【医師×レバレッジETF】番外編③金融庁からの警告

令和3年6月30日付で、
金融庁より「レバレッジ型・インバース型ETF等への投資にあたってご注意ください」とのタイトルの文書が発表されました。

今回は、この文書に関連して、私のレバレッジETFに対するスタンスも書いていきたいと思います。

まだ文書をご覧になっていない方は、下記リンクからご覧ください。


1.文書の趣旨について

まず今回の文書の趣旨ですが、平たく言えば、
「個人投資家がレバレッジETFやインバースETFなんかに手を出すな」
ということでしょう。

金融庁の存在意義の一つは、
国民の安定的な資産形成を促すことですから、
その立場から上記のような勧告を出すことは当然であり、
レバレッジETFへの資金流入が増える昨今において、これを放置する方がむしろ問題です。

その中でも、
主に短期売買を目的としている」
投資経験が少ない個人投資家の方が中・長期の 資産形成を目的としてレバレッジ型・インバース型 ETF 等を投資対象とする場合には十分な注意が必要です。」
といった表現を取っており、
太字の部分を中心として、投資家それぞれの判断を否定しない配慮も伺わせます。

また、リスクの説明として、
一般的にレバレッジ型・インバース型 ETF 等は先物取引コストを負担しているほか、先物取引の期限(限月)を乗り換える際に、リスクが生じることに注意が必要です。
という記載がありますが、この辺りはnoteでもまだ書いていない部分ですので、後日、別記事で解説しようと思います。

そして、中段は下記の言葉で締め括られています。

「こうした金融商品の取引に当たっては、取引の仕組みや内容を十分理解し、取引に伴うリスク・コストを十分に認識したうえで、自己の財産、取引経験及び取引の目的等に照らして適切であると判断する場合にのみ、自己の責任において取引を行ってください。」

こういった文言は、
テンプレートと言ってしまえばそうなのですが、
全ての投資に当てはまる大切な原則とも言えます。

目先のリターンに惑わされてはいけない
よく分からないものに投資をするな
自分の目的を再確認しよう

そのような投資の原則を、
今一度、投資家に思い起こさせようとするような文書でした。

2.私のスタンス

ここまで金融庁のメッセージを推察してお伝えしましたが、基本的に私も同じ考えです。

偶然ですが、私も先日、同じような趣旨のツイートをしました。


私は、「投資対象への理解度」「握力」は比例すると思っています。

レバレッジETFは、ただでさえ仕組みが非常に複雑で、理解するのが難しいにもかかわらず、
暴落時には−90%以上の下落が起こります。

そのような暴落時にもホールドし続けられるほど、
レバレッジETFを深く理解するのは、
実は並大抵のことではないと思っています。
(私のこれまでのnoteを全て読んでいただいても十分だとは思いません。)

私はこのnoteで、SPXLの長期データを分析した上で、
「金利を考慮しながらの長期投資が有効だ」と主張していますが、
皆さんに「それをやった方がいい」とか、
「インデックスから乗り換えよう」とか言うつもりは全くありません。

投資方法は完全に個人の問題であり、
私が口出ししたり推奨したりする類のものではないからです。

※ただし誤った根拠を元に、「短期がベスト!」とか言う意見に対しては普通に反論します。

つまり、個人が自分の理解度やリスク許容度に合わせて、適切な投資対象を見つけることが大切だということです。

私にとっては、SPXLの長期投資が適切な方法だと思っていますので、これからも実践していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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