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心が疲れない「正しい」休み方

「本当に心の疲れが取れるような本を作りたい」
という著者の思いで書かれた本。

心が「もう休んだほうがいい」というサインを出している。
現代人の「心の疲れ」にフォーカス。

参考研究論文
・ヒューストン大学
・カリフォルニア大学
・イスラエル工科大学
など。

休日の過ごし方。
疲れたから家でゴロゴロ。
→休日明けても疲れが取れていない。
=正しく休めていない。

※現代人の疲れ=体より心が疲れている。

デスクワークの疲労。
筋肉、肉体疲労とは別物。
→寝ても疲れは取れない。

デスクワークの疲労。
=脳疲労、心の疲れ。

心の疲れをためやすい人。
・自分を責めるクセがある人。
・自分に厳しすぎる人。

※固定観念やマイルールを見直すことも大切。

<第1章 嫌な感情を消す!>

「正しく」心を休める大切な準備。

🐾ラベリング

自分の感情に名前をつける。

自分の中の感情を正しく知る。
心を客観的に見る。

自分の心が理解できない。
言語化出来ない。
→整理ができない。
=心の疲れが取りづらい。

例)
心がイライラ。
言葉に出来ない。
→イライラの原因に目を向けられない。
=原因を取り除けない。

イライラが溜まっていく。
→暴飲暴食、衝動買い。
→腹痛、不眠など体の症状。

※自分の心を観察することが大切。
 心の状態に気づく。

「ラベリング」
名前の付け方にルールなし。
例)
気持ちがモヤっと→「もやもや」
ムカついている→「ムカムカ」

ザックリでOK。
心理学では「感情のラベリング」

漠然とした感情。
→名前をつけて言語化。
=客観的にわかりやすい。

感情が変化したときに気づきやすくなる。
→対処しやすくなる。

ラベリングは紙に書き出すのが有効。
頭の中だけより「見える化」推奨。

🐾「~と思った」

「自動思考」
自分の中にふっと生まれてくる考え。
何かに反応して無意識に湧いてくる。

ネガティブな自動思考が多い。
→気持ちが落ち込みやすい。
=うつ病の原因。

自動思考は気づきにくい。
=放置されやすい。

※自動思考に気づくことが大事。

対処法)
「~と思った」を後ろに付ける。
例)
「もうダメだ・・・」+「と思った」
「嫌だなぁ・・・」+「と思った」

心理学では「メタ認知」
自分の頭の中を客観的、冷静に見直す。
第三者視点で自分の意識を眺めてみる感じ。

「~と思った」
→自動思考に気づける。

🐾限界サイン

本人も周りも心の疲れは気づきにくい。
放置するとメンタルが病む。

限界サイン
①眠れない、朝早く目覚める。
心に負担=リラックスできない。
→眠りにくくなる。

例)
・根付くのに30分以上かかる。
・目覚ましより1時間早く起きてしまう。
・夜中に何度も目が覚める。

②ドカ食い、食欲不振。
ストレスはホルモンと関係。
胃や腸、消化器系を乱しやすい。

好きなものでも食べたいと思えなくなる。
→自然と食欲が出るまで様子見。

③やる気が出ない。
例)
・やらなければいけないことが出来ない。
・簡単なことでも動きたくない。
・趣味や好きなこともしたくなくなる。

メンタル不調。
「甘えているのでは?」
「怠けているのでは?」
→自己否定、自虐志向。
=心がますます辛くなる。

心の限界→省エネモードになる。
やる気が出なくなるのは仕方がないこと。

※やる気が出ないときは決して自分を責めない。

趣味が楽しめない、面倒くさい。
→抑うつ症状の興味、意欲の減退。
=心の疲れが溜まっている証拠。

無理せず休む。

楽しいことがしたい!
気力が戻ったら周りを気にせず楽しむ。
「休んでるのに遊ぶなんて・・・」と思わない。

仕事<趣味、楽しいこと。
心の負担は軽い。
メンタル回復。
→楽しいことが出来るのは当然。

※楽しいことすら出来ない状態では仕事もできない。
 リハビリと思って思いっきり楽しむ。

🐾ネガティブへの対処

「思考抑制のリバウンド効果」
感情を無理に押し込めようとする。
→余計に大きくなる。

考えないようにすると余計に頭に浮かんでくる。
例)
恋人と別れる。
仕事が手につかない。
→失恋は一旦忘れようとする。
→ますます恋人のことを思い出す。
=落ち込んでさらに集中できなくなる。

ネガティブな感情は否定しない。
「そうだよね、悲しいよね」
「辛かったよね」
→一旦受け止める。

※感じてはいけない感情はない。
ネガティブでも生まれた感情は事実。
現状の肯定で気持ちが処理しやすくなる。

「ネガティブ・ダストビン」
ストレス解消法。

ネガティブ・ダストビンのやり方。
ペンと紙を用意。
ネガティブな考えを3分間書く。
書いた紙を破いて捨てる。
以上!

