レディー・ドラゴン セックスレスな妻たちへ
セックスを封印して逃げた~レディー・ドラゴン⑤~
それは璃宇の本音だった。
「セックスしてもオーガズムを感じない女なんて、自分以外の女もたくさんいるはずだ」
「五十歳を目の前にし、そんなことにこだわらなくていい」
上っ面の声で自分をごまかすため、ガムテープでぐるぐる巻きにし、子宮の奥深くにしまい込んだ璃宇の心の叫びだった。
子宮の声は、自分の中で抑え続けた璃宇の悲鳴だった。
璃宇は自分が口にした言葉で、ハッ!と我に返る。
目の前の鏡に映っていたのは、涙を流している自分の