察したり言葉にしたり。
■親日度調査。
・最近のニュース、「親日度調査『日本大好き・好き』100%はフィリピン&インドネシア首位、ベトナム97.2%。一方『中国大嫌い・嫌い』47.2%(前年比2倍)」。
・本数値は「世界14の国と地域を対象として親日度や訪日意欲に関する調査」が基となり対象の国と地域は韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、オーストラリア、米国、英国で調査期間は2024年5月27日~5月31日、対象国・地域の20歳以上の男女を対象とした。
■親日国の理由。
・フィリピンの「日本好き」の理由は「これまで日本がフィリピンのインフラ支援を行ってきたこと、フィリピンの最大貿易国の一つであること」等が挙げられる。
・一方、全体調査「中国嫌い」は最も高く47.2%となり、「大嫌い」の回答率が最も高いのは韓国(10.1%)となった。前年比2倍に増加した数値の理由は「東京電力福島第一原子力発電所の処理水放出による中国の対応が影響している」と考えられている。
■様々な国の文化が溶け込む。
・余談、ベトナム主要都市には世界中から多くの観光客、また人々が暮らし働く。最近は街中を歩くと中国人、韓国人、インド人を見かける事がより多くなった。ベトナムに暮らす、ある日本人は言う「中国人はエレベータの中でも大声で携帯に向かって話している、対処法は自身の着信のない携帯電話を耳に当て中国人以上に大きな声でカラ電に向かって話し出す(独り言を始める)、すると中国人は大人しくなる」そうだ。
・また「インド人は歩道に広がり行く手を阻むように歩き、後ろに通り抜けようとする人がいる事を知りながらも道を譲らず歩き続ける」等のエピソードを聞かせてくれた。インドでは「生きていれば人に迷惑をかける事は当たり前、だから他人を許してあげなさい」そう親は子に教える、と聞いた事がある。
・日本人は「人に迷惑をかけないで生活する事」を教育されながら大人になる、上述国と比較しても人生の出だしから全く違う考え方で生まれ育っていくのだから、「日本人のイライラは理解し難い」と感じる国もあるだろう。ここはベトナム、推し量る事も大切だが、言葉に出して意図を伝える方がよりコミュニケーションを図れる。「一を聞いて十を知る」もしくは知ろうと努める日本人は非常に特殊な世界でも唯一無二の国民であり、そんな背景も本報道の数値に肉付けされているのかもしれない。