村上 悟(むらかみ さとる)

滋賀県日野町在住。長浜市余呉町出身。NPO碧いびわ湖、しゃくなげ渓ウォーククラブなどで活動。すべての人も生き物も、自由で自然であれる世が願い。 https://linktr.ee/solaneko

村上 悟(むらかみ さとる)

滋賀県日野町在住。長浜市余呉町出身。NPO碧いびわ湖、しゃくなげ渓ウォーククラブなどで活動。すべての人も生き物も、自由で自然であれる世が願い。 https://linktr.ee/solaneko

マガジン

  • ガザーイスラエルについて考えてきたこと2023-2024

    2023年10月7日から、ガザーイスラエルについて、見聞きし、考えてきたこと。

  • 流域自治への道@高時川

    琵琶湖・淀川水系の源流、高時川で、2022年8月に洪水が起きました。自身の故郷でもあり、川の治水政策に関与した筆者が、その現地を歩いた経験と、感じたこと、気づいたことを綴ります。

最近の記事

稲刈りしながら考えた、「手で 共に」することの意味。

ザク、ザク、ザク、ザク。 パタン。 ザク、ザク、ザク、ザク。 パタン。 ザク、ザク、ザク、ザク。 パタン。 稲を刈る。 左手で1株目をつかみ、右手の鎌で刈る。ザク。 刈った1株目を持ったまま、同じように2株目を刈る。ザク。 3株、4株目も、同じように。ザク、ザク。 4株ほど刈って左手がいっぱいになったら、まとめて、地面に置く。パタン グッ。 コロン。 ギュッ。 クルン。 グイグイグイ。 パタン。 グッ。 コロン。 ギュッ。 クルン。 グイグイグイ。 パタン。 グ

    • イヴァン・イリイチ「コンヴィヴィアリティのための道具」を読んでー就寝前の雑文

      たまには、あんまり考えないで、垂れ流すような雑文を書いてみようかと思う。  * * * 昨日から今日にかけて、イヴァン・イリイチの「コンヴィヴィアリティのための道具」を読んだ。 訳は渡辺京二。 読むことになったきっかけは、一つ前のnoteに書いたので、もしご興味のある方はお読みいただければと思う。 読後感想は… ガツンとやられた。 あぁそうだった、そうだったと、目が開いた。 子どもの頃に感じていた素朴な疑問。 学生の頃に見抜いていた世の中のまやかし。 それらを

      • 太陽熱温水器のメンテに行ったら、ぼくがメンテされたという話

        今朝は電話で起こされた。 といっても、ずいぶん遅くまで寝ていたのだが。 電話の主は大学の恩師の一人。 数年前にぼくが設置工事を担当した太陽熱温水器が不調だという。 先生は、退官後、山あいの集落にある古民家で、ご自身で改修して住まわれている。狩猟免許もとられたという。 給湯は太陽熱温水器と薪ボイラーで、ガスや灯油の給湯器はない。 夏はもっぱら、太陽熱だけで賄われているので、今日のうちに伺わないとご不便をおかけすると判断。 予定を変更して、修理に伺った。  * * * 故

        • できてない。あれも、これも…と焦るとき、思い返して救われる、お守りの言葉。

          「できてないことより、できたことに目を向けましょう。そのほうがうまくいきます。」 大学一年で迎えた正月。 開学したばかりの大学で、あれもこれもと取り組んで、でも、思うようにいかなくて焦っていた。 そんなとき、当時の学長がぼくに、年賀状を送ってくださった。 そこに、手書きで書き添えてくださった一言。 このところ、いろんなことが思うようにできなくて、焦ってたけれど、ふといま、降ってきた。 あぁ、そうだった。そうだった。 先生、ありがとう。 25年経った今も、僕のお守

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        • ガザーイスラエルについて考えてきたこと2023-2024
          4本
        • 流域自治への道@高時川
          2本

        記事

          NO OCCUPATION

          占領するな ひとの住処を 占領させるな ひとの住処を 拘束するな ひとの命を 拘束させるな ひとの命を 占拠するな ひとの心を 占拠させるな あなたの心を 拘束するな ひとのコトバを 拘束させるな あなたのコトバを パレスチナの演劇を見て昨日、イスラエル占領下のパレスチナの人々が監獄で受けている凄惨な仕打ちが描かれた演劇「占領の囚人たち」の録画上映会に参加した。 観たあとすぐには、コトバがでなかった。20人ほどの参加者の方々と同様に。 でも今朝、布団のなかでひとつ

