『七十二候』竹笋生‥たけのこしょうず
『竹笋生‥たけのこしょうず』
5月16日から21日頃
タケノコがひょっこり生えてくる時期となりました。子供の頃、山の方に母の叔母(わたしにとっては大叔母)が住んでいたので、この時期になるとタケノコ採りに出かけた記憶があります。見つけると嬉しくて嬉しくて。
タケノコは、生えている根元側にスコップを入れ、根元が切れたらテコの原理で掘り起こします。
今は、自分で採りに行くことはなく、茹でてあるものを母からもらったり、近所の方から戴いたり‥。タケノコはあっという間に鮮度が落ち、アクが強くなるのですぐに丸ごと茹でたいですね。そしてタケノコご飯にしたり煮たり‥。美味しいですよね。
箸が進みパクパク食べていると
食べ過ぎちゃダメよと母から毎年のように言われていたことを思い出します。
タケノコは食物繊維が豊富なため、食べ過ぎると便通のトラブルが起こりやすくなり、消化不良になりやすく、またヒスタミンが含まれているのでかゆみやじんましんなど引き起こしてしまうこともあるようです。
これはタケノコに限らず言えることだと思いますが毎日それだけを過剰に食べ過ぎるのは身体にいいとは言えません。
でも、好きなものだと毎日たくさん食べたくなりますよね。わたしの場合はチョコレートなのですが‥。(笑)
しかし身体が資本です。
やはりバランスよく適量を程よく‥。
大好きなチョコレートを前にしても
頭の片隅にそのことを置いときたいなぁと思うのです。
心身健やかに生きていくためにはバランスがとても大切です。心があまり強くないわたしは、よくそのバランスを崩してしまいます。
仕事もほどほど‥が出来ず
忙しくなると集中してやり過ぎてしまい
疲れ果ててしまうこともしばしば。
でもそれが自分としては達成感があり、心地よかったり。反対に仕事がなく暇になると自分を持て余してしまう。
サーカスの綱渡りのように、きっと力を入れすぎても抜きすぎても駄目なのでしょう。左右にゆらゆらバランスを取りながら上手に‥と分かっていても不器用にしか生きれないのです。
誰かにとってのバランスとわたしにとってのバランスの比率は同じではないので自分自身で見つけるしかなく、いつも模索しています。
自分にとってのちょうどいいバランスは
生きていく中で何度も失敗し綱から落ちたとしてもまた挑戦する。そんな中で探しながら育まれていくものかもしれません。
公園や道端の片隅で、シロツメクサの花を見かけるようになりました。母と妹とシロツメクサの花で冠を作ったり、オオバコで引っ張り相撲したり。四つ葉のクローバーを探したり。
見つけた四つ葉のクローバーは宝物で押し花にして本に挟んだっけ。
幼少の頃の記憶は途切れとぎれながらも
しっかりとこの胸に刻まれています。
両親から言われた言葉、家の近くのブランコ
日が沈むまで遊んだ空き地‥
家族四人で過ごした時間など‥。
何かの拍子にふと甦り懐かしさで胸がいっぱいになります。
わたしも妹も今は独立し、家族四人で暮らす日々は心の中にしっかりと根付き心帰る場所となっています。
戻らないからこそ尊く、かけがえのない時間だったことを今にして強く感じるのです。
忘れたくない大切な大切な思い出たち‥。
誰の心にもそんな思い出たちがあると思います。時折、心の奥からそっと取り出し
懐かしくあたたかい気持ちに包まれるのも
とっておきの至福の時間なのかもしれません。
追伸
ちなみにタケノコの里ときのこの山
わたしはタケノコの里派です。
七十二候の記事に使用している写真はすべてphotoACからのものとなります。