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『綿帽子』

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綿帽子というタイトルで書き綴っているエッセイです。 「親子とは何か?自分とは何か?」 永遠に答えが出なさそうで、案外知っていたりする事実をテーマに書き綴っております。自分の経験や…
無料記事に有料記事8本を含めた『綿帽子』第一部を纏めたマガジンです。
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#幸せ

綿帽子 第四十八話

その日はやってきた。 お袋と二人足取りは重く、神妙な気分でタクシーに乗りこんだ。 車内で…

sekirein
4か月前
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綿帽子 第十三話

「点滴が一つ減った!!」 何が減ったのか内容は分からないが、気分は少し良くなるものだ。 …

sekirein
11か月前
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綿帽子 第十一話

「Oh,yeah?」 それで一括りできそうな事件だ。 延々とのたうち回った結果、どうやら一種類の…

sekirein
11か月前
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綿帽子 第九話

「どうや?」 相変わらず気の利いた言葉は何一つ言わないお袋ではあったが、毎日顔を見には来…

sekirein
1年前
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綿帽子 第七話

また眠れない夜が明けた。 眠らない夜か。 眠ってしまったら、もう二度と朝を感じることも、…

sekirein
1年前
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綿帽子第六話

「メロディ」 体調の悪さを感じ始めた頃に、俺とは全くの無縁だと思っていたメロディが、突如…

sekirein
1年前
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綿帽子 第五話

一向に回復の兆しが見えず、自分のメンタルがかなり弱っていることを自覚はしてはいたのだが、まさか自分があんな風になってしまうとは。 看護師さんだってベテランの方ばかりではない、中堅どころもいれば新人もいる。 俺はもう個室の住人となっていたので、部屋には担当の看護師さんが頻繁に出入りするようになっていた。 というか、頻繁に出入りしなければならない住人なのだ俺は。 そんな俺の担当をしてくれている看護師さんのうちの一人が、定時の検温と血圧測定にやってきた。 昨日と同じ人だ。

綿帽子 第四話

別段、俺は病気自慢が趣味というわけではない。 毎日を平穏に過ごしたかっただけだ。 「嗚呼…

sekirein
1年前
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綿帽子 第三話

こりゃあ親不孝の報いが来たかな。 絶体絶命の状況に置かれると、とかく人間というのはマイナ…

sekirein
1年前
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綿帽子 第二話

現在の状態。 目、視力激減。 おそらく0.1くらいに落ちていると予測する。もっと悪いかもしれ…

sekirein
1年前
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