          人間がにんげんとして生きられる社会へ

          「事実は小説よりも奇なり」 とはよく言ったものだ。 まさにいまの僕は、小説よりも、ドラマや映画のように、ドラマティックな日々を送っている。 これまでやってきたことが、目指す方向に向かって、すべて、カチカチっと音を立ててはまっていく感じがしている。 息着く暇もない。ドラマや映画を見てる暇もない。 ないのだけれど、今の自分の思いを、書き記しておきたい、と思った。 過ぎてしまい、忘れてしまうのがもったいないから。 だからこの一文は、自撮り写真のようなもの。 いま、いくつ

          人間がにんげんとして生きられる社会へ

          気持ちがごちゃごちゃしたから、マインドマップと非暴力コミュニケーションで描きだしてみた。

          このごろ、気分がすぐれない。 朝、起きられなかったり、気持ちが乗らなかったり。 そこで、自分の気持ちを書き出してみた。 紙に書き出すのは、学生の頃からの習慣。 以前は文字だけで書いてたけれど、5年ほど前からは手描きの「マインドマップ」を使っている。 イラストでイメージを引き出したり、色に気分を乗せたりするから、素直な気持ちが表現しやすい。 まず真ん中に、イメージとタイトルを描く。 それから「申し訳ない気持ち」とか「疲れてる感じ」とか、いくつかの感情を幹にする。 それぞ

          気持ちがごちゃごちゃしたから、マインドマップと非暴力コミュニケーションで描きだしてみた。

          ぼくの中にある帝国主義をどう解くかーガザ戦闘100日で考えたこと

           10月7日に、ハマスの武装集団がイスラエル領内に進撃し、人々を殺傷したり人質として拉致したことを端に発し、イスラエル軍によるガザ地区への侵攻が始まってから、100日が経過してしまった。  たしかにハマスの武装集団が行ったこと、そして今も行っていることは、人道上も国際法上も、許されない犯罪である。  しかし、その報復、あるいは自衛として始まったイスラエル軍の攻撃により、200万人の人々が、家を破壊され、殺戮に怯えて逃げまどい、寒さと飢えに苦しみ続けている。そして今も、状況はど

          ぼくの中にある帝国主義をどう解くかーガザ戦闘100日で考えたこと

          災害での断水時に「雨水」が使えるかもしれない

          正月早々、能登半島地震が起きました。 今も多くの方が被災されています(ぼくが大学時代にお世話になった方も)。 被災されている皆様に、心からお見舞い申し上げます。 そして一日も早い生活の復旧をお祈りします。 現在、多くの方がライフラインの断絶でお困りと伺っています。 そのうち「水」について、「雨水」が使える可能性について、情報をお伝えしたいと思います。 ぼくはこれまで、NPO碧いびわ湖での活動を通じ、10年以上、100件以上のお宅の雨水利用のお手伝いをしてきました。 その経

          災害での断水時に「雨水」が使えるかもしれない

          2023年、ありがとうございました。

          今年一年、お世話になったみなさまへ。 一年間、ありがとうございました。 お礼の気持ちも込めて、自分なりにこの一年を振り返ります。 子どもたちの育つ環境を育む 今年は、休眠預金活用事業「あらゆる子どもの育ちを保障する地域総動」の事業統括者 兼 プログラムオフィサーとしての活動に多くのエネルギーを注ぎました。  この事業では、不登校・行きしぶりの子たちとその保護者の方々が孤立を脱し、のびのびと育ち学ぶことのできる環境づくりを、県内6団体への伴走支援を通じて行っています。  

          2023年、ありがとうございました。

          マスメディアでは(あまり)報じられない、ガザ・パレスチナで起きていることを知るための情報源リスト(2023.12.31現在)

