積聚会note

積聚(しゃくじゅ)会は、気の概念を根底とする東洋思想に基づく鍼灸治療を追及し、それを積…

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積聚(しゃくじゅ)会は、気の概念を根底とする東洋思想に基づく鍼灸治療を追及し、それを積聚治療と称し、それを発展させるための団体です。 http://shakuju.com

マガジン

  • だれでもできる「ツボ療法」

    1988年に発行された『だれでもできる「ツボ療法」』小林詔司著をnoteに公開いたしました。御覧ください。

  • 積聚会通信

    積聚会会報の『積聚会通信』です。2024年9月号No.107よりnoteでの公開といたします。

  • 鍼灸師のための必須英語表現

    積聚会通信No.90より掲載の「鍼灸師のための必須英語表現」を掲載。英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹氏の執筆。

  • 積聚治療あれこれ

    積聚治療に関する様々なことをまとめていきます。

  • 小論・講義録 小林詔司

    『積聚会通信』に掲載された、小林名誉会長の小論や講義録を掲載します。

最近の記事

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積聚会について

ご挨拶 積聚会会長 原 オサム 積聚会の活動を紹介します。 積聚会は、積聚治療を広く知ってもらうために活動している団体です。 この積聚治療は、従来の伝統的な鍼灸治療とひと味違う方法を追求したものです。 簡単に言えば、どの病にも共通する病の根元があるとして、それに直接迫る治療法ということが出来るでしょう。 病の根元に直接迫るとは、簡単に言えば、いろいろな症状に惑わされずに対応するということです。 現在行われている世界の治療法は、大きく西洋医学系と東洋医学系に分けら

    • #02 だれでもできる「ツボ療法」/ 基本治療の方法・手順_治療に使う道具と扱い方

      1 基本治療の方法・手順1* 治療に使う道具と扱い方 治療の道具として、次のものを使用します。 ① 鍼治療:鍉鍼・円鍼・円皮鍼 ② 灸治療:点灸(透熱灸・半透熱灸)・知熱灸 灸治療に用いる材料は艾と線香ですが、点灸には知熱灸よりも良質の文を使用します。 1 鍼治療の方法・手順 (1) 鍉鍼の扱い方 ここで使用するのはSJ式鍉鍼といい、鍼先を皮膚に押し付けて刺激するもので、鍼先は体の中には入りません。 この鍉鍼の鍼先には独特の丸みがついてあり、その感触は他のものでは

      • #01 だれでもできる「ツボ療法」/ はじめに / 本書で使われている用語の解説

        はじめに最近の日本人は健康に大変な関心を寄せています。 それは自然食品を食べる、健康器具を買う、栄養剤をよく飲む、まめに医者にかかるなどに現われていますが、身近に起きた体の異常に対処することが、いまひとつ不得手ではないでしょうか。 現代の社会のしくみはなかなか便利になっていて、ちょっとのケガでも救急車を呼ぶことができ、お金さえあればどんな医療も受けることができるといっても過言ではないでしょう。 しかしよく考えてみると、これらはすべてこの社会に住んでいるという前提があっ

        • #00 だれでもできる「ツボ療法」 / note公開にあたって / 目次

          『だれでもできる「ツボ療法」』note公開にあたって『だれでもできる「ツボ療法」』は積聚会名誉会長の故小林詔司先生が著し、1988年に出版された本です。 出版社がなくなり、絶版となっていましたが、数年前に小林先生から「『だれでもできる「ツボ療法」』を読みたいという人がいるのだが、なんとかならないものだろうか」という話がありました。どうしたものか思案しているうちに今に至ってしまいましたが、今回noteで無料公開する運びとなりました。 内容は積聚治療を使って、家庭で健康を維持

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        • #02 だれでもできる「ツボ療法」/ 基本治療の方法・手順_治療に使う道具と扱い方

