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息苦しくなったときには

聖書の新約のところにイエスの磔刑が決まるシーンが描かれています。その時ユダヤ人たちはキリストを磔にしろと声高に叫び、彼は時のお偉いさん総督ピラトという人物の前に連れ出されます。

お前はユダヤの王なのか?という問いにキリストは「それはあなたの言ったことです」と答えます。しかしピラトは彼に罪がないことを知っていました。そして権力のあるユダヤ人も多数いたのでしょう。これは私が決めたことではない、あなた達が決めたことだと「身の潔白」として群衆の前で手を洗い清めるシーンがあります。

それがどうした?と思われるかも知れせんが、いや、以外とこの手を洗うって儀式的に心身の切り替えに重要だなあと最近思ったのです。結構地味な作業ですが。仕事で何かうまくいかない時。プライベートの人間関係がうまくいかない時。友人関係、その他もろもろ。

いつもより時間をかけて洗われてみてください。汚れと、穢れが削ぎ落とされ、気分が新たになってる自分がいます。

そういえば以前林伸次さんが渋谷で経営されているバーボッサにお酒を飲みに行きました。その時、トイレへ入った時のことです。ものすごくキレイにされたその空間にとても驚いたのを覚えております。で、そこに置かれていたハンドソープがAesopのハンドソープだったんですね。柑橘系の。ワインももちろんおいしくいただいたのですが、あ、これはいいなと最近自宅でもマネさせていただいてます。とても気分が変わりますよ。

今日の一冊
「世界はひとりの、一度きりの
 人生の集まりにすぎない。」

連作短編小説になります。章ごとに主人公は違っていますが、全体の世界観は統一されていて、違う章の主人公のストーリーがどこかで繋がって行くのがおもしろいところ。最近疲れて本を読む気が起こりませんでした。けれどこちらは読みやすい文章で書かれていたのと、区切りよく書かれてあったので読みやすかったです。おすすめです。

ロマン派の風が出てきたり、
ここではないどこかへ行きたい人が集う
理想を実現可能な理想郷が出てきたり、
恋した人へ詩を書くために、
世界中の夜を集める王様が出てきたり、
天使が活躍したり。人の思いがすれ違って
いく世の中に果たして救いはあるのか・・・。
いろいろ考えさせられる現代のおとぎ話。


追伸:これだけだとトイレのレビューになっちゃうなと思ったので書き足します。バーボッサのガトーショコラはとてもおいしいです。おすすめのお酒はラム酒がいいとお聞きしたので頼んでみてびっくり。ガトーショコラにラム酒ってこんなに合うんだと初めて知りました。人生少し損してたんじゃないかと思うくらいに。いやあ、ほんとにおいしかったなあ。機会があればぜひ。

愛する方にガトーショコラを買って行った時に、そっとテーブルにラム酒と水を添えて出したら、少しいい感じになるかもしれません。

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