note③「飛蚊症 レーザー治療 体験談 #1」
飛蚊症について調べ始めた当初から、レーザー治療というものの存在は心に留めていた。
その当時は、病気ではない飛蚊症に対して硝子体手術をおこなってくれる病院はほぼゼロに等しかったし、私自身、眼球の中をいじる硝子体手術には否定的だった。そんな大掛かりなことをしなくても治せないものか…そういった考えで日々治す方法を模索していた。飛蚊症レーザー治療は、そんな私の希望にマッチしているように感じた。
反面、これまで碌に手術も受けたことのない無知識の私には、目にレーザーなんて当ててしまって大丈夫なのだろうか、と懐疑的にも映った。そういった不安要素よりも日々の辛さが勝っていると決定的に感じた頃、私は飛蚊症レーザー治療を受けることを決心した。
飛蚊症発症から半年後のことであった。
飛蚊症レーザー治療とは、硝子体内に浮遊している飛蚊の原因にレーザーを直接当てる治療方法である。“レーザービトレオライシス”と表記している病院もあるが、言い方が異なるだけでこれも同じ治療法だ。
レーザーが当たった飛蚊は破砕・分散され、それまでと違う形になって硝子体内を浮遊する。紛らわしい表現をしている媒体もあるが、レーザーによって飛蚊そのものが消えるわけではない。あくまでも飛蚊を細かくすることによりストレスを大幅に軽減させる、という効果を狙った治療となる。
眼球に専用のレンズを当ててレーザーをバンバン打ち込んでいく治療方法となるため、施術する医師には相応の技術が必要とされる。万が一狙いを外し水晶体や網膜に当ててしまうようなことがあると、白内障や網膜剥離等の大きな病気を引き起こしてしまうからだ。
また飛蚊症は病気ではないため、健康保険が適用されない。この飛蚊症レーザー治療も自由診療となり、その治療費は高額だ。
現在の相場としては、片眼1回あたり10万円程度になる。病院によってはレーザー○○発で△△円、と細かく価格設定されている場合もあるようだ。
飛蚊症に苦しむ方たちの気持ちに寄り添い、希望を見出せるような文章を書いていきたいです。応援いただけたら嬉しいです☺