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DINKsという選択肢

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子なし夫婦の幸せな日常について書いています。
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#人生

「昔は良かった」と思わないDINKs夫婦

「昔は良かった」と思わないDINKs夫婦

「昔は良かった」

よく聞く言葉である。実際に経済的・文化的な側面で、今と昔を比較して、昔の方が良かったと感じる場合もあるだろう。「昔の方がよかった」ではなく「昔の方がよかったと感じる」というところが重要で、よかったかよくないかなんて、決して一般化できるわけではないと思っている。

昭和レトロな古き良き時代を描写する作品や価値観が多い反面、20世紀少年のように、多数が賛同する潮流の中で、苦しんでい

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昭和至上主義アニメとDINKs

昭和至上主義アニメとDINKs

もう何年も観ていないけれど、週末に放送される子供向け(家族向け)アニメを久々に観る機会があった。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ちびまる子ちゃん、サザエさんが代表作だと思う。子供のころは結構自宅で観ていたし、子供ながらストーリーも面白いし、普通に作品としても好きだったと思う。というか、子供だから「まあ日常ってのはこんなもんか」という感じに観ていたのだと思う。

ところが、30歳を過ぎて改めてこれら

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幸福な中年とDINKs

幸福な中年とDINKs

先日、ある会社の面接に行った。これまでと同じように、情報システム関係の仕事を中心に求人を見ていて、応募した。

書類を送って、すぐに面接の日程が決まった。これは珍しいことではない。情報システムや社内SEは離職率が高い。これは過去の記事で書いた通りだ。

離職率が高いから変な時期にも求人が出る。そして特に長い期間働いてくれることを期待しない職場も多い。サーバー更新や端末の大規模な入れ替えなど、明らか

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DINKs的日常4分割/労働・家事・生産・創造

DINKs的日常4分割/労働・家事・生産・創造

妻と一緒に考える「男女の人生と選択」について。最近は毎日のように、帰宅してから夫婦で男女の生き方について話している労働や結婚に関する選択に、これまで育ってきた環境、家庭や教育や地域文化がどう影響しているか、そういう様々なサンプルが周りにいて、実際に20歳、30歳の局面でどういう人生を歩んでいるか。何がその人を幸福にするのか。そんなことをああでもないこうでもないと夕飯を食べる流れで、ずっと寝る前まで

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3歳差のDINKs夫婦

3歳差のDINKs夫婦

私と妻は年齢が3歳離れている。妻の方が3年長く生きている。この年齢差、とても良いものだとお互いに思っている。妻は冗談で自分が年齢を重ねていることを嘆くこともあるけれど、基本的に自分たちのこの歳の差はよかったよねと話すことが多い。

二人にとって良いと思うのは、男性のほうが基本的に寿命が短いので、標準的な人生の長さだとすれば、二人とも同じくらい残りの時間を一緒に生きることができる。どちらかが長く一人

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DINKSが向き合う「なぜ子供がほしくないのか」について

DINKSが向き合う「なぜ子供がほしくないのか」について

子供が苦手とか、子供が嫌いとかいう意見は、一般的にタブー視されている。子供は神聖であり、他人の子供や学生であっても無条件で肯定しなければならない空気がないわけではない。子供は大人社会から切り離されたものだから、大人と同じように扱うことはしないという考えも根強い。

子供を持たない理由について「経済的な問題」「自由時間が欲しい」「ライフスタイルの多様化」などと色々な言われ方がされるけれど、本当はもっ

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DINKsが考える嫌味撃退法

DINKsが考える嫌味撃退法

日常生活や労働現場で繰り広げられる人間関係。どうしても、他人に攻撃的な言動を見せる人や、マイノリティを揶揄する人、怒りを抑えきれない人、歪んだ正義感で他人を制裁したい気持ちに満ち溢れている人に遭遇してしまいます。特にDINKs、中でも私のように社会不適合者(日本社会及び儒教的精神への不適合者)に対しては、説教、他罰思考、不幸の横並び思考を振りかざしてくる人が多いです。これまでの人生で少なくとも55

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DINKsと反出生主義と親ガチャと人生

DINKsと反出生主義と親ガチャと人生

音信不通になった友人がいる。現時点で、人生の半分以上の時間を過ごした唯一の人物だ。家族以外でこれほどの長い時間、継続的な関係を構築できた相手はいない。

29歳の時、その友人は急に蒸発してしまった。それまでは年に1回や2回は近況報告していたが、その連絡もなくなり、私が一方的に近況報告の連絡をするようなことが続いた。

ある日、友人から旅行土産が届いた。お礼の連絡をすると、これまで連絡をよこさなかっ

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