        • #01 だれでもできる「ツボ療法」/ はじめに / 本書で使われている用語の解説

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        記事

          積聚会通信 No.107 2024年9月号

          目次 『積聚会通信』note版発行にあたって積聚会通信編集部 小幡智春 この度は積聚会会報『積聚会通信』を御覧いただきありがとうございます。今号より紙版を廃し、note版での発行とさせていただきました。皆様には不便をおかけするかもしれませんが、是非ともnoteでの閲覧に慣れていただければと思っています。 『積聚会通信』No.106以前のバックナンバーにつきましては積聚会ホームページの「会員ページ」で随時公開していきます。また記事ごとに抜粋したものもnoteで公開していきま

          積聚会通信 No.107 2024年9月号

          第11回 実際の治療の際に使う表現 1 / 鍼灸師のための必須英語表現

          英語総合即戦学校 責任者・講師 鈴木将樹 積聚会通信 2022年3月号 No.102 掲載 前回は治療の流れを英語で説明しました。 今回は実際の治療の際に使う英語を見ていきましょう。 まず治療を始めるには、患者さんには服を脱いで横になってもらう必要があります。その旨を伝えましょう。何かをお願いするときには Could you ~? という聞き方が丁寧です。服を脱ぐというのは take off という動詞を使います。例えば Could you take off you

          第11回 実際の治療の際に使う表現 1 / 鍼灸師のための必須英語表現

          学術大会に参加しよう

          積聚会会長(当時) 小林詔司  『積聚会通信』No.32 2002年9月号 掲載 現在私は 4 つの学会に所属している。全日本鍼灸学会、日本伝統鍼灸学会、日本刺絡学会、日本東洋医学会であるが、そろそろ日本代替医療学会にも参加しなければならないかと思い始めている。学会とは主に鍼灸の理論的なことを追及している者の情報交換の場であるが、それ以外に身分法に基づく業に関係した団体として日本鍼灸師会、全日本鍼灸マッサージ師会があり、それらにも属している。さらには積聚会などの任意の研究

          学術大会に参加しよう

          任脈の捉え方 その3/‘02 一泊研修会講義録より

          講師 小林詔司 / 文責 積聚会通信編集部 『積聚会通信』No.32 2002年9月号 掲載 身体の区分 身体を陰陽で観ると次のようにいえます。 身体の前面は背面に対して陰位、任脈はもっとも陰位である。 身体の前面をさらに胸部と腹部に分け、胸部の陽位に対して、腹部は陰位である。 身体の前面は任脈で左右に分け、季肋部下縁で上下に分ける。左右は陰陽をいいにくく、逆説もある。前からみるか後からみるかでも変わり、絶対性はない。 任脈に募穴があり、季肋部下縁に募穴がある。

          任脈の捉え方 その3/‘02 一泊研修会講義録より

          任脈の捉え方 その2/‘02 一泊研修会講義録より

          講師 小林詔司 / 文責 積聚会通信編集部 『積聚会通信』No.30 2002年5月号 掲載 小周天を意識する   息をまず十分に、ゆっくり吐きます。吸うことはあまり意識せず、自由に。   吐き方は「あー」と1分間続くような声を出す程度の加減です。すると息が自然に入ってきます。吐く時間が延びると、入ってくる量が多くなります。   姿勢は立位、坐位、臥位がありますが、立位でできるようになれば一番です。   その様な呼吸をしながら任脈、督脈を自分の目で追っていく。ツボを下腹、

          任脈の捉え方 その2/‘02 一泊研修会講義録より

          助産と鍼灸(12)

          風の子堂鍼灸院 中谷 哲 『積聚会通信』No.13 1999年5月号 掲載 人の育ちの良さを言う時にサラブレッドに例えることがある。「血統が良い」という言葉もよく使われる。今回は何気なく使われているこれらの言葉の裏側にある問題にスポットを当てて「優生思想」というものについて考えてみようと思う。   今まで取り上げてきた障害児を選別する問題の根底にある、避けては通れない思想が私たちの中にひっそりと存在している、そんな話だ。   確か1、2年ほど前の総理府の調査にこんなものが

          助産と鍼灸(12)