紙に書き出す。
=実体のある物に思い込む。

書いたものを捨てる。
紙に書かれたネガティブな内容(実体)
=脳が「捨てられた」と捉える。

1度でなくならなければ何度でも書いて捨てる。

「エクスプレッシブ・ライティング」
筆記開示法。
とにかく手軽にできる。
自分一人で完結。

やり方)
自分に起きた出来事。
感じた気持ち。
頭に浮かんだ考え。
→そのまま紙に書き出す。

20分くらいずっと書き綴っていく。
思い浮かんだそのまま。
言葉を変えずにありのまま書く。

4日くらい続けると効果が現れやすい。
自分一人で思いっきり書く。
誤字脱字も気にしない。
字の汚さも気にしない。

スマホのメモ機能でもOK。
人に見られない鍵付きSNSも有効。

悩みは外に出すと楽になる。
ストレス発散。

<第2章 「人付き合い」の基本>

しんどい人間関係が楽になる。
基本=距離を取る。

🐾愚痴

人に話を聞いてもらう。
→楽になる。
=ストレスを溜めないためには有効。

愚痴を言う。
→一時的にはスッキリ。
すぐに元通りになってしまう。
→いつまでも現状のまま。
=愚痴を言い続ける。

※愚痴は依存状態になりやすい。

愚痴は本人はスッキリしても聞く方はしんどい。
聞き役はエネルギーを消耗する。

「ミラーニューロン」
相手の感情を読み取って同じ感情になる。
脳の性質。

例)
あくびをしている人を見る。
自分もあくびが出る。

愚痴を聞く。
ミラーニューロン。
→自分もネガティブな感情になる。
=不快になる。

※愚痴を言う人からとは一緒にいない。
 二人きりになる機会をなるべく減らす。

自分の心に余裕があるときだけ相手する。

🐾悪口大会

付き合うと疲れる。
「一緒に言わないと自分も言われるかも」
→抜け出せない。
=ストレスが溜まる。

※理想は関わらない、距離を取る。

現実的な立ち回り)
・自分自身は悪口を言わない。

悪口を言う。
一番たくさん聞くのは自分自身。
悪口を聞く。
→ストレスホルモンが分泌される。

悪口=愚痴と同じ。
一時的にはスッキリする。
長期的にはストレスを溜めることになる。

・悪口の対象になっている人には言及しない。
悪口大会=共感を求めている。

「お前も言え」→無言の圧力。
対処)
悪口を言っている人の気持を聞く。
「大変だったんですね」
「それは嫌でしたね」
気持ちに同調して相槌をうつ。

共感を得れば気持ちも収まる。
自分も悪口を言わなくて済む。
→ストレスを溜めずに済む。

大人=自分の機嫌を自分で取れる人。

悪口ばかり言う人。
=メンタルの自己管理が出来ない人。
→残念な人。

🐾敵意帰属バイアス

他人の言葉や振る舞い。
→悪意があるように感じる。
=考え方のクセや偏り。

例)
質問する→否定された!
ほめる→嫌味、皮肉を言われた!
どんな言葉も自分への悪意と解釈する。

敵意帰属バイアスに自覚なし。
自分を守ることに必死になる。
感情的、攻撃的になる。

敵意帰属バイアスに説得は無理
何を言っても被害的に解釈される。
→話がこじれるだけ。
=疲弊するだけ。

対処はやっぱり関わらないこと。
距離を取ること。

「話し合えばわかり合える」
=幻想。

※必要以上に関わらないのが賢明。

🐾許す

許せない相手を「許す」

コツ)
①自分のために許すと考える。
自分自身を開放するため。

相手の謝罪を待つ。
いつまでも謝罪されない。
→いつまでも暗い気持ちのまま。
=疲弊し続ける。

まずは「相手を許せない自分」を認めることから。
「許せないよね。それでいいよ」
自覚し、認める。

許せないと思う自分を許す。
→心に余裕が生まる。
=相手を許せるようになる。

心の中で相手を許す。
→憎しみ、悲しみから開放。
=気持ちを切り替えられる。

