【医師×レバレッジETF】基礎編③分散投資とは?
今回は、投資の基礎としての
「分散投資」について
書いてみたいと思います。
そして、分散投資の話を踏まえて、
私が今流行りのTECLや、TQQQではなく、SPXLに投資している理由についても
お話しします。
1.分散投資とは?
「分散投資」という言葉自体は
ご存知の方が多いかと思います。
少ない銘柄に集中して投資するのではなく、
幅広く分散する投資方法
ということですよね。
分散投資の反対語は、集中投資ということになります。
それでは、分散投資には一体どんな効果があるのでしょう?
分散投資の効果は、ずばり
「リターンを下げずに、リスクを下げる」
ということです。
一般に、投資の世界では、
期待リターンが高いほど、リスクも高い
のが、当然とされています。
インデックス投資と、レバレッジETFも、
概ねその関係性がありますし、
リターンもリスクも究極的に低くしたものが、
現金です。
そう考えると、分散投資の効果は、
まさに理想的なものですが、
なぜそんなことが起こるのでしょうか?
2.「日焼け止め」と「傘」
分散投資の効果を分かりやすく理解するために、例を出します。
ある島に、「日焼け止め」を作る会社と、「傘」を作る会社があります。
日焼け止めの会社に、100円を投資すると、
晴れの日には、+100円、
雨の日には−50円
のリターンが得られます。
この島の、晴れと雨の確率は、それぞれ50%です。
この会社に100円投資した時の、
1日あたりの期待リターンはいくらでしょうか?
これは、期待値の計算となります。
1/2の確率で+100円、1/2の確率で−50円ですので、
(1/2×100)−(1/2×50)=25
となります。
1日あたり、+25円の期待リターンがありますが、100円増える日もあれば、50円減る日もある
これが日焼け止めの会社のリターンとリスクです。
一方、傘の会社は、
雨の日には+100円、晴れの日には−50円
のリターンとします。
日焼け止めの会社と真逆のリターンですが、
同じように計算すれば、
やはり期待リターンは+25円ですし、リスクも同様です。
晴れと雨の確率が50%であれば、
日焼け止めも、傘も、
全く同じリターンとリスクになりますね。
それでは、この島で最も稼げる投資法は
何でしょうか?
それこそが「分散投資」です。
神頼みしながら、どちらかの会社に100円を投資するのではなく、
両方の会社に50円ずつ投資するのです。
その場合のリターンを計算してみましょう。
投資した金額が、半分になっていますので、
晴れの日には、日焼け止めの会社から+50円のリターンが出る一方、傘の会社から−25円の損失が出ます。
つまり、+25円ですね。
雨の日には、傘の会社から+50円のリターンが出る一方、日焼け止めの会社から−25円の損失が出ます。
こちらも+25円ですね。
分散することによって、晴れの日でも、雨の日でも、確実に+25円のリターンを得られるようになりました。
つまり、期待リターンは+25円と変わらないのに、リスクが0になった
ということです。
3.投資戦略
これが現実の話なら、
結局、晴れと雨は半分ずつ来るのだから、
10年も投資していれば、同じようなリターンになるだろう
と思えます。
しかし、実際の「景気」は、
天気のように1日ごとに変わったりはしません。
日焼け止めの会社に全財産を投資した後、
雨が10年降り続いたら、本当に耐えられるでしょうか?
逆に、雨が10年降り続いていたら、
傘の会社に全財産を投資したくなってしまいませんか?
私は、分散投資の力を信じています。
レバレッジETFでは、
SPXLへ投資していますし、
全リスク資産の8割以上は、
eMaxis Slim先進国株式へ投じています。
本来であれば、
全世界株式を選択すべきですが、
個人的なイデオロギーにより、
中国への投資を避けるために、
新興国を外しています。
米国株や、ハイテクセクターを
傘の会社とするなら、
まさにここ10年以上は、
雨が降り続いている状態ですよね。
これからも雨が降り続けるのか、
それとも止んでしまうのか、
それが分かる人はいません。
私は、どんな天気でも
戦略を変更しなくて済むように、
セクターの偏りや、地域の偏りを
減らす方法を選んでいます。
最後までお読みいただきありがとうございました。