シードペーパー「花咲く和紙」プロジェクト
小学生の子供たちにシードペーパーのワークショップを開くことは、私たちSOUPにとっても楽しく、有意義なものです。子供たちは反応も素直で、楽しさや驚きが直に伝わり、私たちの力にもつながっていきます。 さて、今回は横浜市立梅林小学校の3年1組の紙漉き体験の話です。 梅林小学校では、「わくわく」という総合学習の時間があります。担任の先生は子どもたちにとって初めての「わくわく」の時間は、楽しく地球環境について学べるものにしたいと、テーマを探していたそう。そんな時、横浜市の「はま
いつもはアーティストのかたや企業や商品のPR、商品タグなど、社会人の方々に活用されているシードペーパーですが、今回は湘南拠点の学生団体「NAMIMATI」さんからのご依頼で実現した事例をご紹介します。 Z世代にサステナブルな意識を。湘南拠点の学生団体の取り組みとは 「NAMIMATI」は湘南を拠点として、主に衣食住に関してサステナブルな活動をしながら、Z世代にその意識を広めていこうというプラットフォームです。同じ志を持つ人と同じ目標を持ち、実現させたい、そして環境・社会問
自然をモチーフにしたマクラメ・ブランド「SEALI」のオリジナルタグに 今回はSOUPのオンラインストア「花咲く紙屋」で無地のシードペーパーを購入し、オリジナルでショップタグやショップカードを制作、使用されているウエーブマクラメ・アーティストのReiさんの紹介です。 マクラメとは紐を結んだり、編み込んで装飾的な模様にしてつくり出すクラフト作品。Reiさんはフェアトレードのオーガニックコットンを素材にし、「排水溝の下は海」という意識から海に優しい染料を使用したり、受注生産で
クラウドファンディングのリターンのひとつ 日本国内の古紙を原料にしたシードペーパーを作りたい、そんな夢を実現した「花咲く和紙」。手漉きで自然乾燥させるこの紙は、4週間で600枚の製造規模しかありません。この紙をより多くの皆様に知っていただきたいと考え、昨年秋、設備の見直しや開発費のためのクラウドファンディングを実施しました。 西嶋和紙の山十製紙さんで、つくり手の思いを知る そして3月の春休みの土曜日、クラウドファンディングのリターンのひとつとして、紙漉きワークショップを
シードペーパーの事業の一環で、学校やデパート、イベントなどで、たびたびシードペーパーづくりのワークショップを開きます。シードペーパーという紙がどんなものか、どうやって作るのかを特に子供たちに知ってもらうことで、輪を広げていく活動です。2024年初のワークショップは横浜の上大岡小学校へ行ってきました。 上大岡小学校には、上小タイムと呼ばれる「総合学習の時間」があるそう。これは子供たちが自ら考える力や学び方、ものの考え方などを身につけ、よりよく問題を解決する資質や能力などを育む
え? ドレスに花咲く和紙を!? 花咲く和紙を通したユーザー様との出会いのなか、その後のストーリーが気になるケースがさまざまあります。そのひとりが、トヨダヒカルさんです。彼女は2023年の春ごろ、ひとりでオープンデイの日にオフィスにやってきました。若い女性がふらりと足を運んでくれることはたびたびあるのですが、京都からというのは珍しく、それだけでも光栄ですが、その後のストーリーには心動かされました。人生の飛躍に、少しでも関われたことが私たちの誇りにもなっています。 消えるドレ
11月より開催中のCampfireのクラウドファンディングでリターンをいくつか追加しました。個人も事業主様にも使いやすい、インクジェット印刷できるみつばちミックスの無地のハガキやメッセージカードを追加していますので、ぜひご覧ください。 なかでも一番の目玉は、春休みの紙漉きワークショップ。今回は和紙の里、山梨・身延町を訪れて、自然豊かで時間がゆっくり流れる環境で和紙工房を見学したり、実際にシードペーパーの紙漉きを行います。 クラウドファンディングからのお申し込み限定となりま
最近インスタで行っているユーザー樣訪問シリーズ。好評のため、noteでもご紹介します。本日のゲストは、鎌倉市由比ヶ浜で現代アートを紹介するGalley Pictor(ギャラリーピクトル)のオーナー、中島紗知さん(写真右)。 いま行っているクラウドファンディングをご支援いただきました。リターンは名刺サイズの活版印刷です。 シードペーパーって結局どうやって使うの?、というご質問に、彼女へのインタビューを通してお答えしたいと思います。 シードペーパーの使い道 「新しい企画の