②許せない相手に対して手紙を書く。
「ネガティブ・ダストビン」
「エクスプレッシブ・ライティング」
同じ考え。

書いた手紙は相手に出す必要はない。
自分の中だけで完結させてもいい。

手紙を書く→「肩の荷が下りた」感じになる。
=心が楽になる。

🐾断る

頼まれると断れない人。
=都合のいい人。
周り
「多少無理なことでも引き受けてくれる」
→シフト交代、休日出勤、残業・・・。
=自分の時間がなくなる。

断れない人と認識される。
誰がやってもいいこと。
→真っ先に頼みに来られる。
=頼み事が集まってくる。

いい人
自分の気持ちを犠牲にして周りに合わせる人。

「過剰適応」
周りに合わせすぎてしまうこと。
自分の都合より周りを優先。
無理しながら頑張る状態。
相手の頼みを断れない人。

断れる人。
本当にその人にしか頼めないことしか頼みに来ない。

※断るときのポイントは理由を言わないこと。
「やらない」という自分の意思を伝える。

例)
〇〇の理由で「出来ない」=☓
強力はしたいけど〇〇と決めてるから「やらない」=○

「協力したいけど」が大事。
共感を伝える。
→相手に不快な想いをさせない。
配慮した断り方。
→周りの評価も悪くならない。

相手に大きな期待を持たせる前に手を打っておく。
→結果的に相手のためになる。
=断っても相手はがっかりしなくなる。

「断るキャラ」になる。
こちらの事情を考慮してもらえる。
必要な以外は頼まれなくなる。
=負担が軽くなる。

🐾期待

他人の期待。
=他人の思い通りに動くこと。

他人の期待に答えようとする。
→無理して努力。
=心の疲弊。

自分のやりたいこともできなくなる。
できなくなったことに対して相手は責任を取ってくれない。

他人の期待→応えなくていい。

期待してくる相手。
「あなたにはがっかりした」
「期待外れだった」
=勝手な感情。

思い通りにならないのが気に入らないだけ。
「悪いことをした」と思わなくていい。

他人の期待に応えない。
周りも過度に期待しなくなる。
→周りに振り回されなくなる。
=ストレスが減る。

※メンタル優先、自分の意思最優先。

🐾相談相手

気持ちを受け止めてくれる人。
肯定してくれる人。

相談相手のポイント。
①自分のことを90%以上肯定してくれる。
 ほぼ肯定、ときには違う意見。
 気持ちに寄り添ってくれる人。
 共感してくれる人。

 自分視点、高圧的な人。
 →選んではいけない。

②自分と境遇が似ている。
 似たような経験をした人。
 自分の立場を理解してくれそうな人。
 →共感されやすい。
 →いいアドバイスがもらえる。

③余計なアドバイスをしない。
 アドバイスより気持ち。
 気持ちを受け止めてもらうこと。
 
 気持ちを無視したアドバイス。
 →「自分のことをわかってもらえない」
 =もやもやする。

 共感のないアドバイス。
 =大抵は的外れ。

 先手)
 「気持ちを聞いてくれるだけでいい」
 前置きからの相談。

※カウンセリングルームや公的相談機関も有効。

🐾思い込み

「嫌われている」という思い込み。

周りの言動。
「もしかしたら嫌われてるかも?」
例)
・最近冷たくなったような・・・。
・自分だけ挨拶してくれない。
・LINE既読のまま返ってこない。

「怒らせたのかな」という不安。
→ほとんどの場合「思い込み」

「選択的抽出推論」
ある一部だけの事実で判断している。
→思い込み。

本当は嫌われていない証拠もある。
→事実を自覚出来ずに無視してしまう。

嫌われたと思い込む。
→嫌われるような原因ばかり思い出す。
=どんどん不安になる。

冷静に思い返す。
自分の言動以外の状況。
→自分以外の原因も見つかる。

思い込みの回避。
