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本の要約、感想、書評

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読んだ本の要約、感想、書評です。
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#小説

【書評】夏目漱石の『こころ』は先生から未来のあなたへのメッセージ

ロッシーです。 最近、すっかり夏目漱石がマイブームになっています。 今回は、『こころ』を…

ロッシー
3週間前
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【書評】夏目漱石『道草』を読む。お金に振り回されず、人生という道草を楽しめ!

ロッシーです。 夏目漱石『道草』を読みました。 『こころ』の次は『お金』 『道草』は、夏…

ロッシー
4週間前
9

【書評】オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』は、イケメンが過度な承認欲求…

ロッシーです。 オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を読みました。 想像以上に…

ロッシー
2か月前
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【書評】『ストーナー』を読む。誰の人生だって、ひとつの物語。

ロッシーです。 『ストーナー』(著者:ジョン・ウィリアムズ)を読みました。 以下は、Amaz…

ロッシー
3か月前
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【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

ロッシーです。 以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束してい…

ロッシー
5か月前
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【書評】最強の消極的主人公降臨!メルヴィルの短編『書記バートルビー』

ロッシーです。 メルヴィルの『書記バートルビー』を読みました。 日本のサラリーマンのやる…

ロッシー
10か月前
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【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

ロッシーです。 夏目漱石の『門』を読みました。 言わずもがな、『三四郎』『それから』『門』の漱石三部作の最後の作品ですね。 夏目漱石の作品に関する論文は、それこそ腐るほど存在しています。彼の文学作品に関する論文がまた別の論文を呼び、結果として関連する研究がどんどん積み重なり、圧倒的なシェアを獲得していくわけです。いってみれば、日本文学におけるGAFAMみたいなものですね。 そんな状況ですから、私ごときが書評を書いたところで浜辺の砂粒ひとつくらいの価値しかないのでしょう

【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読み、やっぱり天才なんだとさらに実感した。

ロッシーです。 三島由紀夫『豊饒の海』全4巻(新潮文庫)を完読しました。 「いや~読んだ…

ロッシー
1年前
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【書評】プルースト『失われた時を求めて』からひとまず撤退

ロッシーです。 プルーストの『失われた時を求めて』を読みました・・・ と、言いたいところ…

ロッシー
1年前
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【書評】ダシール・ハメット『ガラスの鍵』は禅的作品。あえて書かないことで書く。

ロッシーです。 ダシール・ハメットの『ガラスの鍵』を再読しました。 以前、ダシール・ハメ…

ロッシー
1年前
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【書評】『同志少女よ敵を撃て』 我々読書家も狙撃兵である

ロッシーです。 本屋大賞を受賞した話題作『同志少女よ敵を撃て』を読みました。 話題作とい…

ロッシー
1年前
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【書評】『スクラッチ』はコロナで失った人達への鎮魂歌

ロッシーです。 『スクラッチ』(著者:歌代朔)を読みました。 ウチの子供が「読みたい!」…

ロッシー
1年前
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【書評】『砂の女』(安部公房)は、たまに読み返したくなる本

ロッシーです。 『砂の女』を読みました。 読むのはこれで3度目か4度目だと思います。 な…

ロッシー
1年前
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【書評】カミュ『転落』は、『地下室の手記』に匹敵するしゃべくり小説だった。

ロッシーです。 カミュの『転落』を読みました。 カミュの作品といえば、『異邦人』や『ペスト』が有名で、この『転落』という作品は日陰に追いやられている感があります。知らない人も多いのではないでしょうか。 でも、実はこの作品めちゃくちゃ面白いんです! 『異邦人』や『ペスト』のイメージを期待して読んだら、見事にその期待を外してくれます。 「え!これがあのカミュの小説なの?」 と思うでしょう。 別人が書いたかと思うくらいにトーンが異なります。 それまでの作品が「陽」の