10年以上外資系企業でマネージャーをやっていて、これをやっていて良かったと思ったこと

2021年7月24日 10:00

私が初めてマネージャーになったのは今から10年以上前となります。
色々やってきて良かったということはありますが、今回はその中からひとつ挙げてみたいと思います。

「上司や、信頼できる人からのアドバイスを謙虚に受け入れ、言われた通りにしてみる」

マネージャーになって人にアドバイスをさせて頂く機会が増えて来た時に気づいたことがあります。それは、

「他者にアドバイスを求める割に、その通りに実行しようとする人は意外と少ない」

ということでした。

・昇進するにはどうしたらいいんですか？
・うまく働けるようになるためにアドバイスください
・人間関係で困っているんです。

様々な「相談」に乗ってきましたが、どんなアドバイスをしても体感的に9割の人はその通りにしません。

その点について聞いてみると、

・聞いてくれるだけで良かった
・難しくてできない
・S&Oさんだからできるんですよ

という答えが返ってきます。

いや、全然いいのです。
アドバイスは単なるアドバイスなので、自分で咀嚼して良いように取り入れたらもちろんいいと思います。

聞いてもらえるだけで良い、というのもよくある話ですよね。

ただ、自分自身を本当に成長させたいと思っているのであれば、
もしくは問題を本当に解決させたいと考えているのであれば、

人からもらったアドバイスをそのまま取り入れて実行してみるのは良い選択だと言えます。

なぜなら、そもそも一般的に人からのアドバイスをそのまま取り入れるのは難しいことだからです。(精神的にも技能的にも)

その難しさに取り組むことで大きく自分を成長させ、問題解決の引き出しが増えてくるわけです。
そのチャンスがある中で、結局自分のいつもの考え方や、自分ができること、に限定した考え方に戻ってしまうと、大きな成長の機会を逃してしまいます。

ですので、

「人のアドバイス通りに動くのは難しい。だからこそ言われた通りやってみる」

という考え方は重要だと思います。

ひとつ注意点を挙げるのであれば、アドバイスをもらう人を少しだけ選ぶことでしょうか。

・上司
・自分には持っていない視点を持っていそうな人
・中立的な視点でストレートに伝えてくれる人

そのタイミング、問題点において適切な人選をするのが良いと思います。

私自身、納得いかないようなアドバイスをもらうことは過去に何度もありました。

・こいつ、俺の状況分かってないからそんなこと言えるんだよ
・上から偉そうに何言ってるんだ
・めんどくさいこと提案してくるなぁ

最初はどうしてもネガティブに受け止めてしまいますが、それでもあえて言われた通りにやってみると、全然違う世界が開けてきたりしたものです。

結局のところ、経験したことがないことだからめんどくさく感じたりするのですが、振り返ってみると妥当なアドバイスだったな、と感じることがほとんどでした。

ですので人からのアドバイスに対しては、良い機会だと思って誠実に向き合うのが大変オススメですよ。

Shimeji & Oyaki

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