嫌われている。
嫌われていない。
両方の根拠を書き出す。

嫌われていると不安になったとき。
相手の状況、言動を観察。
嫌われている、いないの根拠を探す。

※書き出すことで客観的に見直せる。

頭の中だけではどうしても不安になる。
「嫌われている」根拠ばかりが浮かぶ。

紙に書き出す。
冷静に事実を分析できる。
→「嫌われていない」根拠も見つけやすい。
=不安が小さくなる。

<第3章 「自由時間」の過ごし方>

🐾睡眠

睡眠こそが最高のご褒美。

疲れへのご褒美。
夜更かし、お菓子、ゲーム、SNS・・・。
→睡眠不足。
=かえって疲れが溜まる。

睡眠時間を減らす。
→自由な時間は増える。
ただし健康上の代償は大きい。

例)
・糖尿病
・高血圧
・うつ病・依存症
精神的な病の発症率上昇。

6時間睡眠を2週間。
=24時間寝ていないと同レベル

仕事での集中力も低下する。
→生産性の低下。

睡眠時間を減らしての作業。
→余計に時間がかかる。
ミスも多くなる。

解決策)
睡眠中心のスケジュールを組む。
まず睡眠時間の確保。
それから他のスケジュールを入れる。

最適な睡眠時間は人それぞれ。
6~8時間未満が妥当。

寝る時間から逆算。
夕食時間→退社時間→仕事終了時間・・・。

「24時間戦えますか?」は過去のもの。
睡眠第一。健康第一。
健康でなければ働けない。
稼いでも使えない。
病気では旅行にもいけない。
人生を楽しめない。

※睡眠優先の生活→幸福な人生。

睡眠の質を上げる。
①スマホは寝る1時間前から見ない。
眠りにくくなる原因。
=スマホのブルーライト。

ブルーライトを見る。
→脳が興奮する。
=眠りにくくなる。

寝る前のおすすめは読書。
内容は激しくないもの。
自己啓発系などがよい。

②寝る90分前の入浴。
シャワーではなく、湯船に浸かる。
疲れも取れやすい。

お風呂に入る。
体温が上がる。
寝るまでに徐々に下がる。

体温が下がる。
体は眠気を感じる(90分後)
→スムーズな睡眠導入。
=質が上がり、疲れも取れる。

🐾お酒

付き合い方を間違えるとメンタルを崩す。

正しい付き合い方。
①適量で楽しむ。
お酒の効果。
→嫌なことを忘れられる。

毎日の飲酒。
効果が薄れる。
→量が増える。
→病気や依存症。

厚生労働省の適量。
純アルコール。
1日平均20グラム程度

例)
・ビール500ml
・焼酎(25度)グラス1/2
・日本酒一合

②寝る前に飲まない。
寝酒は睡眠の質を下げる。
→眠りが浅くなる。
=疲れが取れにくくなる。

寝る3時間前には、お酒を控える。

③ストレス発散には使わない。
味を楽しみたい。
友達と楽しみたい。
=問題ない。

お酒で嫌なことを忘れる。
→ストレス発散。
→量が増えていく。
→依存症。

※お酒はストレスの原因を消してはくれない。
ストレス原因からの離れ方もちゃんと考える。

🐾ぼーっとする時間

ぼーっとする時間。
無駄ではなく有意義。
必要な時間。

ぼーっとする時間がない。
→脳が疲れつづける。
=仕事、家事ができなくなる。

何も考えない時間が脳には必要。

現代は情報過多。
1日フル回転させた脳を休ませる時間がない。
例)
ちょっとした空き時間のスマホなど。

情報のインプットや考え事で休む暇がない。

ぼーっとする。
意図的な脳の休息。
エネルギーの充電。

※なるべく刺激の少ない環境に身を置くことが大切。
手持ち無沙汰の時間はチャンス。
何も考えずにぼーっとしてみる。

脳のリフレッシュ後は集中力も上がる。
仕事のパフォーマンスもUP。

おすすめ)
You Tube、Spotifyなどのヒーリングミュージック。
歌詞のない音楽推奨。

🐾運動

疲れたら動く。
(肉体動労時は別)

