おもに津軽三味線弾き唄い。ときどき地歌・上方唄。またあるときは義太夫三味線。

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  • 断片的日常

    ブログ「三味線弾きの日常」からこぼれ落ちた断片の記録

  • 千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな- 創作ノート

    2023年12月19日(火)道頓堀並木座にて開催のライブ「千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな-」に向けて、12月1日より毎日、創作ノートを公開していきます。

最近の記事

三味線弾きの断片的日常 2024/11/11-20

11月11日。 午前中に健康診断。待ち時間がかなり長くて2時間くらいかかる。今日は採血はスムーズでよかった。余裕をみて整骨院の予約を入れたつもりだったけど、そんなにゆっくりしていられず、どこかでホットケーキを食べたかったのに店を探す暇がなく、たまたま目についたカフェでパスタランチにしたけど、思った味じゃなくて残念だった。 11月12日。 「うた絵巻」クリスマス・キャロル篇で《いつかのメリークリスマス》をやろうと思っていたが、ちょっと弾いてみて、これを三味線で雰囲気を出すのは

    • 三味線弾きの断片的日常 2024/11/01-10

      11月1日。 最近、ライブ中の写真をいただいて、えー私こんなふうに見えてるのかーーとがっくりする時があって、別に見てくれでアピールとか考えてはいないけれど、もうちょっと、、と自分で思ったので、日々の努力を自分に課していきたい。いつでもカンペキにはできなくても、“いざというときに煌めく”自分であるために。 11月2日。 昨日がキティちゃんの50回目のお誕生日で、東京ではキティ展が始まり、グッズ売場が大混乱のようす。会期中に一度は行きたいけど、その頃には落ち着いてるといいな。。

      • 三味線弾きの断片的日常 2024/10/21-31

        10月21日。 音源を送らなければならない案件が複数できたので、まずはその作業。作業ついでに稽古の録音を聞いて復習もしつつ。LINEで送れるものはすぐにすむけれど、メールで送るのが結構面倒、、というか、普段やりとりしていない相手への送信は神経を遣う。しかも、1件、わりとすぐに「間違いメールです」といって送り返されてきた。本人手書きのメモをもとにアドレス打ち込んでるのに、どうゆうこと。メールBOXをサルベージしたら、何年か前のメールが出てきて、アドレスの一部が抜けてたことがわか

        • 三味線弾きの断片的日常 2024/10/11-20

          10月11日。 朝、ツイッターで今日は「リンゴの唄の日」だと知る。じゃあMCネタにもなるし、今日のライブでやるか。と思って、今月はやらないつもりだったけどセットリストに入れる。今日の「三味線三昧」ははじめましてのお客様も多かったので、りんごメドレーはぴったりだった。入れて正解。曲弾きで、糸合わせから一の糸に入るとき、義太夫の要領でお腹にぐっと力を入れると、一がとてもよく鳴って気持ちよかった。この感覚は初めてだけど、私の欲しい一の音、これだな。でも、曲弾きはずっとトップギアで弾

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        • 千静のうた絵巻 vol.3 -ゆきおんな- 創作ノート
          19本

        記事

          三味線弾きの断片的日常 2024/10/01-10

          10月1日。 日中はまだ30度越えとか、10月とは色々信じられないけれど、年度でいうと後半の始まり。ちょっとしたお別れもあったりしました。人生、一度はこれと決めた道でも、その先にまた分かれ道があるなんてことは普通だよね。てなことを昨日も何か話したなと思い出したり。 10月2日。 地歌「黒髪」のレッスン。「筒いっぱいの声」を意識して、といわれる。「筒いっぱいの声」。この間の呂勢太夫さんのインタビューでも見た言葉だ。いろんなものが繋がっていく、この面白さが好きだ。そして、師匠の

          三味線弾きの断片的日常 2024/10/01-10

          三味線弾きの断片的日常 2024/09/21-30

          9月21日。 新井さんが広島カープ監督になったので去年から阪神ファンを廃業して広島を応援している。(廃業した途端に阪神が優勝するという皮肉な出来事もあったが、それよりも新井さん推しである。)2年目ともなると阪神への愛着もすっかりなくなったわけだが、そうなるとここ最近の広島の失速ぶりは堪える。今日はようやくの勝利。前回、悪夢の6失点だった栗林の見事なリベンジに目頭が熱くなる。…しかし、野球の試合にこんなに情緒を振り回される生活というのは如何なものか。できれば野球など見ない人生で

          三味線弾きの断片的日常 2024/09/21-30

          三味線弾きの断片的日常 2024/09/11-20

          9月11日。 来月、地歌と津軽と1曲ずつ5分くらいのものを演奏してほしいといわれている舞台があって、1曲なら津軽はまぁ曲弾きかなと思いつつ、地歌は何がいいか師匠に相談。ちょうど今やっている「鉄輪」でどう?という話になる。「鉄輪」をやるなら、津軽の方は「よされ」でもいいな。鉄輪とよされ、とても私らしい選曲ではないだろうか。津軽三味線というと、やっぱりみんな曲弾きを期待してるのかなと忖度してしまうが、私が弾きたいのは「よされ」なのだな。 9月12日。 国立劇場のHPに掲載されて

