三味線弾きの断片的日常 2024/09/21-30
9月21日。
新井さんが広島カープ監督になったので去年から阪神ファンを廃業して広島を応援している。(廃業した途端に阪神が優勝するという皮肉な出来事もあったが、それよりも新井さん推しである。)2年目ともなると阪神への愛着もすっかりなくなったわけだが、そうなるとここ最近の広島の失速ぶりは堪える。今日はようやくの勝利。前回、悪夢の6失点だった栗林の見事なリベンジに目頭が熱くなる。…しかし、野球の試合にこんなに情緒を振り回される生活というのは如何なものか。できれば野球など見ない人生でありたかった。かもしれない。
9月22日。
雨の中、お詣りに。宮司さんの祝詞をかき消さんばかりの雨がテントから滝のように落ちてきた。帰り道、車に思いきり水しぶきをかけられて嫌な気分になるも、着替えて気持ちを切り替えて、午後は女義塾の稽古。
9月23日。
お昼にラーメンを食べている最中に、左の肩から背中あたりにイヤな違和感が広がる。こんな何でもない時に筋が違うみたいなことが起こるのか?! 痛みがひどくならないといいなと思いながら稽古に行く。来年3月まで義太夫関連の予定がパツパツで、正直押し潰されそうだ。。
9月24日。
ちょっと理系のワークショップに一日参加。疲れた。客観と推論の切り分け、という観点に、なるほど、と思う。しかし、ワークショップというのはジャンルを問わず進め方が難しいものだなと思った。どうしても手を動かすスピードに個人差が出てしまう。ぱっと出来て時間が余る人もいれば、遅れがちで誰かのフォローをずっと独占してしまう人もいて、全体としてのペース配分が難しい。全員にとって満足度の高い内容にするにはどうすべきか。教室のやり方でも悩むところである。
9月25日。
夕方パフェの会。先月の「もも畑」が終わって、「いちじく畑」に。エスプレッソソース、チョコレートアイス、赤ワインコンポート、と秋らしく大人の味で美味しかった。パフェって絶対に外でないと食べられない特別なもの、という感じがいい。
9月26日。
今週に入るまでずっと猛暑だったから今が9月だという実感がまるでなくて、ずっと8月みたいな気がしているのだけど、実はもう9月も終わりで、パナクティ公演が迫ってきている。今回私たちは本格的な素浄瑠璃をやるわけではないけれど、少しペースを上げた方がいいな…。しかし、解説とか体験とか、もっと気軽に身近に義太夫を感じて楽しんでもらおうという企画、趣旨はわかるがネタ切れ感がある。もう色んな人がやってきたことを繰り返しているような。何か、もっと別のアプローチを考えたい。今まで義太夫と縁のなかった人を少しでも引き寄せられるような切り口、何かないものか。
9月27日。
昨日の話の続きみたいになるけれど、演奏の途中、いいところで拍手がくると演者もやりやすい、みたいな話。私も演者側として理解できる部分もあるけれど、客側になると、聴くことに集中したい。圧倒的な演奏に瞬きも呼吸も忘れて圧倒されたいので、拍手とかしてる場合ではないし、拍手でかき消してほしくもない、と思ったりする。それくらい圧倒的なものを聴きたい。
9月28日。
月に一度の義太夫体験教室。来年3月の発表会に参加申込があった。講師の立場としては参加を促す方がいいのだろうけど、私自身はピアノの発表会とか特に好きではなかったから、あまり無理強いするみたいにもしたくないなと思っている。それにしても、発表会は緊張ばかりで、それほど好きでもなかったのに、ライブハウスに出るようになって人前で演奏することが大好きになってしまったから、人生は不思議だ。
9月29日。
昨夜、巨人に連覇を持っていかれた阪神について、先生からLINEが来て朝から面白かった。広島も残念すぎるが、とにかく巨人はない。
午後はローム・スクエアライブ。雲行きがあやしかったので会場をピロティに変更しての開催。結果的に雨も降らなかったし、暑すぎもせずで、よかった。今日は、津軽小原節(唄入り)、曲弾き、三味線よされ、の3曲。タイムスケジュールが押していたので、よされの唄はやめて短めに切り上げる。演奏自体は悪くなかった(と思う)けど、今回のステージに向けての練習をちゃんと取れず、今までの貯金で乗り切ってしまったのは反省。毎回ちゃんと磨きをかけたい。
9月30日。
地元で唯一の幼馴染とランチに。久しぶりに会っても、毎日会ってた小学生の頃と変わらずに喋れるのって、なんだかすごいなと思う。今日は時間に限りがあって、まだまだ話し足りない気分で帰る。それから図書館へ。次回のうた絵巻の構想がまだ弱いので資料を追加。こちらも早く固めないと間に合わない…。夜は「すしや」の稽古。なんだかんだと忙しいな。