           いつもなら、穏やかな気持ちで一年を振り返るはずの今日も、僕の気持ちはざわざわしている。あの10月7日から、ずっとだ。  X(旧Twitter)でガザの情報をフォローして以来、目を覆いたくなるような映像・画像・ニュースが届き続けている。そしてその内容は、日に日に、深刻になっている。もはや「人権」という言葉も虚ろになってしまった。  だけど、この、世界的な危機的状況を共有できている人は身の周りにはとても少ない。ウクライナ侵攻のときと全く違う。きっとそれは、この状況やその背景

          マスメディアでは(あまり)報じられない、ガザ・パレスチナで起きていることを知るための情報源リスト(2023.12.31現在)

          「世界人権デー」を明日に控えても、ぼくらはガザでの蛮行を傍観するしかないのか

          このところ、僕のなかで響き続けている曲がある。 "Open the Window" Rhymester(ライムスター)の楽曲。 ウクライナ侵攻を機に作られたという。 先日、大阪であったライブに、初めて行った。 そしてこの曲の中の歌詞を、めいいっぱいの大声で叫んだ。 「Stop the War! No more War!」 「Stop the War! No more War!」 と。 そして気づいた、 自分はほんとうに望んでいるんだ、 戦争がなくなることを。 国家に

          「世界人権デー」を明日に控えても、ぼくらはガザでの蛮行を傍観するしかないのか

          ある若いアーティストの作品に「乗り合わせた」ことで、気づかせてもらえたこと

           今日ぼくは、とても印象に残るインスタレーション作品に「乗り合わせた」。  作者は、ことし大学に入ったばかりの若いアーティスト。  彼への感謝を込めて、きょう体験したこと、感じたことを、ここに綴る。 8年前の出会い ぼくが「彼」に最初に会ったのは、今から8年前、彼が10歳のときに開催されたアートイベントだった。当時、彼の暮らす東近江市では「妖精の扉」を作って街中に置いていくアート活動が行われていた。その活動に参加した作品が一同に会する展覧会が、彼との出会いだった。  展覧

          ある若いアーティストの作品に「乗り合わせた」ことで、気づかせてもらえたこと

          市民活動やNPOの手本は「きのこ」にあり!? きのこ熱に浮かされている、あるNPO代表者のつぶやき

           この頃、僕は人に会うたび、きのこの話ばかりしている。市民活動やNPOに関わっている人には「”草の根活動”より”菌糸活動”と呼ぶほうがいいんじゃないか」などと、わけのわからないことを言っている。  ほんのこの1ヶ月ほどの間に、僕の中で何が起きたのか。自分自身も忘れてしまうかもしれないから、熱に浮かされている今のうちに、書き留めておこうと思う。  これは自分向けのメモだ。でも、最近きのこに関心がわいたという人にはちょっとした知識や情報源の紹介にもなるかもしれない。また、僕の

          市民活動やNPOの手本は「きのこ」にあり!? きのこ熱に浮かされている、あるNPO代表者のつぶやき

          あの豪雨から一年。滋賀県主催「高時川濁水問題に関する報告会」に参加して(解説・レポート・感想)

           昨年(2022年)の8月4日から5日にかけて高時川源流域で豪雨があった後、高時川では濁水がながらく続いている。この問題について昨日(2023年8月9日)、滋賀県庁主催の「高時川濁水問題に関する報告会」が長浜市高月市所で開催され、出席してきた。  この報告会に至る経緯の整理と、この日の記録、そして今、感じていることを記しておく。 ※引用した発言は、メモと記憶を元にしており、録音からの書き起こしではない。そのため、実際の発言とは仔細は異なっていることを予めお断りする。 この

          あの豪雨から一年。滋賀県主催「高時川濁水問題に関する報告会」に参加して(解説・レポート・感想)

          1971年の岡林信康のライブアルバムにシビれている。

           岡林信康。フォークブームに青春時代を過ごした人々に、知らない人はいないだろう。  1970年代後半生まれで、それほど音楽に強い関心もなかった僕には、あまり馴染みのないミュージシャンだったが、20歳の頃に彼の曲と出会う。  泉谷しげるが歌う「私たちが望むものは」(作詞作曲:岡林信康)だ。「わたしたちが望むものは、生きる苦しみではなく、生きる喜びなのだ」そんな共感を誘うフレーズから始まる曲は、やがて思わぬ展開を見せる。深く考えされ、ずっと心に残っていた。  20数年を経て、最

          1971年の岡林信康のライブアルバムにシビれている。