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エッセイ

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たまに書くエッセイ。自分の考えたことや、体験談がメイン。
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記事一覧

社会人として、どうなんですか。

社会人として、どうなんですか。

 社会人としてどうなんですか、という言葉が好きになれません。

 利便性は知っています。社会人にカテゴライズされる人に対して使用することで、心的なダメージを与えられます。これは多分、大多数の人が社会人としての理想を持っているからこそ、そういった用法がなされているのだと思います。

 便利な言葉です。社会人にもピンからキリまでいるのに、あたかもその人だけが劣っているかのように感じさせることができてし

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夢、オーバードーズ。

夢、オーバードーズ。

 人生に夢は不要。
 夢が無くても仕事はできる。

 呼吸はできる。
 手足は動く。
 心臓は脈打つ。

 けれど夢が無いと、あまりにも苦しすぎる。
 いつか叶うかもしれない何かが無いと、生きてくの無理過ぎる。
 漫画やアニメやゲーム、小説が無いと現実に押しつぶされる。

 夢はお薬。
 僕は毎日、夢を見ている。

 腹八分、足りない二分を埋めるために。
 今日も寝床で夢を食む。

 僕の見た夢で

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詰み人

 人は人らしくあらねば、バケモノになる。

 たとえば人付き合いをしなければバケモノになる。
 他人からあーだ、こーだ、と言われている間は人間でいられる。

 周りに誰もいなくなったらバケモノ化のはじまり。

 人は自分を客観的に見ることが苦手だから、

「あなたってこうだよね」

 とか言ってくれる人がいなければ、自然にバケモノと化していく。

 他人からの意見や、耳が痛くなる話。
 それらはそ

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内発的動機付けと外発的動機付け的な話

内発的動機付けと外発的動機付け的な話

 申し訳ありません。

 謝罪から入ったのはなぜかというと、ここ最近、ほとんど投稿ができていないからです。別に私が投稿していないからといって、経済的損失を被る人は多分いないのですが、私の投稿を楽しみに待っている方にはちょっと申し訳ない気がします。

 それはそれとして。謝罪については今日の話とはほとんど無関係です。

 今回やっていくのは内発的動機付けと外発的動機付け的な話になります。

 いつも

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【エッセイ】勝手に名付けられてばかりの僕ら

 〇〇世代ってよく言われる。

 ゆとりだとか、「Z」だとか。

 その呼び方に良いとか悪いとかの捉え方をくっつける人もいれば、善し悪し関係なく「特徴」としてそういう呼び方をする人もいる。

 いずれにせよ、名付けられる側としては不自由に感じてしまう。

 そもそも「呼び名」って、誰が考えるんだろうね。

 僕らは大抵、自分から名乗れる自由とは縁遠い気がする。

 名前は親に付けてもらうし、〇〇世

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【エッセイ】コンビニに救われる

 寄ろうだなんて、正常な頭では考えるはずもないのに。
 帰り道、道路わきのコンビニに、惹かれる。
 陽の落ちたうす暗闇にたたずむ光る箱。
 飛んで陽にいる虫みたいにして、車たちが駐車場に吸い込まれていく。
 仕事中、必死で浮かべていたうすっぺらな笑顔が、自動ドアに迎え入れられると同時に剥がれかける。
 買うものは決まっている。
 それなのに他にも買いたいものを探してしまっている。
 ここには選ぶ自

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【エッセイ】僕らはいえない傷を抱えて生きる。

「あんたに何が分かるんだよッ!!!」

 ……って、叫びたくなる時がある。

 誰にも理解してもらえそうになく、誰かに伝えることもできないような心の傷を負った時だ。

 いつまで経っても苦しい気がして、治る気配もみじんもない。

 胸の中が痛くて痛くて仕方がない。

 だけど「こういう感じで痛いです」って、言葉にすることも難しい。

 誰かに話したら話したで、傷口を広げてしまいそうで怖い。

「大

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無性に何かを書きたい。

 無性に何かを書きたい。

 ふっと湧いてくるそんな気持ちが、一番厄介だ。

 長編小説を書いている時。短編小説を書いている時。掌編小説や140字小説を書いている時。

 そういう衝動に作業を邪魔されるからだ。

 この衝動の厄介なところは、特に何か書きたいものが明確なわけではない点である。明確ではないので、まずは何を書き出したいのか探し始める作業からやらなければならない。

 その間、本来書くべ

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もう少しで

 たまにはとりとめのない文章を書いたっていいだろう。そこ、「たまには?」とか言わない。
 100本書くまで作家と名乗ってはいけないというルールを課し、書き始めた小説の本数もあと少しでいよいよ100本だ。
 自分に課したルールからすれば、これを達成すれば俺は晴れて作家と名乗ってよいことになる。
 ツイッターのプロフィールだろうと、カクヨムのプロフィールだろうと、もちろんnoteのプロフィールにでも作

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無垢で無慈悲な君の声

 偽善を良しとするのは、そんなにも悪いことだろうか。

 悪意無き、素直な感想ほど、俺を傷つけるではないか。そっけない素振りで、そこにあった熱意などガン無視で。
 俺は必死だよ。
「どうせ、作りもしないくせに偉そうに!」
 俺を馬鹿にするヤツに向け、心の中でそう叫んで見下している。
 作っているだけ、そいつよりもマシな気がして。

 そしてそいつが、いざ創ったとして、
「俺よりもずっと秀でていたら

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好きなものを後から食べたい

 好きなものが朝食に出てきたら、一番最後に食べたい。
 たとえば、オーブンで焼いた焼きサバ。
 油がたっぷりのった、腹側の部分が最高である。

 好きなものが昼食に出てきたら、一番最後に食べたい。
 たとえば、アツアツの卵焼き。
 スクランブルエッグのような、柔らかい加減のトロトロが大好きだ。

 好きなものが夕食に出てきたら、一番最後に食べたい。
 たとえば、小さい頃から大好物のコーンスープ。

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「月がきれいですね」

「月がきれいですね」
 著名な文豪の生み出した言葉だ。
 愛の告白と同義だと言うが、愛についてはまだ良く知らない。故に、この言葉がなぜ、それと同義なのかよく分からない。

 分からないのならば、考えてみるとしよう。

 月がきれいですね、と言うタイミングはいつだろう?

 まず、月が見えていることが想像できる。
 それは夜だ。
 月を見てもいないのに「月がきれいですね」と言う者がいれば、そいつは幻

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夏休みの宿題現象

 学生時代の8月31日に良い思い出は無い。
 なぜなら、捌ききれなかった夏休みの宿題で、ひーこら言っていたから。

 その日に捌ききれたら良い方で、ひどいときは最終的な提出期限まで終わらなかったことさえある。
 宿題というのは出さないことには終わらない。先生は未提出を許さないし、どんな形であれ提出するまで催促してくれる。

 社会人になってから、夏休みの宿題と同じようなことが多々あるな、と思うよう

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さぼってしまった!

 いやあ、note再開すると言いながら、かなりの間更新をストップしてしまいました……。
 別に、毎日更新するつもりはなかったのですが、それでも続けられないとそれ自体が良くないことのように思えて、自分を責めてしまいます。
 でも、書きたいと思っても、何を書けばいいのか分からなかったり、そもそも書くことの意味が分からなくなったりで、結局、うやむやなままにしてやらなかったりするんですよ。
「やるかやらな

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