花咲く和紙(R)のクラウドファンディングをCampfireで始めます。 花咲く和紙の挑戦 日本でシードペーパーを作りたいという、長年の私たちの夢を実現させた「花咲く和紙」。 手すきで自然乾燥のこの紙は、現在は4週間で600枚の製造規模しかありません。 日本は梅雨や豪雨など、紙漉きに適さない時期もあり、気候条件によって供給が不安定になります。今年の梅雨の長雨でカビによる不良が出てしまったことは、以前Noteに書かせていただきました。 花咲く和紙とは 花咲く和紙には2
昨日9/15(金)、横浜市から記者発表がありました。 ~(横浜市)中区SDGs商店街プロジェクト~ 小学校が商店街を応援します!~ です。 横浜市中区とヨコハマSDGsデザインセンターが連携して取り組むSDGs商店街プロジェクト。その一環として、商店街のお店から古紙を集め、商店街応援シードペーパーをつくります。出来上がったシードペーパーのポストカードに、これまたロスフラワーの押し花を貼って飾り付けし、完成させるというダブル・アップサイクル。どんなポストカードになるか、本当に
今年の梅雨の長雨とその後の台風の影響で製紙したみつばちミックスの紙にカビが発生してしまいました。 そもそも、紙にカビが生えたのではなく、乾燥に使う板にカビが生え、 紙に移ってしまったという原因です。 いまの猛暑からは想像できませんが、ほんの2ヶ月前のことです。 花咲く和紙は、手すきで自然乾燥(天日干し)のため、仕上がりは天候にダイレクトに左右されます。晴れの日が続けば1日で乾きますが、湿ったどんよりした日が続くと、乾燥までに時間がかかります。 そのため、よほど気をつけ
企業から紙ゴミを提供していただき、それを国産のシードペーパー「花咲く和紙」としてアップサイクルするプロジェクト「古紙から花へ」。さまざまな企業に賛同いただき、このプロジェクトを実施しています。なかでも、国内シェアトップの封筒メーカー「IMURA」とは、2022年、コラボでステーショナリーを商品化しました。 封筒メーカーだけに、封筒をつくる際に一定量の紙の切れ端が継続的に出ます。その封筒に使われているクラフト紙を100パーセント使用しているので、「花咲く和紙クラフト」と名付け
私たちSOUPの商品、シードペーパーは、植物のタネを漉き込んだリサイクルペーパーです。昨年春には日本の和紙づくりの伝統文化、技術を駆使して国産のシードペーパー「花咲く和紙」を発売することができました。それにともない、企業参加型の古紙リサイクル・プロジェクトをスタートしました。 これは企業から出る紙ゴミを提供していただき、花咲く和紙をつくってその企業にお使いいただくというものです。自分たちの会社から出た紙ゴミでシードペーパーをつくり、自社のPRや商品タグに使う、そんな環境に
これはシードペーパーを扱うSOUPと、以前から友人であった福祉業界35年のベテラン、武蔵原くんとの協働と、それにまつわるストーリーの最終回です。 お互いが夢や希望を胸にスタートし、少しのつまづきがあっても、今また着実に前に進んでいく、そんな前向きな気持ちにあふれています。 紙を破くことが精神を落ち着かせ、仕事にもつながる 福祉作業所「あい・わーくす」では、花咲く和紙の印刷、型抜き、セット作業のほか、紙ゴミをリサイクルする「古紙から花へ」の中で、古紙を分別し細かく破る作業
福祉作業所「あい・わーくす」を営む中学の同級生、武蔵原くんとSOUPの代表である私は、お互いの仕事の幅を広げていこうとタッグを組み、打ち合わせを重ねました。 とはいえ、私たちは最初からうまくいったわけではありません。 やるべきことはお互いはっきりしていましたが、印刷作業が思うようにいかず、行き詰まったこともありました。シードペーパーはタネが入っているので厚みや凹凸があり、最初に導入した印刷機では、何回やっても印刷がずれたり、タネが詰まったり、もうこれ以上はできないと暗礁に
山梨県の和紙の里で山十製紙を営む笠井さん、相模原の福祉作業所「ビーネックスウィズ」に並び、シードペーパーの国産化にもうひとり欠かせなかった存在が、長野県松本市に福祉事業所「あい・わーくす」を構える武蔵原望(むさしばらのぞむ)さんです。彼はこの企画のアイディア段階から関わってくれました。 きっかけは松本での再会から 武蔵原くんは、私の地元、愛知県の同級生。私は20代に地元を離れ、彼も早くに安曇野へ移住。まさか大人になって一緒に仕事するとは思いもしませんでしたが、趣味の山登り