10月29日、横浜市立梅林小学校で紙漉きワークショップを開催
小学生の子供たちにシードペーパーのワークショップを開くことは、私たちSOUPにとっても楽しく、有意義なものです。子供たちは反応も素直で、楽しさや驚きが直に伝わり、私たちの力にもつながっていきます。
さて、今回は横浜市立梅林小学校の3年1組の紙漉き体験の話です。
梅林小学校では、「わくわく」という総合学習の時間があります。担任の先生は子どもたちにとって初めての「わくわく」の時間は、楽しく地球環境について学べるものにしたいと、テーマを探していたそう。そんな時、横浜市の「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の活動報告で、大鳥小学校が行った紙漉き体験の紹介を見つけ、これはわくわく感があるとシードペーパーを選んでくれました。
この「はまっ子未来カンパニープロジェクト」とは、横浜市が横浜で学ぶ子供たちが未来を生きていくために、学校と社会が一丸となり、横浜らしいキャリア教育「自分づくり教育」に取り組んでいて、その一環が「はまっ子未来カンパニープロジェクト」なんだそうです。
WS以前にシードペーパーを埋める体験も
この紙漉き体験に先立って、10月初旬に担任の先生がシードペーパーでできた小さなコンフェッティを購入し、子供たちに2枚ずつ配ってくれていました。それをみんなで校内にあるビオトープ付近に埋めたそうです。
ワークショップ当日にはすでに芽が出ていて、子供たちはもうわくわくした気持ちになっていたようです。
シードペーパーはアメリカ・コロラド発
私たちが教室に入ったとき、子供たちの目がキラキラしていました。もう期待にあふれていたのかもしれません。まずは子供たちにシードペーパーの説明です。
シードペーパーはアメリカのコロラド発で、タネが漉きこまれていること、自らの古紙でシードペーパーをつくる「古紙から花へ」のプロジェクトのこと。そして福祉作業所のことまで。SDGsの項目を交えて話しました。みんな興味津々です。
まずは古紙をシュレッダーにかけて
用意するのはミキサーと古紙と水、網を貼ったすき枠、タオル、そしてタネです。
まずは古紙をシュレッダーにかけて細かくしたら、ミキサーに紙と水を入れて撹拌します。各テーブルで一人一人が様子をみながら水を加えて、細かく滑らかに、紙漉きに適したどろどろ加減にします。
古紙と水が混ざりあい、十分なめらかになったら、四角い水槽に流し込みます。ドロドロに混ざった古紙と水を水槽に流し込んだら、次はタネ。子供たちは自分のタネを慎重にパラパラと加えて混ぜていました。今回はビオラとクリサンセマムのミックスです。
次はドロドロの古紙を網を貼った木枠ですくいます。出来上がった時に紙の厚さが均等になるよう、木枠をゆっくり揺らしながら厚みを整えるのがコツ。あまり厚いと乾きにくくなります。
タオルドライして水気を切ったら
そして水気をある程度切ったら、厚みのあるキッチンマットと不織布の上に移し、さらにタオルドライ。ここでしっかり水を抜いてから木枠をはずします。すると「木枠からはずすのが難しい!」と子供たち。周りの縁が薄くなっているとなかなか外しにくいものです。
とはいえ、外したら板やガラスに貼って、日当たりと風通しのいい場所で1日自然乾燥させるだけです。
体験後、質問コーナーをもうけると、こんな質問がありました。
「会社の名前はなんでスープなんですか?」気になりますよね。そう、たまに聞かれます。スープ(SOUP)は、 Save Our Planet の頭文字をとっています。シードペーパーは古紙から作られています。積極的にアップサイクルを心がけ、サスティナブルな社会運動に少しでも貢献できたらと思っています。
最後に子供たちにいろいろな形のシードペーパーをプレゼントすると、「どうしていろんな形があるの?」こんな質問も。それはいろいろな形のクッキー型みたいなものがあって、それでつくっているからなんです。いろいろな形があったほうが楽しいですよね!