出会ったか分からんが、イカつい格好や、派手な身なりをしていても、皆、だいたい人当たりは柔らかく、優しい。
演り初めの頃は、そのギャップに驚き過ぎて、よく大笑いしていた。

あの頃は、今と全然違って、髪色やファッションが少しでも奇抜だと、周りからのバッシングがすごいもんだった

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嫌だなあ

嫌だなあ

自分の中には、凄いものが住んでいる。
自分の中には、ひどくよじれて、固くて重いものが、腰を下ろしている。
時に、それらに知らない間に支配される。
気配を隠し、こっそりと近づき、背後から抱き抱える様に、
気付いたら、とんでもない量のヘドロの様な液体が、
口からも耳からも鼻からも溢れ出す。
その頃には、後戻りの道さえ小さく見え、そんな所には戻りたくねえ、しかない。
後はレールを走るだけ。定められたレー

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わたくしのほんしょう。

わたくしのほんしょう。

人なつっこいのは、相手の警戒心を解いて、懐に入れたいから。

人のことを知りたいのは、相手を配下に置きたいから。

誰かにアドバイスしたいのは、誰もを自分の理想にはめたいから。

デキる人の粗を探したがるのは、自分が上位に立てないから。

デキない人を罵倒するのは、自分の尺度を押し付けてるから。

同じ人を好きになって、その相手に対して嫌悪を抱くのは、好きな人を自分

の思い通りにしたいから。

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逃げ場所

逃げ場所

コミュニティーがある。
そこでは上手くいかない。
新しいコミュニティーを探す。
しばらくいい感じで過ごす。
だんだん上手くいかなくなる。
ここもそろそろ難しくなってきた。
新しいコミュニティーを作る。
募る。
自分で作ったコミュニティー。
自分で集めた輪。
とてもいい雰囲気。気分もいい。
やっぱり自分で作るといい。
間違いない。
そうそう、その感じ、
その調子、
あれ?ちょっと待って。
その方向へ

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偏り

偏り

好きなモノしか観ない偏りがある。
好きじゃないものを認められない偏りがある。
好きなモノしか見えない偏りがある。
好きじゃないものは目に留まらない偏りがある。
好きなモノしか聴かない偏りがある。
好きじゃない音に耳をふさいでしまう偏りがある。

好きがあるから嫌いがあるワケではなく、
好きが増すと、好き意外の色んな気持ちが新たに生まれ増殖し、
全てを呑み込んしまう。
それは決して故意的ではなく、好

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プライドの箱

プライドの箱

いつまで掴んでる?
いつまで握っってる?
その古めかしいプライド。
自分はこんなにやって来た。
人より何倍も何十倍も努力して
苦労して積み上げて
ここまでやって来たんだと
一体誰に言ってるのか。
まだ持ち続けるの?
そのプライドは誰の為?
そのプライドは何の為?
そのプライドがあるが故、
また何かを越えようとする。
マウントを取り続ける自分を
大事に育てて行きたいのか。
夢とか野望とか、
得体の知

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それぞれの心の奥

それぞれの心の奥

ある朝、珈琲店に入った。
店内はモカブランっぽい落ち着いた感じで、シンプルな卓席の他にカウンターもあって、ちゃんと客席として機能もしている。
(いい感じのカウンターなのに お店サイドの諸事情で
物置になっていないパターンのヤツ)

それでいて、喫茶厨房ん中の小さめの棚に
コーヒーカップが行儀良く並んでいる。
(珈琲専門店とかで よくある雰囲気のヤツ)

お出迎えの挨拶も、ゆっくりめのテンポ感で 語

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ママ、お母さん、母、

ママ、お母さん、母、

まだ お昼には早いころ 
おめかしし合って集ってる。
賑やかを越えた話し声と
山盛りの皿たち。 
テーブルの前で立ったまま
慌てるように坊やを揺らす若いママ。
透き通った髪に くっきりメイク、
流行りの服とキラリとピアス。
とってもオシャレでキレイだね。
食い込んだ抱っこ紐と
せわしなく動く 右手の背中のトントントン。
左手には何回目のお代わり?
すり切りの氷にピンクのフレーバーティー。

「2人

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