外資ITコンサルSaaS導入部隊→日系ベンチャーコーポIT.仕事や生活の中の気づきやもやもやをきっかけに、主にIT・情シス・組織・ビジネス関連で考えたことをシェアします.毎週更新継続中. ServiceNowの情報はhttps://servicenow-lab.com/で投稿中

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コンサル→事業会社転職時に認識しておくべき2つの働き方の違い

コンサルから事業会社へ転職した職歴から、同じようにコンサル出身の応募者の面接を任される機会が増えてきました。応募者の方とお話しする中で、両者の働き方には明確な違いがあると改めて気づきました。その中でも特に感じた「有期性」と「制約」の違いについて整理してみたいと思います。 1. 有期→無期 コンサルでは、多くの場合期間が明確に定められたプロジェクト単位で動きます。そのため、プロジェクトが終われば、成果物を引き渡してお別れとなり、その後の結果やトラブルへの対応はクライアントに

    • 中途社員の「ぽっと出力」を業務や組織の改善に活かすには

      私の会社は中途採用がほぼ100%です。そのため、「前職では…」という言葉をよく耳にします。一見、多様な知見が集まり、業務改善が進みそうな環境に思えますが、実際には中途社員の知見が活かされている場面は多くありません。その理由と解決策について考えてみます。 ぽっと出力よく指摘されるように、中途入社の社員は「ぽっと出」だからこそ、現職の慣習にとらわれない自由な発想や、前職で培った知識をもとに意見を言うことができます。この力を私は「ぽっと出力」と呼んでいます。 例えば、業務フロー

      • 予算執行における統制パターン

        来期の予算に追われている方も多いであろうこの時期、ちょうど会計システム関連の仕事をしている中で、予算執行、支出の承認における統制のパターンについて学んだのでシェアします。 統制のパターン予算執行時の統制には、以下の3つの主要なパターンがあります。 1. 都度承認(稟議) 支出やプロジェクトが発生するたびに、個別に承認を取る方法です。主に金額が大きい案件、重要なプロジェクト、契約締結を伴う支出に適用されます。 特徴: 統制が強く慎重に評価される一方で、承認に時間がかかり

        • 泥臭さには再現性がある

          新卒で入社したITコンサルにいた印象に残った2人の上司の話を例に出しながら、泥臭さの再現性について共有します。 泥臭い上司この上司は、身だしなみはいつも適当で、話し方はいつも早口で滑舌も良くありませんでした。それでも、「成果を出すこと」や「物事を前に進めること」への情熱とコミットメントは当時新卒だった私には衝撃的でした。例えば、クライアントが忙しくて捕まらなければ、会議と会議の間に座席に突撃したり、始業前に会議をねじ込んで時間をもらうなどの力技を多用していて、クライアントか

        • コンサル→事業会社転職時に認識しておくべき2つの働き方の違い

        • 中途社員の「ぽっと出力」を業務や組織の改善に活かすには

        • 予算執行における統制パターン

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          エンジニアの生態から考える、おもしろい技術が期待通りの成果を生まない理由

          IoTやGenAIといった革新的な技術が登場するたびに、企業は期待と共に投資を行いますが、大抵は期待外れの結果に終わります。この理由は主にハイプ・サイクルなどで説明されますが、ここではエンジニアの生態や企業の判断に焦点を当てて考えてみます。 成果を生むのは「退屈な技術の使い方」エンジニアが楽しむ活動と、企業が求める成果を出す活動には隔たりがあるように思います。 エンジニアは、新しい技術を試し、動作確認するまでの「自由研究」段階が最も楽しいものです。しかし、実際に利益や成果

          エンジニアの生態から考える、おもしろい技術が期待通りの成果を生まない理由

          緊急ではないが重要なタスクを行うための3つの精神的な壁

          「緊急ではないが重要なこと」、いわゆる第三領域に時間を使うべきだと言われます。しかし、多くのToDoリストは「重要度」が形骸化し、結局は「緊急度」に支配されています。 これまでは単にやることが多すぎて時間が足りないのだと思っていましたが、最近、「緊急ではないが重要なタスク」に多くの時間を使う中で、実は精神的な「3つの壁」が原因ではないかと気づきました。今回はその考えを共有します。 不確実性の壁「緊急ではないが重要」という表現は、実際には不正確かもしれません。もし本当に多く

