2023年4月の記事一覧
【佐伯祐三と同時代の赤レンガ壁展示室にて】佐伯祐三 自画像としての風景 東京ステーションギャラリー
以前、目黒区美術館で木村伊兵衛が1940年代にカラーで撮ったパリの写真を見る機会があった。
それは近代の画家たちが見たパリの風景に近しい色彩なんだろうな、と感じたのだ。
写真で答え合わせをするようなそんな感覚。
アジアとはまた違う種類のポスター広告があふれるパリの街角。
今回の佐伯祐三展のパリの風景も(新宿の風景も)そんな写真の色を思い出しながら、タイムトリップをできるような、そんな展示だった
MOMATコレクション/美術館の春まつり2023/修復のひみつ 東京国立近代美術館
重要文化財の秘密展の出展作品の面白さ、訳わからなさ、素晴らしさは置いておいて。
作家の男女比率が、うん、まぁ、ひどい。
上村松園さんだけ。
この国の今までを象徴してんなー、とため息を付きながら(わかりきってるけどさ)という諦めみたいな気持ち。
いや、こういうの諦めていいのだっけ?だめじゃね?
と、自問自答しながら4階のコレクション展へ足を運んだら男女の作家比率を同じにしたという記載。
東京国立近
【展示室で深呼吸】被膜虚実/Breathing めぐる呼吸 MOTコレクション 東京都現代美術館
東京都現代美術館。企画展の大行列をよそに建物の奥へ進むと現れるコレクション展示室では今年度最初の展示が始まった。
今回は新所蔵品をお披露目と80年代後半からの作品を集めた「被膜虚実」という1階の展示、人の呼吸すなわち大気や空気、風をテーマに「Breathing めぐる呼吸」と名付けたの3階の展示に分かれている。
「被膜虚実」
三上晴子氏のものものしい作品が第一室に。
三上晴子氏の活動や作品を
【展示替えされた物とは?】再訪クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展
Dior展2回めの突撃。
23年1月に訪れたクリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ展。
あの空間が忘れられず再び体験したくて3月にもう一度行ってきた。
初見より落ち着いて見れるはず、という予測通り幾分冷静にじっくり見ることができた。
展示の感激、初動の興奮は先に書いた記事に及ばないので、前回触れずにいたけど面白かったことをいくつか。
Diorと日本のかかわりについての項目
Diorの日本
【ひらめくスカート】今井俊介 スカートと風景 東京オペラシティアートギャラリー
東京オペラシティアートギャラリーについて
「アートギャラリー」と呼ばれているが、企画展示室に加えてコレクション展示室、更に新人アーティスト展示室もしっかりも備えており、一部都内公立美術館よりも設備が整っている良質な美術施設。コレクションの展示替えも会期ごとに行われ毎回テーマに沿ったキュレーションを楽しませてくれる。
新宿界隈は大型美術施設が少なく、ここが唯一貴重な広さをもつ美術施設である。
企
【木が石へ水へ】 戸谷成雄 彫刻 埼玉県立近代美術館
長野県出身の彫刻家、戸谷成雄の回顧展。学生時の作品から最新まで網羅的に見ることができる展覧会である。
一つひとつがでかい戸谷成雄の彫刻。
展示室に複数体並べて展示する作品も多く、並べるだけでインスタレーションである。
先日世田谷美術館で見た作品と同タイプの「森シリーズ」もあったが、展示の方法と鑑賞ルールが違い、埼玉近代の展示では複数体の間をすり抜けて見学もOKだったことに驚いた。
本当に森の