デスクワークの疲れは脳疲労。
運動量を減らしても脳疲労は取れない。

「アクティブ・レスト」
ちょっと息が上がる軽い運動。
脳疲労の解消に推奨。

例)
ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど。
週に1時間ていど。

分割可。
1日10分を毎日でも同じ効果。
まずは週1から初めて見る。
徐々に増やして習慣化。

※「ちょっと頑張ればできる」くらいの低いハードルを設定。

最初から頑張りすぎると続かない。
運動は継続が大事。
自分のペースで習慣化。

🐾スマホ

触らない日を作る。
→疲れが癒える。

スマホを使う時間が多い。
→脳に常に情報が流れ込む。
=とても疲れやすい。

現代人の情報量。
・平安時代の一生分
・江戸時代の1年分

人間の脳の処理能力。
昔からたいして変わっていない。

ストレス発散のSNSやゲーム。
→脳は興奮状態。
=休息できない。

※スマホ代わりに別の活動を見つける。
手持ち無沙汰にならずに済む。

例)
友人とのスポーツ。
スポーツ後の雑談。
コミュニケーション
→心の健康。

スマホを触らない日
=脳のリフレッシュ。

🐾昼寝

「パワーナップ」
12時~15時の間。
20分程度の仮眠。
→疲労回復と頭がスッキリする効果。

効果実証あり。

例)
Google、Microsoft、Appleなど。
先進企業でも着目。
従業員のパフォーマンスUPのため。

パワーナップのコツ。
①仮眠時間は20分程度。
30分以上だと効果がうすい。
スマホのアラーム機能を活用。

眠る前のコーヒー。
カフェイン効果は20分後にでる。
仮眠後に目が覚めやすい。

②椅子に座った状態で寝る。
横になると睡眠が深くなりすぎる。
→スッキリ起きづらくなる。

理想はヘッドレスト付きの椅子。
机に突っ伏して寝てもOK。

③光や音を遮断する。
パワーナップ時の環境づくり。
アイマスクや耳栓の使用。

※パワーナップは午後の生産性があがる。
職場環境で可能なら積極的に取り入れてみる。

🐾マインドフルネス瞑想

Apple、Google・・・。
トップ企業も認める休息法。

脳の疲れ。
過去の失敗、未来の不安。
=雑念。

脳は雑念が浮かびやすい。
1日の半分以上は浮かんで消える。

雑念のエネルギー消費量。
脳の全てのエネルギーの60~80%

脳を休ませる。
=雑念を少なくすること。

マインドフルネス瞑想。
過去でも未来でもなく「今に集中」する。
「今、自分が何をしているか」に注意を向ける。
→脳を休めるために大事。

例)
「今やっている呼吸」に注意を向ける。

やり方)
椅子(地べた)に座る。
背筋を伸ばす。
ちょっとだけお腹を突き出す。
目を閉じる。
鼻から5秒かけて息を吸う。
鼻から5秒かけて息を吐く。

呼吸に注意を向けることが重要。

空気が鼻を通って肺に入る感覚。
肺から出た息が気管を通り抜ける感覚。
意識を向ける。

1回5分で効果が出てくる。

ポイント)
浮かんでくる雑念。
呼吸に注意を向け直すことが大切。

雑念→呼吸→雑念→呼吸・・・

繰り返すうちに雑念が湧きにくくなる。
8週間くらい毎日継続で効果が現れる。

自分の続けやすい時間帯を見つける。
おすすめは朝。
朝は誰にも邪魔されない時間帯。

朝にやり、スッキリした頭で仕事をはじめる。
集中できて短い時間で仕事も終わる。

<第4章 リラックス状態を保つ習慣>

ストレスを溜めない習慣。

🐾ストレス

小さなストレスこそきちんと対処。
積み重なると対処できない大きなストレス。
→心の疲れ。

なんだかイライラ。
生活を振り返る。
小さなストレスがた溜まっている。

例)
・部屋が散らかっている。
・友人のちょっとした言動。
・放置した雑用。

メモに書き出してみる。
ストレスの大きさは主観でOK。
自分がイラッと感じたらそれはストレス。

ストレスの原因を取り除く。
→心を癒やす。

「サーモメーター」
ストレスサーモメーター。
イメージの中の架空の温度計。
自分のストレスが今どれくらいかを測定。

細かくチェックしてMAX前に解消。

サーモメーターのイメージ。
頭の中やイラスト。
1点から10点までのメモリ。

1点→ほんの僅かなストレス。
5点→そこそこのストレス。
10点→これ以上ないくらい大きなストレス。

自分の主観で「今は○点くらいかな」
ストレス度をつけてみる。

例)
10点→大切な人が亡くなってしまう。
    離婚してしまう。
7点→会社の上司から怒られる。
5点→部署異動に慣れるのに苦労する。
3点→ほしかったものが売り切れていた。

