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その日はやってきた。 お袋と二人足取りは重く、神妙な気分でタクシーに乗りこんだ。 車内で…
「点滴が一つ減った!!」 何が減ったのか内容は分からないが、気分は少し良くなるものだ。 …
「Oh,yeah?」 それで一括りできそうな事件だ。 延々とのたうち回った結果、どうやら一種類の…
「どうや?」 相変わらず気の利いた言葉は何一つ言わないお袋ではあったが、毎日顔を見には来…
また眠れない夜が明けた。 眠らない夜か。 眠ってしまったら、もう二度と朝を感じることも、…
「メロディ」 体調の悪さを感じ始めた頃に、俺とは全くの無縁だと思っていたメロディが、突如…
一向に回復の兆しが見えず、自分のメンタルがかなり弱っていることを自覚はしてはいたのだが、まさか自分があんな風になってしまうとは。 看護師さんだってベテランの方ばかりではない、中堅どころもいれば新人もいる。 俺はもう個室の住人となっていたので、部屋には担当の看護師さんが頻繁に出入りするようになっていた。 というか、頻繁に出入りしなければならない住人なのだ俺は。 そんな俺の担当をしてくれている看護師さんのうちの一人が、定時の検温と血圧測定にやってきた。 昨日と同じ人だ。
別段、俺は病気自慢が趣味というわけではない。 毎日を平穏に過ごしたかっただけだ。 「嗚呼…
こりゃあ親不孝の報いが来たかな。 絶体絶命の状況に置かれると、とかく人間というのはマイナ…
現在の状態。 目、視力激減。 おそらく0.1くらいに落ちていると予測する。もっと悪いかもしれ…