かきすけ

【医師×SPXL】 30代医師。SPXL、レバレッジETFについての正しい理解を皆様と共有するために作りました。擬似データの作成、バックテストを行い、レバレッジETFの最も良い扱い方を検証していきます。

かきすけ

【医師×SPXL】 30代医師。SPXL、レバレッジETFについての正しい理解を皆様と共有するために作りました。擬似データの作成、バックテストを行い、レバレッジETFの最も良い扱い方を検証していきます。

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【医師×レバレッジETF】基礎編①「減価」の嘘。

最近の株高に伴って、レバレッジETFが注目を集めています。 しかし、投資ブロガーさんなどの記事を見ていると、 「長期運用に向かない」 「ギャンブル」 といった批判的な意見も目立ちます。 実際のところ、投資する価値があるものなのでしょうか? 結論から先に申し上げますが、 「レバレッジETFは非常に優れた商品」です。 SPXLを徹底的に分析した結果、 巷で囁かれているレバレッジETFの欠点は、 ほぼ全てが的外れであることが分かりました。 投資はギャンブルではありません。

    • 2022年の投資内容と今後の見通し

      お久しぶりです。 すっかり更新が止まっており申し訳ありませんでした。 今回は個人的な内容になりますが、2022年に行った投資内容と、今後の見通しについて書いておきたいと思います。 2022年の投資内容2022年はFRBによる利上げが急速に行われた1年でした。 以前の記事でも、米3ヶ月債の金利が4%を超えた段階で、SPXLは売却すべきと書いておりましたので、SPXLは予定通り全売却しております。↓ 【医師×SPXL】実践編④金利を分析する。|かきすけ|note 平均

      • 【医師×レバレッジETF】基礎編⑨ロールオーバーのリスク

        以前に、金融庁から発出されたレバレッジETFに関する文書を紹介しましたが、↓ その中にこのような文言が含まれていました。 一般的にレバレッジ型・インバース型 ETF 等は先物取引コストを負担しているほか、先物取引の期限(限月)を乗り換える際に、リスクが生じることに注意が必要です。 「先物取引コスト」は主に金利コストを指していると思われ、これについては当noteでも細かく分析してきました。 では「先物取引の期限を乗り換える際のリスク」とは何でしょうか? 今回はこの部分

        • 【医師×SPXL】実践編⑥暴落時のリターンを検証する。

          前回の記事では、ITバブル崩壊とリーマンショックによって、SPXLにどれほどの暴落が生じるのか検証しました。 今回は暴落シリーズの後編として、 その時期にSPXLへの投資を行なっていた場合、最終的なリターンはどうなるのか という点を検証したいと思います。 1.投資期間の設定ITバブル崩壊は2000年3月23日に始まり、 リーマンショックは2009年3月9日に終わりました。 そのおよそ9年間でSPXLは−98.2%下落したというのが、前回の検証内容です。 今回は、 この

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        【医師×レバレッジETF】基礎編①「減価」の嘘。

          【医師×SPXL】実践編⑤暴落を分析する。

          今回は久々の実践編として、 過去のSPXLのシミュレーションから、 暴落時のドローダウンについて分析したいと思います。 米国株が絶好調の昨今において、SPXLは驚異的なペースで上昇していますが、 一方で「バブルだ」とか「暴落が近い」という予測も散見されます。 個人的にはこういった予測にはほとんど意味がないと思っていますが、 長期投資を行う上で、暴落は避けられないイベントですので、 パニックにならないためにも、暴落時のシミュレーションをしておくことはとても重要です。 1.

          【医師×SPXL】実践編⑤暴落を分析する。

          【医師×レバレッジETF】番外編③金融庁からの警告

          令和3年6月30日付で、 金融庁より「レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください」とのタイトルの文書が発表されました。 今回は、この文書に関連して、私のレバレッジETFに対するスタンスも書いていきたいと思います。 まだ文書をご覧になっていない方は、下記リンクからご覧ください。 1.文書の趣旨についてまず今回の文書の趣旨ですが、平たく言えば、 「個人投資家がレバレッジETFやインバースETFなんかに手を出すな」 ということでしょう。 金融庁の存在

          【医師×レバレッジETF】番外編③金融庁からの警告

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑧レバレッジETFは順張り投資

          今回はレバレッジETFについて、 「運用の仕組み」 という角度から解説してみたいと思います。 以前の記事で、 「減価と複利」の関係について書きましたが、 それらについても別の角度からより深く理解できる内容かと思います。 1.なぜ3倍の値動きを実現できるのか今回もSPXLを例に取ります。 SPXLはS&P500の1日の値動きの3倍を取るETFです。 意外と見過ごされがちですが、1日の値動きというところは大きなポイントです。 まずSPXLの純資産を100億円と仮定します。

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑧レバレッジETFは順張り投資

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑦積立投資は有効か?まとめ

          積立投資シリーズのまとめなのですが、前回の更新から随分時間が経ってしまいました。 申し訳ありません。 前回まで2記事に分けて、積立投資についてのシミュレーションを行いました。 シミュレーションにおいては、 S&P500でも、SPXLでも、 一括投資の方がリターンは大きくなる という結果になりました。 今回はこの結果を踏まえて 積立投資の本質を考えたいと思います。 積立投資については、 ドルコスト平均法だとか、 時間分散効果だとか、 リスクの低減だとか、 様々な言葉で語

