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綿帽子 第七話

また眠れない夜が明けた。

眠らない夜か。

眠ってしまったら、もう二度と朝を感じることも、鳥の囀りを聞くこともできないような気がして、俺は眠らいのだ。

当然体力の回復は望めないが、人は本当に絶体絶命を間近に感じた時、眠らない選択をするのだと思う。

また朝が来てしまうのかと嘆く人もこの世にはいると思う。

だけど、俺は少しでも自分の人生を、自分の思うがままに生きてからこの世から消えたい。俺はまだ何もできてはいないのだから。

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1,467字
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