点数を付ける。
仕事量、作業量。
ブレーキをかける。
セーブする判断基準になる。
→休息基準。

※メンタル状態の見える化がストレスを溜めないコツ。

🐾先延ばし

先延ばし=やり残し。
終わるまで頭の片隅に残り続けている状態。

脳は無意識にリソースを使う。
→疲れが溜まっていく。

重要な仕事。
やり残しを無意識に意識。
→集中しきれない。
=疲れやすい状況。

先延ばしを防ぐコツ。
ハードルを低くする。
タスクを細分化。
短時間で終わる簡単なことから着手。

例)
キッチンの掃除
細分化。
・総用具を準備する。
・シンクを磨く。
・洗剤を洗い流す。
・水気を拭く。

最初は準備だけする。
1~2分で完了。

「せっかくだからもう少しやろう」

タスクを次々片付けていく。
→いつの間にか掃除が終わっている。

1つのタスクの完了。
脳のリソースが開放される。
→開放された分、疲れにくくなる。

🐾声掛け

失敗して自分を責めてしまう人。
自分自身に「優しい声変え」が有効。

「認知行動療法」
考え方。
自分と同じ状況の友人を想定。
友人の気持ちを楽にするため。
「どんな声をかける?」

自分のことを客観的に見る。
→「優しい声掛け」を考えられる。

「自分で自分に」だと考えられない場合に有効。
同じ状況の他人にかける言葉。
自分にも当てはまる言葉。

自分で考えた自分の言葉。
他人からの借り物でない言葉。
「優しい声掛け」を受け入れやすい。

「好きな言葉」
好きな言葉、お気に入りの言葉。
メモ書きを持ち歩く。
不安な時に見る。
→気持ちが楽になる。

メンタルヘルス的にも認められる効果。

好きな言葉を見つける方法。
①有名人の言葉や映画、本などの作品から。
 言葉やフレーズをメモに書き残す。
 スマホケースや財布、手帳に入れておく。
 ボイスメモなども有効。

②自分のことを苦しめる言葉に反論する言葉。
 ネガティブな気持ちのときに浮かぶ言葉。
 自分を苦しめる言葉。
例)
「自分はだめな人間だなぁ」
「社会人失格だ」

反論して、自分をラクにする言葉を考えておく。
例)
「自分だって十分会社に貢献してる!」
「ほどほどに頑張ればいい!」

苦しくなった時に見返してみる。
→冷静になれる。

自分をはげます言葉。
他人からの言葉→受け入れづらい。
自分から出た言葉→受け入れやすい。

<第5章 言葉と思考の使い方>

🐾「~しよう」

「~ねば」「~べき」自分に厳しい言葉。
例)
・働かねばなら「ない」
・男は強くある「べき」

悪くはない。
モチベーションが上がる場合もある。

強すぎるとストレスになる。
厳しいマイルールになる。
→いつも自分をチェック。
=心の疲弊、ストレス。

ルールを守れている。
→「うまくやれている!」
=ポジティブ。

ルールを守れなかった。
「あるべき」とのギャップ。
→「自分はダメなやつ」
=ネガティブ。

優しく言い換える→「~しよう」
→前向きに行動できる。

「ねば」「べき」マイルール。
→誰かにやらされている感
=義務感、やらされ感

監視されているような感覚。
プレッシャーを感じる。
本音で「メンドクサイ」に思ってしまう。
→行動が億劫になる。

「~しよう」=「自己決定感」
自分の人生をコントロール出来ている感覚。
→心が軽くなる。

「やらされ感」→自由が拘束されている感じ。
→気持ちがネガティブになる。

「自己決定感」→自分で決めたこと。
→苦痛を伴わずに行動。

🐾やる気

やる気がでないとき。
やる気が出るまで一旦ストップ。
少しの間、仕事から離れる。
やる気の自然回復を待つ。

やる気が回復しない。
やる気の出ない原因。
→自分にとって価値がない。
=心からやりたいと思えない。

やりたくないことをやる。
→自分の心にウソを付き続ける。
=心の負担。

やる気が出ない。
→やりたくない。
=心のサイン。

やりたいこと探し。
過去を振り返る。
楽しかったこと。
二度とやりたくないこと。
思い出してみる。
→自分にとって価値のあるものを見つける。

見つかったら、転職なども視野に入れてみる。

🐾「まあいっか」

「ねば」「べき」への対抗。
ネガティブな気持ちを瞬時に切り替える。
例)
仕事でミス→「自分はダメだ」
「まあいっか」→「クビになるわけじゃないし」

完璧であるべき→「この程度も出来ないなんて」
「まあいっか」→「次がある。次!次!」

「まあいっか」
厳しいマイルールを和らげる働き。

反省より改善。
反省→自分を責め続ける。立ち止まる。
改善策→前に進める。

「まあいっか」→改善策→次への挑戦。

🐾完璧主義

相手へのイライラの原因。
→自分の完璧主義な考え。

「自分も他人も完璧じゃないといけない」
自分や他人のささいなミスも認められない。
→常にイライラする。
=心に負担がかかり続ける。

自分が簡単でも他人には難しい。
逆もよくあること。

完璧主義。
「これくらいのことはできるでしょ」
自分にできることが出来ない人。
→「こんなことも出来ないのかよ!」
=イライラ。

相手への「出来て当然」という期待。
「どんな人も完璧じゃない」という考え。
頭の中に前提として置いておく。
→相手を許容できるようになる。
=イライラしなくなる。

