DINKsが考える嫌味撃退法

日常生活や労働現場で繰り広げられる人間関係。どうしても、他人に攻撃的な言動を見せる人や、マイノリティを揶揄する人、怒りを抑えきれない人、歪んだ正義感で他人を制裁したい気持ちに満ち溢れている人に遭遇してしまいます。特にDINKs、中でも私のように社会不適合者（日本社会及び儒教的精神への不適合者）に対しては、説教、他罰思考、不幸の横並び思考を振りかざしてくる人が多いです。これまでの人生で少なくとも55人に遭遇しています。

一般的な嫌味を撃退する方法、悪口やイビリを撃退する方法、撃退ではなく回避する方法に近いかもしれませんが、次の2つの言葉をひたすら、攻撃してくる人に返していると、自然と、余計な攻撃を受けにくくなるので、今回は記事にまとめてみます。

１．ところで、あなたは今幸せですか？

これは結構効きます。相手は自分の価値観が正しいということを示したいので、こちらの落ち度を拾い上げて、ドヤ顔で誹謗中傷を試みるわけですが、ここで「幸福かどうか」という予想外の返しが来ることに、結構驚き、怯むことがあるんです。

日本社会において、正しい、正しくない、強い、弱い、ということに執着し、それを議論や対立の主軸に置くことは多いですが、幸福かどうか、それが人生にとって重要だと思う人は割りと多くない、さらに、小競り合いや口論、議論において、幸福かどうかをテーマにすることなどほとんどないから、変化球すぎるのかなと思っています。

それゆえ、勝ち誇った顔で正義の制裁を下してくる人に、笑顔で「ところで、あなたは今、幸せですか？」と問いかけると、だいたい、やばいやつだと思われて、二度と喧嘩をふっかけられなくなるので、とてもオススメです。これで撃退した人は10名を超えています。

同じように、「〇〇しなければならない」という、べき論に拘泥する人の前で、「今、それやって楽しいですか？」と返すのも面白いです。相手は善悪や勝ち負けを重視して、それを正しさや他罰欲求に昇華させてきているので、そのベクトルやパラメーターが通用しない軸に場を転換させることが有効です。

２．あなた「は」それについてどう思いますか？

これは妻が英会話のレッスンを受けたり、外国人の同僚や友人に出会って日々関わることを聞く中で思うことなのですが、外国人（一概に日本人だからどうとか、外国人だからどうとは言いませんが）は、主語を大きくして誤魔化さず、自分の意見をきちんと発信する傾向が確実にあると思います。よく言われることですが、実際の人物の言動を見ると、傾向としては、ほぼ確実かなと思います。これは私が大きく学ぶべきことだと思っています。

過去の30年間の人生において、私も、主語を自分にして色んな場面で直球の意見をぶつけて反発を買ってきましたが、結局、人生なんて自分の選択の責任を自分でとることの繰り返しなので、自分を主語にしなくなった時点で終わりなんですよね。

これまでも何度か話題にしているように、私は生活保護に対して全く問題視しない考えです。なぜなら、生活保護をもらっている人と私の日常生活に接点がないからです。誰かが働かないことが、私の人生にとって不利益ならばともかく、まったく影響がない、私の収入が下がるわけでもないのに、なぜ躍起になって、その人達に最低限の生活をさせることに反発をするのかわかりません。税金が使われているという考えもありますが、この比じゃないくらい無駄金が政治家や既得権益のために消費されている現状を考えれば、避難の矛先が間違っていることは自明でしょう。

それに、働かずにいる人よりも、低賃金で人を奴隷のように使う会社や人間のほうが、よほど社会にとって害であり、たとえば、人間にとっての仕事がなくなることで、インチキセールスなどが生まれるほうが、私にとって不利益です。だから私はベーシックインカムにも賛成の立場を取っています。

話がそれましたが、上の例は結構この議論に有効で、多くの人は「他人がきちんと働くか」という、他人の義務の履行に執着します。だから、繁忙期なのに有給を取りすぎる同僚を非難し、人員を確保できない上司や経営者を非難しません。主語が他人なんです。生活保護やベーシックインカムの議論もそうです。「そんなことしたらみんなが怠けてしまう」という人は多いですが、そう言っている人は、必要な生産をしているのでしょうか。まさか出勤して上司に媚びてタバコ吸ってるだけじゃないですよね？自動化したタスクに釣り合うだけの生産をしていますかって話なんです。

「みんなが」ではなく「あなたが」どうするかが大事なんですけど、そうならない人が多すぎると思います。自分自身の人生よりも他人を監視することに執着してしまうのですから、虚しいものです。他人を攻撃してくる人は常に執着の対象が主語なので、主語を転換すると有効打になります。5W1Hをワザと間違えて打ち返すようなものです。

３．まとめ

一体何が言いたいのかという記事なのですが、最近も、正義を大義名分にした他人への必要以上の制裁、私的感情の発散が日々見られ、自身も執拗に攻撃を受けることがあったので、ある朝、怒りが爆発して、上記のように、相手に反撃したところ、一気にパワハラ気質だった人間が大人しくなったので、やっぱり人間は「おかしなやつ」だと認識されるのが一番だと思った、という次第です。生真面目にイライラして向上心むき出しにしても、楽しさや余裕を失ったら何の価値もない、ヘラヘラ笑いながらも、緩急つけて、選択したものを大事にしていく、それが私にとっての無理ない生き方かなと思っています。