山口 聡樹
こんにちは♬ 山口聡樹(やまぐちとしき)と申します ごく簡単に自己紹介などさせていただきたいと思います。 よかったらぜひ、お付き合いください。 ①私が福祉に関わり始めたきっかけ 私が福祉を仕事にすると決めたのは、大学浪人中、センター試験の直前でした。 そのとき、大好きだった祖母が心筋梗塞で入院しました。 毎日のように自転車で病院に通っていました。 祖母は、私と会話をするために酸素マスクを外すと、すぐに息が上がってしまい、苦しそうにしていました。 けれど、病院の医師
秋めいてきて、赤ワインが美味しい。 静かな土曜の夜に。親友に誘われ特養相談員の肩書になって今月で半年かと思い、なにか書いてみようと思った。 援助者として、大切だと思うことについて。 3つ、挙げてみる。私は、どれが欠けてもいけないと思っていること。 まず、勉強している、ということ。 大学4年生の夏。精神保健ソーシャルワーク実習で、都立松沢病院と、隣接する中部総合精神保健福祉センターでPSWの実習を受け入れてもらったとき。 一人の実習担当の方から 援助者が「知らない」という
「ふろば」の交換文庫企画で、友人から送っていただいた本を読んだ。 江國香織「きらきらひかる」 朝、出勤前の30分ほどを、この本を読む時間にあてた。 社会人になってから小説を読む習慣が無くなりつつあったので、大変ありがたい。 改めて、文系の人間として、対人援助を生業とする者として、小説を読む習慣は無くしてはいけないと思った。 話は、睦月と笑子の新婚生活を中心に、彼らの友人や親の心理描写も丁寧に描かれ、紆余曲折しながらすすんでいく。 睦月は、同性愛者で、恋人がいる。笑子
今日の「ふろば」はひとみさんと僕の2名。 電話で近況などお話した。 ひとみさんは、変わらず栃木のJA直売所でゆるりと働いている。 栃木の農産物といえばイチゴやトマトだが、いまはシーズンではないので、忙しさはないようだ。 1日働いて、3日ほど休みがあるという、なんともうらやましい働き方。 ひとみさんとしても、今までは東京23区でフルタイムで働いてきたので、そのころのストレスからは離れて、大好きな自然と触れ合う時間がもてている。 幸せを感じているとのこと。 地方ならではの
人の陰口を言わないこと。困っている人がいたら助けること。感謝の気持ちを忘れないこと。 仕事ができても、小学生で学んだことが身についていない人は、初心に立ち返るべきだ。 少なくとも私が心から尊敬する友人たちは、こういった基本を決して忘れない。 福祉職で、一番の害は、いい支援ができない人ではなく、後輩を育てられない人、チームづくりができない人だ。 学生時代、部活やサークルなど、何もやってこなかった人たちなのだろうか。 目に怒りを込めて、本質を見抜き、誠実に頑張っている人が
有休消化期間で、ずっとあこがれていた温泉、白骨温泉に行ってきた。 信州はほんといいところですね。 いつか移住してみたいくらい。 もうすぐ4月ですが、まだ雪の残る山道を行かないとたどり着けない秘湯感。 自然の中にひっそりと湧く白濁した湯。 人の少ない、桃源郷的な静寂。 最高 私は温泉が好きです。 家から近いスーパー銭湯も好きでよく行きます。 たとえば稲城にある「季乃彩」あたりは、すごくいい。おすすめの一つです。 けれどたまには、車で何時間かけても、辺境にある温泉に行きたく
先日、群馬に帰省するタイミングが合い、中学からの友人と4年半ぶりに酒を飲んだ。 小中学生のとき通っていた学習塾の目の前の店で酒を飲むというのは、なんともいえない不思議な感覚だった。 彼は栃木の大学病院で呼吸器内科の医師をしている。私もいまは病院にいるので、互いの仕事のこと、大変な患者のこと、生活のこと、昔の話などしながら、あっという間に閉店になってしまった。楽しい飲み会は総じて何話したか覚えていない。 彼は、中学の時から変わらない。とにかく腰が低く、謙虚な人だ。 彼のお父
2~3ヶ月に一度は旅行に行くようにしている。 先日佐渡に行ってきて、とてもリフレッシュできたので、たまには旅のことを少し。 10代のころは、それが終わるなんて想像もできなかった。(急に何の話)20代もそう。流されるように、いま30代前半をやっている。 この年齢って、まだまだ若いのだろうけれど、20代のような体力や「がむしゃらさ」みたいなものはなくなってきている。多少の社会人経験を踏まえて、自分なりの意見がもてるようになってきて、違うんじゃない?と他者を批判的にとらえること
