sara

コーヒーブレイクのための散文

sara

コーヒーブレイクのための散文

マガジン

  • 読書の森

    ああ明日仕事に行きたくないなあと思うとき。そんな日の夜にそっと背中をおしてくれる本を処方します。ホーホー、ようこそ読書の森へ。

  • 展覧会について

    絵画・写真・うつわなど。

最近の記事

息苦しくなったときには

聖書の新約のところにイエスの磔刑が決まるシーンが描かれています。その時ユダヤ人たちはキリストを磔にしろと声高に叫び、彼は時のお偉いさん総督ピラトという人物の前に連れ出されます。 お前は何者だ?という問いにキリストは「私はユダヤの王だ」と答えます。しかしピラトは彼に罪がないことを知っていました。そして権力のあるユダヤ人も多数いたのでしょう。これは私が決めたことではない、あなた達が決めたことだと「身の潔白」として群衆の前で手を洗い清めるシーンがあります。 それがどうした?と思

    • 写真家 MARC RIBOUD

      『マルク・リブー』1923ー2016 フランス生まれ。1950年代から世界中で精力的な活動を続けた現代を代表するフォトジャーナリスト。 簡単メモ ✴︎1950年代から2000年代にわたって撮影されたサイン入りのオリジナルプリントが60点見ることが出来ます。 ✴︎写真家集団「マグナム」の創始者、H・C・ブレッソンやR・キャパらの同志である。 ✴︎その作品は、米紙「N・Yタイムズ」、英紙「タイムズ」、仏紙「フィガロ」、独紙「シュラルン」、日本の新聞・雑誌など、世界各国の紙面

      • 展覧会。『雪舟伝説』京都国立博物館 終了してます。

        今日は富岡鉄斎と雪舟を2つ展覧会 梯子して見てきました。普段は1つの 展覧会をゆっくり見るというのが いいのですが・・・前期後期、1〜4期が ありまして・・・急がないと見逃して しまうのも多いです。 『没後100年富田鉄斎展』京都近代美術館Momak2024年4月2日(火)→5月26日(日) 第1期 4月2日ー4月14日  終了〆 第2期 4月16日ー4月29日 終了〆 第3期 5月1日ー5月12日 終了〆 第4期 5月14日ー5月26日 終了〆 烏丸駅よりバスで20分ほ

        • 君を花へとたとえるならば軽やかに散れ紅桜

        マガジン

        • 読書の森
          9本
        • 展覧会について
          16本

        記事

          本選びに悩む

          最近梅田の紀伊国屋書店で本を選んでいると 24歳の女性に声をかけられた。隣に連れの方 もいたが社会人になって読書を始めていきたいが 本屋でどれを選んでいいのか悩んでいるのだという。 なるほど・・・そんなものは己の感覚に従って 手当たり次第ガリガリ読めばいいんじゃないか ・・・と喉元まで出掛かったが・・・控えた。 20代には20代なりの悩みがあるのだろう。 ワケ知り顔で上から目線で説教くさいこと 言ってくる人間がそういえば僕は大嫌いだった。 けれどその年齢になってくるとその

          本選びに悩む

          友のフリする友もあり兄弟の如く親しき者もありけり

          友のフリする友もあり兄弟の如く親しき者もありけり

          春たちぬ冬をけりけり陽が昇る 

          春たちぬ冬をけりけり陽が昇る 

          「バベルの塔(絵画)」を見る時は単眼鏡をお忘れなく。

          最近仕事で「よく見るように」と注意される。 結構あれこれ見落としてしまうことが多い。 ヘマやらかして、お叱りを受け、改善しながら なんとか日々を送っている。 そのような時に、ふとピーターブリューゲル という画家を思い出す。え、急すぎないか? と思われるかもしれないけど。 2017年に大阪の新国立美術館で 「バベルの塔展ーブリューゲル」がやっていました。 一応ブリューゲルのバベルの塔は2種類あり その時は「小バベル」の方が展示してありました。 その時、メインのバベルの塔を見

          「バベルの塔(絵画)」を見る時は単眼鏡をお忘れなく。

          葉の山に、時計仕掛けの川の音

          『椿の庭』という映画をご存知ですか? 上田義彦さんという写真家の方が撮られた 映画です。桐島かれんさんというモデルの方の 旦那さんでもあります。 舞台は神奈川の葉山という江ノ島の近くで ご自身の別荘が映画の舞台として使われていた そうです。映画を撮ったきっかけは もうこの別荘から見る景色もいつかは 見られなくなるんじゃないかという 喪失感が原点であるという。 映画や小説というのは不思議なもので 時間が経ってからふとひとつの 場面が急に頭に浮かんだりします。 そのような時、

