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自己開示のすすめ〜基本にして奥義である力〜

本日はビジネススキルである「自己開示」
についてです。

皆さん、初めて会う方とはどのように話を
進めますか?

さらっと自己紹介と挨拶を済ませ、すぐ本題に
入っていませんか?

私も本日初めてお会いする方と面談を行って
きましたが、1時間というアポイントで結局
30分は自己紹介で時間を使いました。

私としてはとてもちょうど良い時間配分
でした。

長すぎない?と思う方もいるかと思いますし、
自己紹介なんて当たり前でしょと軽視している
方もいらっしゃるかもしれませんが、

本題に入る上で相手に自分のことを知って
もらうことはとても大切なことです。

本題より自己開示に多く時間を割く人も
多いほどです。

ではなぜここまで「自己開示」が必要なの
でしょうか。

そもそも自己開示とは

自己開示とは自分に関する情報について、
良いことも悪いことも嘘偽りなく正直に
相手に話すことです。

少し恥ずかしいことや失敗した経験までも
話すことで、ここまで深く自分のことを
教えてくれるんだという信頼に繋がります。

また、そこまでの情報を話すことで、
自分はあなたを信頼して話しているという
気持ちも伝えられ、心を開きやすくなります。

この相互の信頼が生まれることを、
「ラポール」と心理用語で言います。

さらに、自分の手の内を晒すことで、相手から
の警戒も和らげることができます。

もう1つ心理的な部分を付け加えると、
「あの人はこういうらしいよ」という第三者
からの話は先入観として植え付けられますよね。

これは、「初頭効果」と言って、最初に与えら
れた情報はその後にも大きく影響するという心理
です。

これを逆手に取り、自ら初めに自己開示にて
初頭効果を植え付けることで、初めにしっかりと
印象形成が行われ、その後の印象にも良い影響を
与えることができます。


なお、よく自己開示と混同されているのが、

「自己呈示」です。

自己呈示は、相手が受ける印象操作を行うため、
自身の特定の項目だけを限定的に伝えることです。

自分をよく見せ優位に立つ場合などに用いられる
ことで、自己開示とは全く異なります。

悪く働いてしまうと、見栄や虚勢、自慢といった
マイナスの印象にもなりかねないので、注意が
必要です。

そして、この自己開示を行う際に最も大きく
働く心理があります。

それは、

「返報性の原理」です。

人は人に何かをされるとお返ししなければ
という心理が働くことを指します。

自ら初めに自己開示を行うことにより、
この人はここまで自分のことを教えたくれた
のだから、自分も相手に伝えなきゃという
心理が生まれます。

そのため、自らどんどん開示することは、
相手のことをたくさん知れることにも繋がる
ということです。

なお、自己開示を行うにあたってはいくつか
コツがあります。

①聞きたいことは自己開示で

例えば、趣味を聞きたいのであれば、
自分がまず自己開示中に趣味を語りましょう。
そうすれば、○○さんは?と聞きやすいです。

②隠と陽のメリハリ

明るい話だけで自己開示をしていても、
単にこの人は気さくな人当たりの良い人という
印象で終わってしまいます。
そこで、真剣な話や弱みの部分なども織り交ぜる
ことで、明るいだけでなく真面目な方で信頼
して話してくれてるのかなという印象になります。

③いきなりプライベートに入らない

いきなり恋人の話などをすると、
「何この人…」ってなりますよね。
プライベートゾーンには一定の距離感が
縮まった段階でないと不信感につながります。
少しずつ情報を小出しにしていきましょう。


いかがでしたでしょうか。

自己紹介などの自己開示は基本的な部分であり、
あまりここに注力される方は少ないかもしれま
せんが、基本であり奥義ともなる大切な部分
です。

自己開示を面談のスタートでしっかり行う
ことができれば、相手とのコミュニケーション
は大きく変化が生まれることと思います。

ぜひ明日から意識して自己開示の時間を
長く取ってみてください。

それでは。

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