最近、優しさとは何か、ということをよく考える。 月一で参加させてもらっている「ふくしのおはなし会」という場でも、何度か話題にさせてもらった。 どうして優しさのことを考えるようになったのかと言えば、自分でもよくわからないが、福祉の仕事を8年ほど続けてきて、いまそのことと向き合う必要性をなんとなく感じているから。(全く答えになっていない) 優しさとは何か。今の俺には、ぱっと2つのワードが思い浮かぶ。 ・合理的配慮 障害者差別解消法という法律で謳われている考え方だ。 助
① 他の記事にもたびたび書いていることだが、法政大学現代福祉学部の学生をやっていたとき、ともに福祉を学び、実習など経験して、福祉や介護のやりがいや課題を共有してきた仲間たちの大半が、一番人手が足らず新卒を喉から手が出るほど求めている福祉(介護)現場に結局就職していかない実態をみたときは、私の中で心の底から「なんとかしなければいけない」と思った出来事だった。 ちなみに、私が新卒で職業選択したときの思考プロセスはこんな感じだった。 <福祉の仕事をしよう。けど、障害とか高齢と
かなえさんが普段関わっているある利用者さんのお話になった。 その人は、周りの人の目を引こうとして、「けいれん発作」が起きたかのようにふるまい、職員さんを困らせてしまうことがあるらしい。 精神障害があり、かなえさんが仕事している施設に通所している。 その人は、どういう気持ちでそういう行動をするのか。 その行動に対して、職員はなにが困るのか。 そういうことはもちろん考えなければいけないが、かなえさんや職員さんたちはすでに十分考えていることと思う。 お話を聞いていて、私
これについて、大学時代の先輩と同期に話を聞いていただき、自分なりに整理することができたので、せっかくなのでまとめておきたい。 まず、抱いている違和感について。 施設でケアワークとマネジメントをしていたとき、私は常々「基準」が大事だと考え、具体的には、業務オペレーションの可視化(早番や遅番といった勤務ごとに30分間隔でやるべきタスクを箇条書きにしたもの)と、そこから派生した業務マニュアル(基本的な入浴介助のやり方から、訪問診療や関係機関への対応、記録や各種報告書の書き方、掃
① 子どもが生まれたら。 交通事故に遭い身体障害者になったら。 親に介護が必要になったら。 生きていれば福祉サービスを利用する機会は何度でも訪れるだろう。 福祉サービスの質を考えることは、自分や、自分の大切な人の人生を真剣に考えることとイコールの意義を持つ。 さて、福祉業界内で一般的に望ましいとされるサービス、例えば丁寧な声かけや身体介助、「自立支援」、「エンパワメント」、いろいろある。 しかし重要なのは、そういった専門職的な観点だけではなく、実際にケアを受ける
たまに、昔のブログを読み返すと、けっこう気づきがあったりします。 考え方が、変わったところと、変わっていないところに、気がついたりします。 2012年4月24日に書いたらしいブログは、そのとき読んでた小説の一部をそのまま書き出したようです。 「あたしのおじいちゃんも、こんなふうに息が苦しそうだった。黄魔のせいで肺炎になったんだ。最後は酸素テントのなかに隔離されて、あたしはなにもしてやれなかった。だから、今はもうすこしやってみる。あのときの分も、がんばるんだ。シューさんは
① 職場の人間関係で悩んだことがないひとはおそらくいないのではないか。 私も人間関係の悩みが尽きたことはない。 「職場の人間関係を良好なものにするためにどうしたらいいか」という非常に大きく難しいテーマで、私は次の2点をポイントとしたい。 ・入職後3年以内の離職率 福祉業界の離職率は他産業と比較したとき決して高すぎるわけではない。しかし、入職後3年以内の離職率が非常に高い。 この3年以内という特徴をどう分析し捉えるかという研究者的な観点よりも、せっかく入職してくれた新入職員
大学を卒業してから、今年の3月末までの6年間、重度重複障害の人の地域生活支援に、グループホームの支援員の立場から尽力してきた。 4月からはフィールドが変わるため、この6年間を私なりにまとめておきたいと思う。 どうまとめようか考えたが、グループホーム以外にもそれなりにいろいろな活動をしてきたので、「私の考えに影響を与えてくれた人(組織)との出会い」との観点で、6年間を総括してみようと思う。 ①湯浅誠さんとの出会い湯浅さんとは法政大学で出会い、新宿歌舞伎町の居酒屋で初めてお話を