詩「2.5%」リメイクしました。
みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
以前投稿した詩を、今回リメイクしました。
原作は「2.5%」という詩で、
リメイク作のタイトルは
「課せられたパーセンテージ」です。
元の記事は、こちらからご覧いただけます。↓
この詩は、私にとって転機になった作品です。
詩を本格的に書いたのがこの作品が初めてでした。
私はとあるボカロP・歌手のファンで、
当時もろに彼の影響を受けながら書きました。
最初に完成させた時は苦笑いするほど
彼の曲の世界観に酷似していたので、
試行錯誤しながら自分流に書き直しました。
そして、オリジナル版・リメイク版の
どちらも掲載しています。
荒削りでもオリジナルの勢いには敵わないのは
重々承知していますが、
自分の言葉として書きたくなった現在に
敢えて挑戦してみました。
よろしければぜひ、
読み比べていただけると嬉しいです。
それでは、よろしくお願いします。
みゆ
「2.5%」
青色カウント
清き一票
さあ
お役に立てられますか
鬱積は狭い箱で積み重ねられ、
実績は溶け込むほど削り取られ
手をひらひらさせて、終わりを告げた
残酷な普通を突きつけられ
窓についた小虫は叩きのめされ、
赤い札は虚しく外で揺れている
分身が飛び出しては、消えていく
鳴り止まないポップアップが
私を叫ばせる
あなた達は何者なのかわからず、
膨大なタブにひたすら苦しんで、
世間は慈悲を置き去りにしていく
魔女達は世間という不確かさを
振りかざして迫ってきた
私は彼らには出来ない、
必死の舞を踊ってみせた
唇を真横に閉じて
十字を切って心臓が舞う
青色カードでチェックメイトだなんて、
柄でもないことを放って
自分の愚かさが滲んでいる
世間での普通が私ではないと
理解したのは、悔しさをこぼしてからだった
私を知っているのは多分私でなくて
鞄の中のメディカルな記録
さあ
青色カウント
赤い札
皆様 清き一票、
どうぞ
どうぞ
(2024.1.28 投稿・オリジナル版)
「課せられたパーセンテージ」
青色のカウントに、
どれだけの価値があるだろうか
仮初の笑顔を貼り付けてみせて
不毛なパーセンテージのノルマを
形だけの達成感を
仮面たちは喉から手が出るほど欲しがっている
全ては、あの狭い箱から始まった
勝ち目がない戦いに挑み、
仮面たちは手をひらひらさせて
不揃いを無情に叩き潰していた
残酷な普遍性を突きつけては
窓に映る小虫を嘲笑し、
外では赤い札のアイデンティティが揺らいでいた
鳴りやまないポップアップが
釜の前に勢いよく飛び出していき
分身が現れては、すぐに消えていく
(あなた方は、何者なのか)
膨大なタブに飲み込まれている姿に
業を煮やした仮面たちは、
慈悲を置き去りにして薄笑いを浮かべていた
画一性に賛同する魔女たちに、
ひりついた舞を披露した
十字を切って、心臓が狂い舞う
青色カードでチェックメイトと
柄でもないことを放って、
自身の愚かさが湯気の中に滲んでいた
喉から手が出るほど普遍性が欲しいと
願った時、
くたびれた鞄の中の青い証明だけが
不確かさを確固たるものにさせていく
不毛なノルマの見世物が、幕を開けた
(さあさあ、赤い札が目印ですよ)
(皆さま、けなげな黒き一票を)
—どうぞこの青色な私に、
心からの白き一票を
※一部修正いたしました。
(2024. 8.8 更新・リメイク版)