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑦積立投資は有効か?まとめ

          【医師×レバレッジETF】番外編②とあるツイートに反論。

          先日、SPXLについて、こんなツイートが流れてきました。 聞いたところによると、どなたかがSPXLの積み立てについて、Twitter上で配信を行なっていたようで、それを受けてのツイートのようです。 私はその配信について、いつ、誰が、どんな内容を語ったのか全く存じ上げないので、今回そちらには触れません。 今回、お伝えしたいのは、 インフルエンサーだからといって、正しいことを言うわけではない。 「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」ということを冷静に考えて、変な意見に惑

          【医師×レバレッジETF】番外編②とあるツイートに反論。

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑥積立投資は有効か?その2

          前回の記事で、SPXLとS&P500にそれぞれ30年間積立投資をした結果をシミュレーションしました。 方法として、 積立投資の合計額を初期に一括投資した場合の 最終的なリターンを計算しました。 SPXLでもS&P500でも、 一括投資の最終的なリターンが、 積立投資の2.6倍程度となったため、 レバレッジETFにおいても積立投資でのリターンの改善は見込めない と結論しました。 今回は同様のデータを用いつつ、 その比較において「修正ディーツ法」を 使ってみます。 1.修

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑥積立投資は有効か?その2

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑤積立投資は有効か?

          前回の記事から4ヶ月以上空いてしまいましたが、以前から気になっていたテーマに切り込みたいと思います。 SPXLなどのレバレッジETFは、 リスク(振れ幅)が大きいため、 株価が低下したときに大量に仕込むことができる積立投資とは、相性が良いのではないか? ということです。 これはレバレッジETFを学んでいると、 多くの人が抱く印象ではないかと思います。 このことについて検証した結果を、 お示ししたいと思います。 1.積立投資と一括投資の関係まず、一般的な積立投資と一括投

          【医師×レバレッジETF】基礎編⑤積立投資は有効か?

          【医師×レバレッジETF】基礎編④タイミング投資は有効か?

          Twitterで以下のような質問を受けました。 レバレッジ金利4%戦略ですが、種銭はタイミング見ずに投資した方がいいのか(積立投資)、年に一回は起きる大きな下げを狙って投下がいいのか(タイミング投資)どちらが統計確立的に見て良いでしょうか? 株価が長期的に右肩上がりであることを前提とすれば、 タイミングを測るより、 可能な限り早く投資するというのが最も良い というのは直感的に感じることなのですが、 それをデータとして示したものは 見たことがありません。 また、通常のイン

          【医師×レバレッジETF】基礎編④タイミング投資は有効か?

          【医師×レバレッジETF】基礎編③分散投資とは?

          今回は、投資の基礎としての 「分散投資」について 書いてみたいと思います。 そして、分散投資の話を踏まえて、 私が今流行りのTECLや、TQQQではなく、SPXLに投資している理由についても お話しします。 1.分散投資とは?「分散投資」という言葉自体は ご存知の方が多いかと思います。 少ない銘柄に集中して投資するのではなく、 幅広く分散する投資方法 ということですよね。 分散投資の反対語は、集中投資ということになります。 それでは、分散投資には一体どんな効果がある

          【医師×レバレッジETF】基礎編③分散投資とは?

          【医師×SPXL】実践編④金利を分析する。

          今回は、レバレッジETFの最大の敵とも言える 金利について詳しく検証したいと思います。 ※当noteで、表現されている「金利」とは、 SPXLのリターンの推定に用いている、 米国3ヶ月債金利を指します。 レバレッジETFのリターンに、 金利が大きく関係していることは、 以前の記事で検証しました。 その際に、SPXLの値動きを、 以下のように推定しています。 SPXLの1日の値動き =S&P500配当抜きの1日の値動き×3+{(配当利回り×3)-(米国3か月債金利×2)

          【医師×SPXL】実践編④金利を分析する。

          【医師×SPXL】実践編③運用期間を考える。

          今回は、SPXLの過去の長期データから、 運用期間によって、リターンにどのような差が出るのかを検証したいと思います。 過去の長期データの計算方法については、こちら↓ 比較対象としている仮想インデックスの詳細については、こちら↓をご覧ください。 今回の検証では、1954年から2020年までの 長期データを用いて、運用期間ごとのリターンを分析します。 たとえば、1年リターンであれば、 1954年7月1日〜1955年7月1日 1954年7月2日〜1955年7月2日 というよ

          【医師×SPXL】実践編③運用期間を考える。

          【医師×SPXL】実践編②超長期データを分析する。

          前回の記事では、1954年7月からの長期データを元に、 SPXLの長期リターンの検証を行いました。 あの後、レバレッジETFを中心にブログを執筆されている okometsubu様から情報提供いただき、 米国3か月債利回りの1934年1月からのデータを入手しましたので、 さらに長期の分析が可能になりました。 okometsubu様のブログはこちら 前回の記事の検証期間を、そのまま延長して 更新することも考えたのですが、 1930年代ともなると、S&P500自体が 今では考

          【医師×SPXL】実践編②超長期データを分析する。