#陰鬱
愛して、愛して、さよなら。あなた。
あたしの彼は、外で燃えるタイプだ。
今日も彼は「ここにしよう」と、
年季の入った家屋に狙いを定めた。
彼セレクトの場所は、
いつも間違いなくあたしの目と体を潤ませる。
「やだ…ここで?」
「いいだろ…もう我慢できないんだ」
彼の焼けつくような甘美な目線に、
何も考えられず、クラクラしてくる。
今日はいつもより、濃厚な甘い味がする唇だった。
あたし達はひたすら、
古びたベランダで激しい逢瀬
どうにもならない、わたし。
みゆと申します。
ご覧いただき、ありがとうございます。
本日も陰鬱な感じでお送りします。
暗い内容が苦手な方、申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
「何で・どうして、わたしだけ」
この台詞は、自分を簡単に追い込むのには
手っ取り早い言葉だと痛感している。
何度も吐いてしまうこの台詞に、今まで救われたことはない。おそらく今後も救われない。なのにすぐに口にしてしまい、自己嫌悪にさせる言