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「クローン羊短命説」にちょっと待った!健やかに過ごすドリーの「姉妹」たち

クローン羊ドリー、20年目にして続報です。ドリーの姉妹であるクローン羊たちはドリーと違い、普通の羊となんら変わらず歳をとっていっているそうです。 ①人工のクローン…

Sasabe
5年前
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情報社会に革命を。夢の無尽蔵ストレージをDNAに見る!

情報を記録するのに、昔は石に刻んだり、壁画にしたりしていました。そのうち紙に記録するようになり、テープやDVD、今ではハードディスク、最近ではクラウドのようなサー…

Sasabe
6年前
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飛騨古川の赤味噌とトマト: グルタミン酸の話

最近、飛騨古川に遊びにいって赤みそを購入しました。 (飛騨古川 三木麹店 ) 大きなスプーンにすりきり一杯ぐらいのこの味噌にぶつ切りにしたトマト2個とナス1本、鳥の…

Sasabe
6年前
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いてくれて、ありがとう2

会社の違う部署で働く志保を良いなと思い始めたのは必然だったかもしれない。 家屋やビルに取り付ける配管を手配する大きいとはいえない会社で志保は営業として就職して来…

Sasabe
6年前

真っ白な世界

 足元の、踵の後ろにある大きな穴。  踵の後ろ、もはや踵の端のすぐ下に。ちょっと後ろに重心が傾くと、そのままどこまでも落ちていきそうな気がする。どんな大きさの穴…

Sasabe
6年前
1

いてくれて、ありがとう

いるのが当たり前で空気みたいになってた。 友人との飲み会やレクリエーション行事で約束をすっぽかされることが多くなった。理解のある彼女でいたかったから、もう半年以…

Sasabe
6年前
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科学と非科学の境界線。"定量性"というキーワード

一見科学に見えても、そうでないときがある。 ついつい自分が陥りそうなことについて自戒を込めて。 1. 科学は大事、というけれど…。 科学的事実をもとに物事を判断する…

Sasabe
6年前
4

穴の空いた世界

考えても仕方ない、 どうしようもできないことに悩んでも仕方ない、 だから、はい、終わり とするのがbestでなくてもbetterなのだと、いうことは頭ではわかっていても、 …

Sasabe
6年前
4

果てしなく遠い

「亡くなった人を忘れないで」という意味の言葉は、色々な場所で聞く。 友達の葬式の席で、その親が「たまには思い出してやってください」という。 この言葉は常套句だ。 …

Sasabe
6年前
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コーヒーを飲む習慣

昔、コーヒーは苦くて嫌いだった。 私はどちらかというと甘党だ。だから、食後にほっこりしたい時にはホットココアが定番だった。子供の時から母が作るバンホーデンのホッ…

Sasabe
6年前
6

遠距離恋愛 #1

走り始めた時には、もう夜の9時をまわってた。 隣に座る、彼。 カーナビに映る、ほんの一本入るだけでいい海沿いの道。 理性の、真っ直ぐ帰れと言う声はあまりにも小さい。…

Sasabe
6年前
1

僕らの仕事に必要なのは冷静な判断、確かな腕。

僕らの仕事に必要なのは冷静な判断、確かな腕。 それは確かにそうだと思う。でも先輩はいつもこれにも一言付け足して言う。 必要なのは冷静な判断、確かな腕。それだけだ、…

Sasabe
6年前
1

脳内の化学バランスが崩れた時に役立つかもしれない、ちょっとしたヒント

今日の私を取り巻く状況は昨日とさほど変わっていないはずなのに、何故だか、昨日とは打って変わって先行きが不安でたまらなくなる時がある。 そういう時は、ひょっとする…

Sasabe
6年前
「クローン羊短命説」にちょっと待った!健やかに過ごすドリーの「姉妹」たち

「クローン羊短命説」にちょっと待った!健やかに過ごすドリーの「姉妹」たち

クローン羊ドリー、20年目にして続報です。ドリーの姉妹であるクローン羊たちはドリーと違い、普通の羊となんら変わらず歳をとっていっているそうです。

①人工のクローンは短命かもしれない?
クローン羊は短命。そう言われたのは、世界で初めて、生殖に関わる細胞ではなく、体をつくる細胞からつくられたクローン羊ドリーが、通常の羊の約半分の生涯を終えたときでした。

ドリーは、羊の乳腺の細胞から遺伝子の詰まった

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情報社会に革命を。夢の無尽蔵ストレージをDNAに見る!

情報社会に革命を。夢の無尽蔵ストレージをDNAに見る!

情報を記録するのに、昔は石に刻んだり、壁画にしたりしていました。そのうち紙に記録するようになり、テープやDVD、今ではハードディスク、最近ではクラウドのようなサーバーなどに記録するようになりました。

しかし、情報社会の現在、情報はあふれかえり、全てを記録しようと思うと、サーバーの維持には大量の電力が必要であり、ハードディスクや磁気テープは数十年で寿命がくるため、メンテナンスも必須です。

増え続

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飛騨古川の赤味噌とトマト: グルタミン酸の話

最近、飛騨古川に遊びにいって赤みそを購入しました。
(飛騨古川 三木麹店 )

大きなスプーンにすりきり一杯ぐらいのこの味噌にぶつ切りにしたトマト2個とナス1本、鳥のもも肉100g程度をシリコンスチーマーにいれて7分ほどチン!(途中、5分ぐらいのところで、一度取り出してかき回しました)

