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「詩の居場所②」

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今まで創作した詩をまとめて掲載しています。 ご覧いただけると大変励みになります。 よろしくお願いします。
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2024年8月の記事一覧

詩「穢れなき謹慎へ」書きました。

詩「穢れなき謹慎へ」書きました。

「穢れなき謹慎へ」

唇に触れようとすると走馬灯が見えた

睫毛が途端に、憂いを帯びる
同じ性質しか愛せないのは
どうしてだろうか
わかっているのに、
僕は問わずにいられない

嗅覚が不快と共に堕ちていく
君の唇の際から、桃のような香りと
虚しい期待の温もりを感じた

怪訝そうな目で睨みをきかせても
無駄だってことに眩ませて
いっそ僕ごと、傷ついてほしい

紙一枚以上に繋がった関係を
破り捨てたい

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詩「空白の廊下、殿下」書きました。

詩「空白の廊下、殿下」書きました。

「空白の廊下、殿下」  

涙が出ないのにコーヒーを飲んだ
(今日は何の日だったのか)
錆びた王冠が無造作に置かれているが、
何も思い出せない
いつもの廊下は静まりかえり、
愚者の笑い声だけが窓から聞こえてきた

ブロンズカラーを静かに飲むと、
日付がめくれなかった日が続いたのを思い出す
声が出ず、
デコルテに無惨が滲み、
支配され続けた廊下の夢を見た

殿下は、未だに私を咎める
貴方ほど声を出

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詩「2.5%」リメイクしました。

詩「2.5%」リメイクしました。

みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。

以前投稿した詩を、今回リメイクしました。
原作は「2.5%」という詩で、
リメイク作のタイトルは
「課せられたパーセンテージ」です。

元の記事は、こちらからご覧いただけます。↓

この詩は、私にとって転機になった作品です。
詩を本格的に書いたのがこの作品が初めてでした。

私はとあるボカロP・歌手のファンで、
当時もろに彼の影響を受けなが

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詩「病み上がりの境界域」書きました。

詩「病み上がりの境界域」書きました。

「病み上がりの境界域」

絵に描いたような入道雲が
私の目線に飛び込んできた
ここから出られないことを察して
光が眩しくてカーテンを閉じた
現状との落差に両目は沈んでいた

太陽の余韻が色濃く残った特有の空気に酔い、
チョコレートやグミの溶けた大群が
どこまでも粘ついた夢を見た
寝る時くらい、
夢らしい夢を見せてくれないものか

何日も見て見ぬフリをした、
弱りきった花のために予約をして
固い椅子

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詩「ページを戻す街」書きました。

詩「ページを戻す街」書きました。

「ページを戻す街」

この街にも慣れ、
羽を大いに伸ばしていた時
煤けた彗星から王冠を借りて
君は現れた
無邪気に自我を際立たせて
すぐに住人の一員となり、
可愛い両耳を僕に傾けて
「手のひらをみせて」と耳元でつぶやいた

飄々と見られがちな僕は
器量が小指の幅より狭すぎて
利き手を開くのを恐れたのだ
開けばたちまち 住処が崩れていくと
握りしめた指の隙間から
囚われの雫が 何度も落ちていった

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