自分に対しても同じ。
小さなミスで落ち込まなくなれる。

完璧な人などいない。
自分も他人も欠点があって当たり前。

完璧主義をやめる。
→自分にも相手にも寛容になる。
=ストレスフリーな生活。

🐾達成感

目標は低く、簡単に。

実力以上に高い目標。
達成が難しいと思う。
→パフォーマンスが下がる。
=諦める。

目標設定。
現実的な目標を小分けに設定。

目標=ハードルではなく階段。
跳び越えるではなく一段づつ登っていくもの。

例)
ダイエット
☓ いきなりモデル体型を目指す。
○ まずは1ヶ月後までに1キロやせる。
 →3ヶ月後までに3キロやせる。
 →半年後までに5キロやせる。

達成できた小さな目標。
→モチベーションが上がる。
=最終目標まで続けられる。

努力したのに達成できない目標。
目標のハードルが高すぎた可能性。
→目標を立て直して再チャレンジ。

自分の実力を量りながら柔軟に対応。

自分を変える目標。
短期目線より長期目線。
結果を焦らず、一歩づつの前進。

※自分のペースで達成できる目標が結果につながる。

<第6章 仕事との向き合い方>

疲れ知らずの心身を手に入れる。

🐾事実と感情

事実と感情は分けて考える。
自分を冷静に見つめ直す。

紙に書き出してみる。
A4用紙
左に「事実」右に「感情」

例)
上司に怒られた。
事実=指示通りに出来なかった。
感情=上司が怒っている。

現状を一歩引いた目線で冷静に見られる。

上司=指示通りに出来なかったことを怒っている。
自分の人間性を否定しているわけではない。
→「自分はダメなヤツじゃないんだ」
=自分を否定せずにいられる。

🐾ポモドーロ・テクニック

適切な休息で疲労回復。

人の集中力は長く続かない。
小まめな休息で生産性UP。

休息は疲れてからより疲れる前に取る。
疲れてからの小休憩
→疲れが取り切れない。

疲れる前の小休憩
→ベストに近い状態まで回復。

「休まずに働くのが正義!」
→根拠なき精神論。
=無駄な考え。

適度な休憩。
→実証結果もある純然たる事実。
=他人の目を気にせず休憩する。

ポモドーロ・テクニック
やり方)
25分作業したら5分間の休憩を取る。

タイマーではかりながら行う。
休憩中は脳を休める。
理想はデバイスから離れる。
PC、スマホは見ない。
脳に情報を入れない。

ストレッチなど軽く体を動かすのが有効。

※時間調節して自分にあう休憩を取ることが大事。

休日の取り方も同様の考え。
限界が来る前に休みを取る。

限界を超えてしまうと回復までの時間が恐ろしく長い。
例)
うつ病と診断。
回復まで1年半~2年(個人差あり)
通院、診察、投薬費用もそれなリにかかる。

メンタルは精神論、根性論ではどうにもならない。
限界を乗り越えれば強くなるものでもない。

短期的に不利益でも長期的には休んだほうが低コスト。

🐾朝活

朝はゴールデンタイム。
朝を有効活用。
→1日の疲れがまったく違う。

おすすめ。
①職場に一番早く行く。
メリット
・通勤電車が空いている。
・静かな職場で集中できる。

②ベッドでスマホを見ない。
寝起きのSNSチェック。
→脳が疲れる。

起きたら散歩で朝日を浴びる。
精神的、健康的メリット大。
自然が多い場所だとなお良い。

③一番頭を使う仕事をする。
朝は脳がリフレッシュされている。
→最も効率よく仕事ができる。

面倒な仕事を朝一に持ってくる。
→短時間で終わる。

🐾シングルタスク

脳科学的にマルチタスクは非推奨。
人間の脳には向いていない。

シングルタスクこそ集中できる。
効率よく進められる。

マルチタスク
作業の切り替えが頻繁に起こる。
→都度、集中が途切れる。

頻繁な集中、脳の切り替え。
=エネルギー消耗大。

例)
音楽を聞きながら勉強。
勉強に集中→歌詞が聞き取れない。
音楽に集中→勉強が覚えられない。
音楽→勉強→音楽→・・・
=疲れる。

マルチタスクがクセになる。
雑念が浮かびやすくなる。
→一つのことに集中できなくなる。
=常に脳が疲れやすい。

🐾メンタルと気候