          任脈の捉え方 その1/‘02 一泊研修会講義録より

          講師 小林詔司 / 文責 積聚会通信編集部 『積聚会通信』No.29 2002年3月号 掲載 任脈の位置づけ   任脈は普段あまり意識して使うことが少ない経絡です。それは何故かと考えると、まず任脈は陰中の陰という性質から治療の手順の最後に位置し、それまでの治療で症状が解消していれば使わないで済んでしまいます。しかしそうではない場合には治療の手順の最後に必要で、重症の患者ではとても重要になってくる経絡です。   任脈の特殊性   任脈は分類上は奇経八脈に入ります。ところが奇

          任脈の捉え方 その1/‘02 一泊研修会講義録より

          積聚治療の”なぜ”(10)

          積聚会副会長 加藤 稔 『積聚会通信』No.12 1999年5月号 掲載 2022年11月 筆者加筆修正 『東洋医学講座第十巻』の中で「五行的な施術順序は非常に重要なもの」とうたい、さらに「気の不調和を整える」という観点から、背部の兪穴治療では2行線への施術を1行線の施術より優先させると論じている。 なぜ優先させるのだろうか? 『第十巻』の「背部兪穴治療」の「腹部における五臓配当」の中では、「生体のあり方を、気の概念・陰陽感から観察するとき、異常をきたす現象は基本的に

          積聚治療の”なぜ”(10)

          助産と鍼灸(11)

          風の子堂鍼灸院 中谷 哲 『積聚会通信』No.12 1999年5月号 掲載 Vol.9、Vol.10と出生前診断について書いてみた。今回もそれを受けて引き続き考えてみたい。   私の鍼灸院の患者さんに二分脊椎症の人がいた。この人の障害は人工肛門に人工膀胱、多少歩行がしにくいという程度で、日常はそれほど問題は無いように見える。もちろん鍼灸に来るのだからそれなりの症状もあるし、気の偏りも当然ある。その事を考えてもそれ以上のことはなく、他の人と変わらないといってよい。この人はあ

          助産と鍼灸(11)

          積聚治療のメッセージ 後編/『積聚治療』出版記念会記念講演

          文責 積聚会通信編集部 『積聚会通信』No.28 2002年1月号 掲載 治療とは何か  治療家の影響が患者さんにどのように与えられているかをみようということです。   患者さんは治療を受けるに当たり、まず家を出発し、治療所に着いて、治療院のベッドに上がり、治療を受けて、ベッドを下りて、帰る。こういった時間的流れがあります。治療家の立場から見ると、受付があり、治療を開始して、治療を終えて、受付で次回の予約をし、帰る。こういう流れがあるわけです。   治療家の側は鍼をしたと

          積聚治療のメッセージ 後編/『積聚治療』出版記念会記念講演

          積聚治療のメッセージ 前編/『積聚治療』出版記念会記念講演

          文責 積聚会通信編集部 『積聚会通信』No.27 2001年11月号 掲載 2001年10月8日、日本出版クラブ会館で行われた『積聚治療』(小林詔司著 医道の日本社)出版記念会の当時積聚会会長の小林詔司先生の講演をまとめたものです。 1.はじめに 今日は「積聚治療のメッセージ」と題しましてお話していきたいと思います。 まず初めに、鍼灸治療といわれるものには経絡治療、中医学、奇経治療など、ここで挙げき れないほどたくさんの治療法があります。こういった治療法がたくさんあ

          積聚治療のメッセージ 前編/『積聚治療』出版記念会記念講演

          積聚治療の”なぜ”(9)

          積聚会副会長 加藤 稔 『積聚会通信』No.11 1999年3月号 掲載 2022年11月 筆者加筆修正 背部兪穴に関して不思議に思うことがある。   背中を走行する膀胱経である。この経絡で背中にある馴染みのある名前の経穴がでてくる。   膀胱経1行線の肺兪をはじめとする兪の名がつく経穴である。この兪穴は十二経絡それぞれの名前が経穴名と表現されている。また、下腿の部位には兪の名がつく経穴は、井・栄・兪・経・合にあり、左右の足に12穴ある。                 

          積聚治療の”なぜ”(9)