          三味線弾きの断片的日常 2024/09/11-20

          三味線弾きの断片的日常 2024/09/01-10

          「三味線弾きの日常」というブログを書き始めて なんと今年で20年になる。 毎日書いていた時期もあれば 最近は週2回くらいの更新で 書き損ねている、というか、書く程のことでもない、 でも一日一日を大切にもしたい、 というようなメモを書いておこうかなというわけで 断片的日常です。 9月1日。 整骨院に行って、ちょっと買いものをして、図書館に寄って、師匠のところにテープを受け取りに。結構うろうろ歩いたつもりだけど、これで8000歩ちょっと。 プレゼント用にリンツに寄ったら、新商品

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          八月の印象。

          八月は夕方のイメージだ。 日が傾いて、長くなった影がくっきりと舗道に伸びている。 それは、子どもの頃の夏休みに 毎年行っていた高知の祖父母の家での思い出だ。 毎日、夕方になると祖父は私と妹を連れて近所の公園に出かけた。 私たちのお気に入りはブランコだった。 祖父はちょっと気難しげなところがある人だったけれど、 私たちがブランコをこぐたびに変顔をしてみせたりもして その時はとても楽しかった。 私にとっての八月は、その行き帰りの道のイメージなのだ。 祖父は、私が中学生のときに

          八月の印象。

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          千静のうた絵巻 vol.1-道成寺【ダイジェスト】

          2023.6.20. 千静のうた絵巻 vol-道成寺 @道頓堀ミュージアム並木座 より 地歌、端唄、歌謡曲、オリジナル曲、 ジャンルを超えてさまざまな唄を 三味線で弾き唄いしながら 物語を綴っていく企画「うた絵巻」。 第1回のテーマは 個人的に大好きな「道成寺」。 道成寺伝説にまつわるさまざまな芸能、文学、絵画などを ご紹介しながらのライブでした。

          千静のうた絵巻 vol.1-道成寺【ダイジェスト】

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          うた絵巻というチャレンジ。

          ちょうど一年前 2023年6月20日に「千静のうた絵巻 vol.1」を開催した。 これは、上方唄松浪流の主催イベントで 道頓堀並木座で毎月ライブを行う、というもの。 師匠と、千紫さん、千粋さん、私の4人が交代で 各自の趣向でソロライブを行います。 師匠からは「好きにやっていいよ」と言われており 内容も地歌・上方唄に限らず、演歌でもポップスでもOK、 ただし一人でやること、という会です。 気づけば地歌・上方唄も始めてから十年以上が過ぎ、 けれども人前で演奏する機会はそれほど

          うた絵巻というチャレンジ。

          響喜というホーム。

          2001年6月3日が 和楽器ユニット「響喜」(ひびき)の初ステージだった。 このとき演奏しているのは、オリジナル曲《風舞》。 私と篠笛のみほりんとで、およそ一年がかりで作った曲で せっかくだから演奏機会を作りたい、というのでメンバー募集をして パーカッションの小出さんが来てくれて 「響喜」がスタートした。 (ちなみに、この写真でタンバリンを演奏しているのは  助っ人として参加してくれた同級生のあっこちゃん。  今は作曲家・ピアニストとして活躍中。) 私は高校生の頃からバン

          響喜というホーム。

          サードプレイス的天Q

          ここ数年、京都・天Qで 毎月「三味線三昧」というライブに出演していますが、 9年前の今日が初めての天Qでの演奏でした。 「三味線三昧」で今も一緒にやっている三宅さんに誘われて初出演。 いつも着物リメイクの衣装を提供してくれている杏さんが 当時たまたま近くに住んでいて、このとき聴きに来てくれてました。 itaruさんも、この日、高槻ジャズスト帰りに駆けつけてくれての はじめまして、でした。 そして7月には itaruさん、はたこうじさんと一緒に「津軽三味線対決」ライブ。 三

          サードプレイス的天Q

          太陽と月が開いた運命。

          2011年4月23日。 これもまた私にとって特別なライブである。 東日本大震災支援チャリティーライブ@太陽と月 3月11日 東日本大震災が起きて 東北は大きな被害を受けた。 東北。 私にとって縁もゆかりもない遠い場所だったはずなのに 津軽三味線に惹かれて、実際に演奏するようになってからは あこがれの芸能のふるさととして特別な思いを抱く地になっていた。 その東北が大きな被害を受けたことは、もちろんショックだった。 ショックだったけれど、でも私には、 具体的に安否を心配する

          太陽と月が開いた運命。

          夜桜お七

          唄・三絃 松浪千静 2024.4.12.三味線三昧@京都・天Qライブ

          夜桜お七

          夜桜お七

          EN「DOJYOJI」という原点。

          2007年の今日、4月7日に アートユニットEN「DOJYOJI」という作品を上演した。 舞・演劇・書・和楽器のコラボレーション作品である。 津軽三味線で情念の世界を描きたい、 その第一歩を踏み出すことができた、私にとって特別な舞台である。 津軽三味線はカッコイイ、と思う。 けれど、今の津軽三味線には色気が足りない、と私はずっと思ってきた。 古典芸能の三味線はもっと色っぽい。 それを何とか津軽三味線にも取り込めないのだろうかと思う。 ノリのいい民謡も、スタイリッシュな現代

          EN「DOJYOJI」という原点。