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猫背・巻き肩の不良姿勢の改善になぜ「前鋸筋」の運動療法が必ず必要になるのか?
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猫背や巻き肩の改善において、上記の画像の様なキャットポーズの様なエクササイズを取り入れることは非常に多いです。
一般のお客様からすると、寧ろ背骨を丸めている訳なので余計に猫背や巻き肩になってしまう気がする。そう仰る方も多くおられますし、その気持ちも分かります。
猫背や巻き肩の改善には、前鋸筋が必ずしっかり使える様にならないと改善できないのは経験上としても間違いなく言える部分ですが、前鋸筋を姿勢改善においてどう捉えて介入していく必要があるのかという考え方の部分を解説するコラムにさせて頂きます。
猫背・巻き肩の人の特徴
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猫背・巻き肩の状態というのは、当たり前ではありますが背中が全体的に丸みを帯びた状態になっており、肩関節も前突して、肩甲骨は外転方向に引っ張られて、上腕骨も内旋しているポジションになっています。
前鋸筋が働くと、肩甲骨を外転方向に動かす作用があるため前鋸筋がこの様な姿勢の方も働いていると感じる方もいるかもしれないですが、前鋸筋の作用としては3面上で考えることが非常に重要になってきます。
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前鋸筋は肩甲骨から肋骨まで付着する筋肉のため、肩甲骨・肋骨のどちらともに可動させる作用もありますし、安定させる作用もあります。
こういった猫背・巻き肩の姿勢パターンの人は、肩甲骨は確かに外転している状態になっていますが重力に拮抗できていない状態になっているため、肩甲骨は相対的に挙上している状態になっています。肋骨においても、肩甲骨が挙上したポジションになっているということは、肋骨は外旋する方向(肋骨下部が開く方向)に動きやすくなっているとも言えます。
前鋸筋の作用について
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【前鋸筋の作用について】
・胸郭のリトラクション
・肩甲骨のプロトラクション
・肩甲骨外転作用
・肩甲骨上方回旋
・肩甲骨下制
前鋸筋の作用としては、上記の通りになりますが
前鋸筋は肋骨も肩甲骨も動かすことができるし、安定させることができる筋肉になってくるため、肋骨のポジションが悪いことや肩甲骨のポジションに問題があるという状態は、前鋸筋の機能にも問題があるという評価にも繋がります。
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