マガジンのカバー画像

分子栄養学

30
運営しているクリエイター

#卵

コレステロールが悪者になったきっかけ

コレステロールが悪者になったきっかけ

前回、食事に含まれるコレステロールはほとんど気にする必要がないことをお伝えしました。

今回は「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」「コレステロールは動脈硬化を引き起こす」と言われるようになったきっかけについてお伝えします!

1913年のことです。

ロシアの病理学者である「ニコライ・アニチコフ」が卵などの「コレステロールを多く含む動物性の餌」をウサギに与えて動脈硬化をつくる実験を行いま

もっとみる
卵をたくさん食べても大丈夫!

卵をたくさん食べても大丈夫!

「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」と聞いたことはありませんか?

実はこれ…間違いなんです😳

なぜなら、コレステロール量は体内で調整されるからです。

コレステロールは「約70〜80%が糖質や脂質を使って肝臓など」で作られ、「残りの約20〜30%が食べ物から」作られます。

この割合は体内で調整されており、食べ物からのコレステロール量が増えると体内で合成されるコレステロール量が減る

もっとみる
記憶力と集中力を高めるものとは?

記憶力と集中力を高めるものとは?

脳に関わる脂質はオメガ3脂肪酸以外に「リン脂質」もあります。

リン脂質の中でも「ホスファチジルセリン」は脳細胞の細胞膜 (細胞を包んでいる膜) に多く存在しています。

細胞膜はアブラからできており (厳密にはリン脂質とタンパク質からできています) 、アブラが多くて細胞膜が柔らかいほど情報が伝わりやすいのです。

また、ホスファチジルセリンは脳の栄養素としても働き、「記憶力や集中力、学習能力の改

もっとみる