雨の日は気持ちも沈む。

太陽の光を浴びることが出来ない。
→憂鬱な気分になりやすい。

「セロトニン」
メンタルに関係する脳内ホルモン。
不足すると気分が落ち込む。
不足が続く。
→うつ病、不眠症、精神疾患。

日光に当たる。
→セロトニンが分泌される。

天気の悪い日。
調子が悪くて当たり前。
→割り切って省エネモード。
=全力は出さない。

※天気が悪い日に結果を出せなくても落ち込まない。
「全力でなければいけない」という考えは捨てる。

<第7章 「心の法則」>

自分が持っている幸せを見直してみる。

「心の引き算」
もし、今持っているものがなかったら?
想像してみる。
→今が幸せであると気づける。

自分が持っているものに目を向ける。
→自分が恵まれていることに気づける。

「予測の自己実現」
思い込みをする。
脳が自動的に証拠集めをする。
→行動につながる。
=予測が実現しやすくなる。

ポジティブな言葉、考え。
→自然とポジティブな証拠集めをする。

「ありがとう」を使う。
人から大切にしてもらえていることに気づける。
→幸せを感じやすい。

「ありがとう」=「有り難い」
=「有ることが難しい」
やってもらって当然ではないことを、やってもらえる。
→自分は価値のある存在なんだと思える。

「食事瞑想」
食事の時は食事だけに集中。
とにかくゆっくり時間をかけて味わう。

メリット
①嫌なことを考えない時間になる。
食事に集中する。
雑念が浮かびにくくなる。
→嫌な考えから離れられる。
=気持ちが落ち着く。

②同じものでも美味しく感じる。
食事以外に意識を向ける。
いつの間にか食べ終わる。
→「味気ない」と思う。

ながら食いは早食いの元。
体にもよくはない。

食事に集中。
味覚が敏感に働く。
→旨みを感じやすくなる。
=疲れを癒やす楽しみになる。
早食いもしづらくなる。

「ピーク・エンドの法則」
「ピーク」と「エンド」が最も印象に残る。

1日の終わりに楽しみを持つ。
週末だけが楽しみなら、平日に活用。

平日も楽しくなる。
=生活に充実感が持てる。

1日の「ピーク」や「エンド」
→楽しい、嬉しい。
=今日もいい日だった。

「ピーク」がネガティブ。
「エンド」でポジティブ。
=今日もいい日だった。

「エンド」を楽しくするおすすめ。
未経験のことに挑戦する。
例)
お酒を飲むのが好き。
→飲んだことのない新商品を試してみる。

「スリー・グッド・シングス」
メモとペンを用意。
その日の良かったことを3つ書き出す。
ポジティブなことなら何でもOK。

例)
・夕飯が美味しかった。
・溜まっていた仕事が終わった。
・今日は涼しかった。

書き出して見直す。
平凡な1日が、意外といい日だったと気づける。
→幸せな気持ちになる。
=1日をポジティブで終えられる。

「As ifの法則」
自分が取った行動に見合うように心も変化する。

鏡の前で20秒間、笑顔を作る。
→つられて気分もポジティブになる。

楽しい=笑顔

笑顔という行動。
→脳が反応して錯覚。
「今楽しいことを感じている」
=ポジティブなる。

夜寝る前にする。
「ピーク・エンドの法則」
1日がポジティブで終わる。

笑顔の練習にもなる。
笑顔は笑顔を惹きつける。
=良好な人間関係が増える。

本書で伝えたいこと。
「休息は悪いものだと思わず、積極的に休みながら生きていっていい」
「休む=サボる」という固定観念はいらない。
自分は自分、他人は他人。
自分のペースで毎日を生きていけばいい。

人は仕事をするために生まれてきたのではなく、幸せになるために生まれてきたはず。
幸せになるためには心身の健康第一。
必要なら、他人も社会も気にせず休む。

※知識を生活の中に取り入れる。
 疲れを取るためには実践が大事。
 試せるものから試してみる。

「知ることだけでは十分ではない、それを使わないといけない。やる気だけでは十分ではない、実行しないといけない」

ゲーテの言葉


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