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演歌

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演歌風に書いてみました。
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#オリジナル

【歌詞】寒の兎か白鷺か

【歌詞】寒の兎か白鷺か

愛されても寒い 抱かれたって寒い
通いあわないこころ 真冬を渡る

純粋な気持ちで 純情な時間で
こうもいられたのなら 今も幸福

もう雪の様な愛し方 愛され方
とうに失ってしまったから
むかしは 寒の兎か白鷺か
そんなふたりには戻れない
だけど この時間 つづく

微笑んでも寒い 揺れなくても寒い
口づけしても いつも真冬の様で

気を遣わなくていい 気にしなくてもいい
楽に胸を重ねる 今も 今

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【歌詞】絵空の雪

【歌詞】絵空の雪

はらり はらり 雪が舞う
ほろり ほろり 泪がこぼれ

貴方の手を探す

ぽつり ぽつり ひとりごと
ふわり ふわり 気持が裂けて

何をしても心在らず

私の手をひいて どこかへ連れてって
ひとりにしないで
誰も知らない場所にだって行くから

ゆるり ゆるり 愛し合い
くすり くすり 笑われたって

私は平気だったけど

絵空は儚くて するり 掴めなくて
結局 ひとりで
慣れ親しんだ街をただ歩い

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【歌詞】名残の空

【歌詞】名残の空

どこかやるせないけど 寂しいけれど
泣かない 泣かない 泣かない
やり残したことがありそうな空 いま見ている

引きずった愛か また叶わなかった夢か
こんなにも儚く 覆う

もう年が明けるなんて 見ないふりしたくて
今日もため息が募る
こんなときにはあなた そばにいてほしくて
なんて言えなくて

この雲で初日の出も見られない...

なぜか狭く感じる記憶の隅で
泣かない 泣かない 泣かない
会いた

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【歌詞】雪柳

【歌詞】雪柳

凍えてくる 雪の息吹  やるせない
師走佇む 夢見心 会いたい...

いつまで経っても貴方は来なくて
いつかをようやくポケットに入れて
雪柳の下 降る雪に埋もれる 肩身が狭い

生き方 恋し方 愛され方

もしも いつか 貴方の手に触れた時
私も溶けてしまうんだろうか...
都合のいい時だけ会いに来る 連絡もなく

震えるだけ 冬の峠 食い縛る
悴む気持ち 刻一刻と過ぎ去る

愛する貴方の愛する

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【歌詞】裘【かわごろも】

【歌詞】裘【かわごろも】

抱きしめられるほど 感じる
優しき微笑 指切りげんまん
あたたかくなっていく心 そして この冬
貴方がいる事のすべてが
しゃんと裘 その様に...

曖昧な小指なんて まるで雲を掴む様な
約束はただの約束 結局 守られぬ事ばかり

知っているのに 知っているのに 後悔するのに
愛されたくて 愛されたくて
そんな想いだけで こうも抱かれる有意義

以心伝心もない その中
うわつく気持ち 抑えられずに

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【歌詞】かむろ菊の咲く頃

【歌詞】かむろ菊の咲く頃

「おかえり」と云いたい
かむろ菊の咲く頃 あなたの命日
その日までに咲くようにと
丁寧に育てていくから

あなたが迷って
帰って来れなくならないように

この手で抱きしめた
はじめての日を何度も思い返す
生まれてきてくれた
あの日の感謝が途切れないよう
約束は守っていくから

「ただいま」って聞かせて
かむろ菊の咲く頃 あなたの命日
美しさに 彩るように
この花を好きなあなたへと

もう一度いっし

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【歌詞】葦の穂綿

【歌詞】葦の穂綿

葦がゆるりと歌う 成れ果てという恋綴り
男と渡る穂綿は 軽くて 脆くて 浮き沈む

うわつく気持ちが悪いのか
酔わせる言葉があまいのか
愛されたい心を揺るがせる
猫とまたたびのような関係

泣きたいからって恋をする
茶番な女などいないのよ
しれっと入り込む懐の恋はさざ波

寂しくて...

