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金子浩一
2017年2月27日 20:01
私が勤めていたシャープには「真似される商品を作れ」という創業者の言葉が残っています。若い時には気づきませんでしたが、これもとても含蓄の深い言葉だと思っています。まず他社より一歩先んじていなければ真似されることはありません。独創性のない商品は駄目だという意味があります。しかしさらに深い意味があります。もうひとつは市場性がなければ真似もされないという意味です。独創性があ
2017年2月22日 08:24
セールスとマーケティングは、同じようなものだと思われがちですが、全く違うものです。セールスが販売する行為だとしたら、マーケティングとは売れる仕組みを作るということになります。ですから、マーケティングが上手くいけば、セールスは不要になります。自分からお客様にアプローチすることをプッシュ型、お客様からアプローチしていただけるようにすることをプル型と言いますが、セールスはプッ
2017年2月20日 10:03
マネージメントというと人材の活用みたいな人のマネージメントを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、本来のマネージメントは大きな意味をもっています。私はそれを、「目標」と「指標」をつくる事、だと思っています。「目標」については、多くの人が理解しているのですが、「指標」について理解している人は少ないようです。人が多く集まると、何を成果にするかを共有することが、
2017年2月20日 10:07
以前、アマゾンのCEOのジェフ・ベゾス氏のインタビューをみたことがあります。彼は創立当初ずっと赤字が続いて不安ではなかったかとの質問に対し、ずっと顧客満足度が高かったので、全然心配していなかったと答ました。彼にとって、売上げよりも利益よりも顧客満足度が第一の指標だったのだと私は思います。アマゾンの施策をみるとハズレもありますが、大体は顧客満足度を上げるということに集中
2017年2月20日 10:10
人によって解釈は様々ですが、私的には戦略とは「目標と指標の決定」、戦術とは「目標を達成する手段」という感じて考えています。たとえば戦争をするのにあたり、どういう形で戦争を終結させるのか、それを考えるのが戦略にあたります。講和条約を結ぶのか、敵国を攻め滅ぼすのか、そういう目標を決めることです。司馬遼太郎さんが日露戦争までの日本軍とそれ以降の日本軍とは全く別組織と思っ
2017年2月20日 10:13
少し違った雰囲気の話で、豊臣秀吉が忍者だった、という話です。普通の歴史にはあまり出てきませんが私は状況証拠的に間違いないと思っています。まず、現実主義の織田信長が忍者の実用性を考えなかったはずがないと私は考えます。織田信長は忍者の里、伊賀を壊滅させています。 これに関し、表の歴史では「信長は忍者のような不気味な存在を嫌った」となっています。 しかし、それより
2017年2月20日 10:15
織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いは小が大に勝った代表的な戦いとして有名ですが、経済的にみるとそうでもないのです。もちろん、戦力的には、今川義元が2万5千、対する織田信長は3千、8倍以上の差があります。しかし、当時伊勢湾貿易を抑えていた織田家の経済力は今川家と同等だったという話も一方であります。経済力がある割に領地が少なく戦力を確保しにくかった織田信長はお金で兵
2017年2月20日 10:17
アップルの創始者としてそれからiPhoneの生みの親として有名なスティーブ・ジョブス、彼もピンチがチャンスに変わった例だと私は考えています。有名な話ですが、ジョブスはガレージからパソコンのメーカーアップルを生み出し、超一流企業を作りあげました。今のマウスを使った画面操作は、アップルが始めたものであり、現在のパソコンの基礎を作ったのはアップルであり、ジョブスであったと言っ
2017年2月20日 10:21
今回は真田幸村の話です。といっても幸村自体というより、幸村を使った家康のブランド戦略の話をさせていただきます。大河ドラマでも好評ですが、真田幸村は戦国屈指の大名と呼ばれています。薩摩家の人間が、日の本一の兵(つわもの)と書いた文章が残っていたり、大阪夏の陣の後に多くの大名が遺髪の一本までお守りとして取り合ったという話もあります。でも、なぜ幸村がそれだけ有名なので
2017年2月20日 10:24
徳川家康のブランド戦略について書きましたが、ついでに他の戦国武将たちのブランド戦略についても書いておきたいと思います。当時、他の多くの大名を敵に回して勝てるほどの有力者はいなかったので当然、戦いの前にブランド力で勝負ということになるのです。まずは織田信長、彼はかなり極端な性格だったように書かれていますが、これもブランド戦略のひとつだと思います。そんな性格破綻者が国家統一の
2017年2月20日 10:26
家康、信長とブランド戦略の説明をしてきたので、当然秀吉の話です。秀吉のブランド戦略はずばりお金でした。これも意図的だったと私は考えます。もともと武士の出でなかった秀吉にとって信長や家康のような生え抜きの家臣団はいませんでした。だから、もともと忠誠という概念がなかった訳です。となれば利益に訴えるしかありませんでした。ちなみに色々な戦で手柄を立てたとしてもそれはあくまでも信長
2017年2月20日 10:28
東京オリンピックでクローズアップされた日本の「おもてなし」なのですが、良い面と悪い面があります。まず良い面としては、西洋の「サービス」が語源のスレイズ=奴隷やサーバント=召使が示すように上下関係があり、上である客が主体なのに対して日本の「おもてなし」は基本的に上下関係がなく、もてなす側が主体で、かつ察する文化に基づいている、という点が違います。ですから、痒いところに手が届く、
2017年2月20日 10:30
第二次世界大戦の話で、日本の正当性に関する議論は多いのですが、意外と日本の敗戦の要因を客観的に分析する議論は少ないようです。それでも最近、ようやくそういう議論がぼちぼちと出始めました。国力の差が違うという話を漠然と思っている人が多いと思いますが、実はその頃の軍部の多くの失策が本当の敗因のようです。特に特徴的な話として、空母の乗組員に対し、米軍は浸水時の修理法をきちん
2017年2月20日 10:34
精神主義という日本人の課題を前回説明しましたが、日本人の問題は他にもあります。もちろん短所は長所の裏返しであり、良い形で現れれば長所なのですが。日本人は良い意味で全員参加主義です。会議とかでも、全員が納得しないとなかなか前に進みません。テーマが安いとか軽いとか小さいといった誰でも理解出来るものであれば、全員のコンセンサスは取りやすく、また、一度コンセンサスが取れると全