          葉の山に、時計仕掛けの川の音

          『詩と散策』ハン・ジョンウォン

          『私が冬を愛する理由は百個ほどあるのだが、 その一から百までがすべて”雪だ”。それだけ私の雪への想いはひたむきで純粋だ。なぜ雪が好きなのかというと、白いから、清らかだから、静かだから、溶けるから、消えるから。』ー抜粋 最近たまたま本屋で『詩と散策』と言う本に 出会った。ハン・ジョンウォンという韓国の女性の方だ。散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人、と帯にある。なんてパワーオビなんだ・・・面白くないわけがない。 雪が降るとああ仕事大変だなあと思っていたが 上記を読んでいると思わ

          『詩と散策』ハン・ジョンウォン

          かじかんだ手をあたためてコーヒーを片手窓見る雪がはじまる

          かじかんだ手をあたためてコーヒーを片手窓見る雪がはじまる

          前世についての雑談

          以前、あなたは中国で兵士をしていたことが ありますね。と言われたことがある。 へえ、そうですかと言うと、 ええ、ちなみにですけど 弓矢が喉に当たって亡くなった ようです。その時は。と言われた。 ここで前世なるものが存在するか否か の議論は控えようと思う。前世というものに 関して興味深い話を聞いたので、 それらに関して聞いた話をただ 率直に話していこうと思う。 なぜか最近それらの話をよく 思い出す。 なぜか喉がよくないとよく言われる。 原因を聞いても大概よく分からないと

          前世についての雑談

          眠れない夜のための瞑想

          最近ちょっとした食事療法を行なっている。その過程で最近はお酒を一時的にやめている。ふだん晩酌している時間がすっぽり空いた。なのでその時間に以前ヨガ教室に通ってた時に教わった瞑想を再開するようになった。瞑想して寝ると、以前よりも深い眠りが訪れるようになった。ということで、もしよければ一緒にやってみませんか。大丈夫です、とくにむつかしいものではありませんので。それでは、当時ぼくが先生から教わったやり方でもしよければやってみましょう。用意するものは3つです。 『瞑想に必要な3つの

          眠れない夜のための瞑想

          どこかへと歩いて行かれるみたいです

          今日、雪が降った。風にふかれた一粒が、ひんやりと頬を撫でて来た。京都は肌寒く、芯まで冷える。この季節になるとなぜか人肌が恋しくなります。というのはおそらく全ての人に当てはまるのでしょうね。肌も乾燥しやすい季節になって来ました。手先や顔をハンドクリームや化粧水で整える。すると少しだけその手入れした後の手や顔を、以前よりもメモリひとつ分好きになれてる自分がどこかにいるような気がする。出来ない日も多いけど、大事にしないとね。 最近旅と旅行と観光の違いって何だろうなと考えるようにな

          どこかへと歩いて行かれるみたいです

          明日が来てほしくない人のための散文

          さて、こんばんは、お仕事おつかれさまです。今日も明日が来てほしくないぞと思うあなたにボトルメールを送ろうと思う。まあこの企画は単純に書いてて楽しいので続けていこうと思っている。誰がどういう感じで読むかはもうお任せですね。これは、夜寝る前にサクッと読める意味のない文章です。 そういえば急にこう言うとあれなんですけれど。中学校の頃キリスト系の学校だったので毎朝賛美歌を歌っていました。その時僕たち生徒からもっとも愛されていた曲がありました。なぜその歌詞が一番人気だったと思われます

          明日が来てほしくない人のための散文

          2024年にやりたい10のこと

          「死ぬまでにしたい10のこと」というサラポーリー主演の映画があります。あるとき主人公の女性が病院のベンチで癌を宣告されます。その後、病院を出た後にカフェテリアに入った彼女はテーブルで人生と向き合いながらノートに死ぬまでにしたい10のリストを書いて行くのです。とても胸を打つ場面です。思えばやりたいことをリストアップしてみるという行為は人生と向き合うもっともシンプルな方法のひとつなのかもしれません。私ごとではありますが、すこし書いてみました。 1、読んだことのない長編小説を読む

          2024年にやりたい10のこと