時が調べを伝う 秋は夕暮れ いとをかし
惚れた腫れたの穂綿は 白くて 柔くて 染み渡る

愛してほしくて愛し

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【歌詞】いとし いとしと 今宵、雨。

【歌詞】いとし いとしと 今宵、雨。

いとし いとしと 今宵、雨。
あなたを総て流す為
降られ 降られて 慰めて
肌に残る体温を洗う

いとし いとしと 今宵、雨。
"恵み"を今は使わせて
冷やし 冷やされ 時は経つ
何もかもを忘れる様に

路地は狭く 湯気が立つ
隠れるみたく 涙はなつ
いつまでも いつまでも 愛していたかった、と

いとし いとしと 通り雨。
それは人生の...
ただのひとつの出来事と
朝には変わる恋ものがたり

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【歌詞】可惜夜

【歌詞】可惜夜

あなたの肌に触れた夜
こんなにも幸せを感じたことはなかった
ちりじりになった雲を見つめた先には
ほら 三日月がより目を細めてる

心さえ奪っていいのよ 愛されてなくても
あなたに抱かれた優雅に照らされて

今宵 可惜夜

もう朝はいらない いらないって
思っても 結局 夜は明けるのね

深いくちづけをした夜
染み渡るときめきが身体中を駆け巡り
ありふれた解釈の付き合いじゃないこと
ほら 三日月もま

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【歌詞】梶の葉姫

【歌詞】梶の葉姫

やわらかい愛を知る姫は
心ごと いろはに託して
悩みなら 愛についてでも
運ばれる あなたへ導く

手をとって 名前を呼んで 夜の空は 寂しくて

星はチカチカ またたいていく
裸足になって 丘を駆けていく
空に届くかな? 届けばいいな
出逢った愛をきつく結ぶ仕草は
心にとって不可能はない

涙ぐむ愛も知る姫は
そのまんま いろはに尽して
叶うなら 愛をもたらして
あなたへと 色は鮮やかに

夢を

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【歌詞】秋桜

【歌詞】秋桜

愛してやまない思い出に
いくつかの嘘を見つけては
笑い話に花咲かせる
吹っ切る糸口 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 情け容赦ない今日の日に
手折った秋桜 ひとつじゃない

つつましく泣いた姿見に
現れる嘘を数えては
健気なつとめを果たしたと
吹っ切る口実 見つけたくて

嗚呼 花壇の秋桜に託した想いは
あんたの影を追った恋心
嗚呼 憂いが溢れる今日の日

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【歌詞】日照り気味

【歌詞】日照り気味

ふたりの愛には眩しすぎる
太陽の光 暑すぎる
胸を焦がしては行き詰まって
ちいさなことすら 許せずに
嗚呼 あんたを責めてばかりで

道すがら 日照り気味 明(あ)くる日の恋姿
さよならは言い伝え 乾く土 ひび割れて
あたしはあんたを連れて 空を飛ぶ

これでもあんたを愛してると
言葉のかぎりにごまかした
逝く宛 知らさず 連れ去るなら
ちいさな夢すら 芳(かぐわ)しく
嗚呼 あたしの愛を感じて

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【歌詞】ネオンライト

【歌詞】ネオンライト

清らかに映える 雨の夕暮れ
あんたの背中を 見送った切なさ

渡ったのは ひとつ大人になる道
この別れがきっとそうさせるのね

艶やかなうなじに 見え据えたウソばかり
本音を言えずにまた手を振る
夜に暮れてくから 私には雨ばかり
色艶は後から付いてくるものだという

浅はかだった愛 恋は孤児(みなしご)
いつそうなったか 誰も知らぬことで

濁ったのは 幼い私の瞳
見る目が変わっていく あんたのい

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【歌詞】あじさい

【歌詞】あじさい

雨がほろほろと 夜風に乗って
濡らす髪の毛を 揺らし去っていく
移り気に世は遊ぶ

私が知らないと思っていたなら
思い違いにも甚(はなは)だしい

あなたはふっと消える 誰かへのもとへと
私を置いたままで 朝を待つ
笑えてくるわ だって変わらないんだもの
あなたの遊びを あじさいは見ている

涙もほろほろ 流れてくると
好きなんだなって 思えてくるから
悔しさに裾を噛む

うらめしやの心 送ってあ

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