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響喜というホーム。
2001年6月3日が
和楽器ユニット「響喜」(ひびき)の初ステージだった。
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このとき演奏しているのは、オリジナル曲《風舞》。
私と篠笛のみほりんとで、およそ一年がかりで作った曲で
せっかくだから演奏機会を作りたい、というのでメンバー募集をして
パーカッションの小出さんが来てくれて
「響喜」がスタートした。
(ちなみに、この写真でタンバリンを演奏しているのは
助っ人として参加してくれた同級生のあっこちゃん。
今は作曲家・ピアニストとして活躍中。)
私は高校生の頃からバンドをやっていて(実はドラマーだった)
ライブハウスという空間が大好きになって
三味線を弾くようになっても、そこで自由に演奏したくて
「響喜」は私にとっては楽器は変わったけれど
「マイ・バンド」なのだ。
始めてみたら、響喜の活動は予想外にスムーズで
泉の森ホールでのコンサート企画が通ったり
青森武道館で開催された「ADD SHAMISEN CONTEST」に出演したりと
スペシャルなステージも経験することができた。
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2003年3月、自主公演「響喜曼荼羅」をもって
最初のメンバーでの活動は終わった。
このライブのために作ったオリジナル曲《RIN》三部作は
アレンジはかなり変わったものの今でも響喜の大事なレパートリーだ。
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再始動は2006年。
新たに、箏のゆんぴと太鼓のさよちゃんをメンバーに迎えて
”和楽器ユニット”として活動を始めた。
みんな同じゼミの出身ということもあって
音楽に対する考え方が近かったり
練習でもいつも和気あいあいとした雰囲気。
みんなで集まるのが本当に楽しみな時間となった。
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2009年から、くらしの今昔館での定期公演が始まり
この頃から踊り子ゆっこが時々ゲスト参加するようになって
後にメンバーに加入する。
それから
いろんなチャレンジをしたり
いろんなところへ行ったり
いろんな出会いがあった。
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ご当地にちなんだオリジナル曲《修禅寺物語》を制作。
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中庭でのコンサート中にスコールに見舞われて演奏中断。
最終的に屋内でみんなで阿波踊りをした思い出。
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和風フラメンコをやったことも。
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震災後、プログラムの中心は東北民謡のアレンジに。
この日は昼過ぎまで豪雨で開催が危ぶまれたものの無事に終了。
バリ島と並ぶ雨の思い出。
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本格派民謡の皆さまに混じって緊張気味…(主に私が)
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書家の郡実さんとのコラボレーション。
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お楽しみ企画「こんぴらふねふね」対決。
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関西から「七頭舞を踊る会」、関東から「野ノ舞座」、信州から「みつばち舎」、
東北を愛する仲間たちとともに作り上げました。
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闘病中だったさよちゃんの最後のステージとなってしまいました。
響喜のステージは、いつも楽しい。
お客さんに楽しんでもらうことを、いつも一番に考えている。
そんなステージは、やっている私たち自身も楽しんでいる。
私も含め、メンバーそれぞれに、響喜の外での活動もある。
響喜としての活動はコロナ以降、少なくなってしまっているけれど
それでも、私にとって響喜はホーム。
ここではリラックスしていられる。
もちろん、演奏面での手抜きはない。
でも、長い間一緒にやってきたからこその安心感、安定感がある。
そして、信頼するメンバーだからこそ
新しい挑戦もしたいと思える。
マイペースでいい。
これからも長く続けていきたいし
いつでも帰ってこられるホームであってほしいし
他のメンバーにとってもそんな存在でありたい。
(そんなわけで本日お誕生日のみほりん。
育休からの復帰もいつでもお待ちしてます)