非常に簡単ですが、なんと、これがおいしい。
昔も、他の赤みそでためしたんですが、今回の味噌が非常に良かった。

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いてくれて、ありがとう2

会社の違う部署で働く志保を良いなと思い始めたのは必然だったかもしれない。

家屋やビルに取り付ける配管を手配する大きいとはいえない会社で志保は営業として就職して来た。中規模企業であったこともあって、僕らの会社の若手社員は仲がいい。休日には一緒にハイキングに行ったり、皆で飲んだり、BBQをするなんてこともよくあった。

それなりに女性社員も多い会社であったが、志保を含めて5人ほど。その中で志保は気が

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真っ白な世界

 足元の、踵の後ろにある大きな穴。
 踵の後ろ、もはや踵の端のすぐ下に。ちょっと後ろに重心が傾くと、そのままどこまでも落ちていきそうな気がする。どんな大きさの穴なのか、どんな深さの穴なのか、振り向いて確かめればよいのかもしれないが、確かめようとするそのちょっとした動きでもはや落ちてしまうのではないかと恐れてしまう。足元にあるものが何なのか、はっきりと確かめられないままに、とにかく落ちないようにと、

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いてくれて、ありがとう

いるのが当たり前で空気みたいになってた。

友人との飲み会やレクリエーション行事で約束をすっぽかされることが多くなった。理解のある彼女でいたかったから、もう半年以上我慢していたけれど、自分の優先順位の低さに辛くなって、彼氏に別れを切り出したのは春、ゴールデンウィークの最終日だった。

1日ぐらいは私と遊びに行こう?とゴールデンウィーク前に約束していたのに、彼は会社の同僚とキャンプに行ってしまったの

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科学と非科学の境界線。"定量性"というキーワード

一見科学に見えても、そうでないときがある。
ついつい自分が陥りそうなことについて自戒を込めて。

1. 科学は大事、というけれど…。

科学的事実をもとに物事を判断するのは良い事だ、と考えている人は多いだろう。しかし、科学的事実を理由にしているように見えても、科学的態度とは言えず、他の人を苦しめてしまうことがある。科学を正しく使えるか、使えないかの違いは何だろうか。

2. 偏見を引き起こした事例

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穴の空いた世界

考えても仕方ない、
どうしようもできないことに悩んでも仕方ない、
だから、はい、終わり

とするのがbestでなくてもbetterなのだと、いうことは頭ではわかっていても、

そうやって、仕方なしに切り捨てていくという行為が世の中の色々な所で起きていて、
そういうことのしわ寄せが、どこかたまたま弱っているところに集まってしまって、大きな穴をあける

ということが起きてるんじゃないか、と実は前々から

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果てしなく遠い

「亡くなった人を忘れないで」という意味の言葉は、色々な場所で聞く。
友達の葬式の席で、その親が「たまには思い出してやってください」という。
この言葉は常套句だ。

「忘れてないよ」と示すために、
お盆になったらお供えをする。
命日になったらお供えをする。

でも、そんなことをしなくても、たいていは覚えている。
自分の人生に関わってきた人のことは、そうそう忘れるものでもない。

でも、亡くなっていっ

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コーヒーを飲む習慣

昔、コーヒーは苦くて嫌いだった。
私はどちらかというと甘党だ。だから、食後にほっこりしたい時にはホットココアが定番だった。子供の時から母が作るバンホーデンのホットココア。決して水だけで割ったりせずに、少しパウダーを練ったら後は牛乳でコクを出す。あれを飲んだら、もはや自動販売機の水っぽいココアは飲めたもんじゃない。
そんな大のココア好きの私。成長してもやっぱりココアが好きだった。さすがに二十歳を超え

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遠距離恋愛 #1

走り始めた時には、もう夜の9時をまわってた。
隣に座る、彼。
カーナビに映る、ほんの一本入るだけでいい海沿いの道。
理性の、真っ直ぐ帰れと言う声はあまりにも小さい。
満月はまだ高く昇りきってはおらず、さあ、これからだと言わんばかり。
気がつけば私は、ハンドルを切っていた。
晴れの日に栄える青い車は、月光の下でもやっぱり栄えて、もはや何のためらいもなく海沿いの道を走り出す。

彼はこちらを向いて、

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僕らの仕事に必要なのは冷静な判断、確かな腕。

僕らの仕事に必要なのは冷静な判断、確かな腕。
それは確かにそうだと思う。でも先輩はいつもこれにも一言付け足して言う。
必要なのは冷静な判断、確かな腕。それだけだ、と。
僕はこれには反対だ。扱うものの大きさを考えれば完全に責任を負うと言うのは無理だと思うが、その大きさを意識すること、そして最善を尽くし誠意を見せることも必要だと思うからだ。この仕事が人助けの一面をおびている限り、本人や家族の気持ちを受

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脳内の化学バランスが崩れた時に役立つかもしれない、ちょっとしたヒント

脳内の化学バランスが崩れた時に役立つかもしれない、ちょっとしたヒント

今日の私を取り巻く状況は昨日とさほど変わっていないはずなのに、何故だか、昨日とは打って変わって先行きが不安でたまらなくなる時がある。

そういう時は、ひょっとすると意識してないだけで、何かものすごく気がかりなことがあるのかもしれないし、単に季節の変わり目の寒暖差に身体がついていけず体調が芳しくないだけかもしれない。時には単にお腹が空いてただけだったなんてこともある。

でも、そんな理由であろうとな

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