新しい時代の祈り
序論
2025年、宇宙規模の天文学的な変化とともに、わたしたちの意識もまた大きなシフトを迎えるときが来ています。
かつて「太陽が動いている」という常識が覆され、「地球自身が動いていた」と知った時のように、今度は「外なる神」から「内なる魂」へと視点が移行し、自己の本質を探求する新たな時代が始まるのかもしれません。それは、現代の信仰を超えた大きな意識の進化を予感させます。
「外なる神」と聞くと宗教を連想しがちですが、わたしたちが無意識のうちに崇め、疑うことすらしない「権威的な存在」は、宗教の枠を超えて数多く存在します。
豊かさの象徴としてのお金、絶対的な真理とされる科学、成功の指標とされる学歴や地位──わたしたちの多くはこれらを崇め、疑うことなく従っているのではないでしょうか?
シン地動説。では、現状の世界から新しい時代へのシフトを促す視点の転換を提案しました。そして:
その視点の先に神智学という学問があること。
その学問は、古代から受け継がれた叡智を基軸に、時代のニーズに合わせてアップデートされた情報を各時代に提供していること。
その学問は、外なる存在への追従を要求せず、普遍的原理の探究や自己の本質を学ぶことを目的としていること。
などを紹介しました。
アクションへ
今回は、神智学に基づき、現代社会に即した最新の情報を40年以上世界に発信し続けたメッセンジャー、ベンジャミン・クレームを通じて、1988年に世界教師マイトレーヤ(弥勒菩薩)が発表した『新しい時代の祈り』をご紹介します。これは宗教や信仰、価値観の違いを超えて、誰もが唱えられる普遍的な祈りです。
新しい時代の祈り
わたしは宇宙の創造主である。
I am the Creator of the Universe.
わたしは宇宙の父にして母である。
I am the Father and Mother of the Universe.
すべてがわたしから来(きた)る。
Everything comes from Me.
すべてがわたしに戻る。
Everything shall return to Me.
心と生気と肉体はわたしの宮殿である。
Mind, Spirit and Body are My temples
真我はその中に
For the Self to realize in them
わたしの至高の存在と生成を実現する。
My Supreme Being and Becoming.
祈りの背景
この祈りは、真我(魂)と同一化し、自分の本質を知るための強力なマントラム(言霊)であり、是認の言葉です。すべての存在を包括する神聖な原理、あらゆるものの創造主としての真我を表しています。
わたしたち自身が本当に真我であり、不滅の存在であるという認識を生じさせるために世界に提供された祈りです。
依存から本質への原点回帰
一般的に「祈り」と聞くと、多くの人は願い事をする行為を思い浮かべます。健康や成功、金銭的豊かさを求めるものから、試験や仕事の成果を願うものまで、その多くは個人的な(低位我の)欲望に根ざしています。そのため、祈る行為は「神頼み」として依存的な性質を持ちやすく、現代人にとっては馴染みにくいものかもしれません。
しかし、『新しい時代の祈り』はそうした従来の祈りとは一線を画します。それは何かを外に求めるのではなく、自らの本質を見つめ直し、内なる覚醒を促すものです。
これは単なる願望の表明ではなく、自己の本質を見つめ直し、本来の自律的かつ超越的な存在へと回帰するためのものです。たとえば、瞑想が心の静寂をもたらし、自己理解を深めるのと同様に、この祈りは自己の超越的な側面に意識を向けさせます。
にわかには信じがたいかもしれませんが、継続して唱えることで、内なる本質が目覚め、わたしたちが単なる欲望の存在ではなく、より高い意識へと進化できる存在であることを自覚する機会がひらかれるのではないでしょうか。
新しい時代の祈りの使い方
眉間(アジュナチャクラ)に意識を集中する
祈りを唱える際は、眉間(アジュナチャクラ)に注意を向け、意志を集中させます。ただ機械的に唱えるのではなく、言葉の意味を深く感じ取るようにしてみてください。真我を理解する
心(マインド)、体(肉体)、生命エネルギー(スピリット)は「真我」を表すための乗り舟に過ぎません。祈りを通じて、これらと自分を同一視することから解放され、魂そのものを体験する機会がひらかれます。日々の実践
毎日この祈りを真剣に唱えることで、自己認識が高まり、恐れや執着から解放されると言われています。
主なポイント
恐怖の克服
祈りを通じて、真我と同一化することで、恐怖や苦しみが薄れ、魂そのものを体験する機会がひらかれます。ほんとうの「わたし」とは?
この祈りで言う「わたし」とは、すべての創造の背後にある神聖な原理を指します。それは、時間や空間を超えた永遠の存在であり、魂そのものです。真の自己実現へ
世界教師マイトレーヤ(弥勒菩薩)は、「わたしを追い求める者は、わたしを見失うだろう」と語り、個人崇拝を戒めました。
彼の目的は、人々が自己の内なる力に目覚め、世界に奉仕することを促すことにあります。そのための3つ鍵は、心の正直さ、生気の誠実さ、そして無執着です。これらを実践することで、真の自己実現への道が開かれるといいます。
結論
2025年、宇宙規模の転換とともに、人類の意識もまた大きな変化を迎えようとしています。かつて天動説から地動説へと常識が覆ったように、「外なる神」から「内なる魂」への視点の移行が新しい時代を開く鍵になるのではないでしょうか。
この意識の転換を支えるのが、神智学の叡智です。神智学は、古代からの普遍的な真理を探求し、時代に応じて知識をアップデートしながら、人々の自己実現を促す学問体系です。
近代では、ブラヴァツキーがその基盤を築き、アリス・ベイリーが「新しい時代」や「7つの光線」の概念を発展させ、クリシュナムルティやシュタイナーが自己探求の多様な道を示しました。
そして、ベンジャミン・クレームは、世界教師マイトレーヤ(弥勒菩薩)の現代的なメッセージを伝え、心の正直さ、生気の誠実さ、無執着という実践的な姿勢を通して、新しい時代の自己実現の術を提唱しました。
そして「新しい時代の祈り」は、従来の神への依存ではなく、自らの真我と宇宙の本質を一体として認識することを目的としています。意識を高め、恐れや執着から解放されることで、個人が本来持つ神性に目覚めるための強力なツールとなるのです。
まとめとして、「新しい時代の祈り」は、単なる祈りではなく、自己と宇宙の真理をつなぐ実践的なツールです。日々の実践を通じて、内なる平和、自己認識、そして恐れからの解放への機会がひらかれます。
ご自身のなかに何か共感するものがあれば、是非ご自身で試し、その効果を実感してみてください。
最後までお読み頂き、この膨大な情報を寛大な心で考慮して頂き、ありがとうございます。
ー 2025年1月31日
Sai 真理