          緊急ではないが重要なタスクを行うための3つの精神的な壁

          システム間連携のポンチ絵を描くときは通信の向きとデータの向きを区別しよう

          個人的にすごく大事だと思っているのですが、あまり意識している人が少ない気がするタイトルの点について、考えを共有します。なお、非ITの方と概要レベルで認識を合わせる時には区別しなくても大丈夫です。 こんなポンチ絵見ませんか?「システムアーキテクチャ」といった名前で、こんなポンチ絵を見ませんか? この絵では、システムAからシステムBに(恐らく会計の)仕訳データが連携されることがわかります。しかし、通信の起点(向き)が明示されていません。 システム連携においては、次のようなこ

          システム間連携のポンチ絵を描くときは通信の向きとデータの向きを区別しよう

          イタリア行ってきた

          イタリア行ってきたので気づいたことを書き留めておきます。海外2回目なので、そもそも海外あるあるも多く含んでいると思います。 1日目: ミラノ香水とタバコのにおい 町中から香水とタバコのにおいがする。多くの他の観光客も含め香水がきつく、ついてしばらくは気持ち悪くなりそうだった。 また、路上喫煙が多すぎてびっくりした。一方で、多くのレストランの店内では禁煙ということで、実際に店内ではほとんどタバコのにおいはしなかった。 カフェで軽食を取ってみる カウンターで頼んで好きに

          イタリア行ってきた

          うちのサラダ

          30代に入ってから、健康への意識が高まった。とはいえ、夜は楽しくて早寝はできないし、階段を使うのも、夏の暑さとセミの死骸で辞めた。結局、人間は短期的な快・不快には抗えないのだ。それでも続いている習慣が、週に一回程度作るサラダだ。 うちのサラダは、ベビーリーフ、プチトマト、アボカドを使う。 ベビーリーフはさっと水で洗うだけ。プチトマトはヘタを取って、少し大きければ縦に切る。アボカドは半分に割り、種を取ってさいの目に切る。柔らかい場合は、スプーンで一口サイズにくりぬいていく。

          うちのサラダ

          完璧主義でなくていいが決して妥協してはいけない

          近年、ビジネス、特にエンジニアリングの世界において、そのけん引役である米国を中心に根付いたプラグマティズム的発想のもと、失敗を恐れず、素早く行動し、改善を積み重ねることが推奨されています。その中で、完璧主義は非効率的であり、時には自己や他者を精神的に自分を追い込む悪癖として認識されることが多いのではないかと思います。 確かに、自己や他者に対して過度に批判的になるような完璧主義は、心身に負担をかけ、創造性や生産性を損なうことがあります。しかし、個人的には「完璧主義」である必要

          完璧主義でなくていいが決して妥協してはいけない

          配られたカードで勝負する上で知っておくとよいこと

          スヌーピーの名言を引用し「人生は自分に与えられたカードでどう戦うかが重要だ」とよく語られます。最近この教訓について友人と話す中で気づいた、配られたカードで勝負する上で知っておくとよいことを共有します。 カードの性質我々に配られるカードには、様々な種類があります。代表的なカードについて、その性質をまとめます。 入手難易度 カードには、お金やモノのように比較的簡単に手に入るものもあれば、才能や育った環境のように先天的なもので、後から手に入れるのが難しいものもあります。 使

          配られたカードで勝負する上で知っておくとよいこと

          社会で生き残る方法とハイパフォーマーの出口戦略

          私見ですが、社会で確固たる居場所を確保している人には、大きく分けて「コミュニケーション強者」と「ハイパフォーマー」がいると思います。その中でも、「ハイパフォーマー」は出口戦略を考えておかないとヤバいのでは?と思っており、考えをシェアします。 社会で居場所を確保している人の2つのタイプコミュニケーション強者 彼らは、職場で他人との関係を巧みに築き、情報のハブとなり、組織内外で影響力を発揮する人たちです。マネージャーやリーダーとして、他人の力を引き出し、チーム全体で大きな成果

          社会で生き残る方法とハイパフォーマーの出口戦略

          怪しい投資の話を真面目に聞く

          ※ 本記事は投資を推奨するものではありません ここ数年で、知り合いから不動産投資やNFT投資を立て続けに勧められました。実際に投資するには至りませんでしたが、真面目に話を聞き、分析・検討したたことで多くの学びがありました。この記事では、怪しい投資話を見極め、学びに変える方法について提案してみます。 怪しい投資話は一種のアート怪しい投資話というのは、聞いているうちに非常に魅力的で、つい信じてしまいそうになるものです。巧妙に作られた論理や説得力のあるトークスクリプトは非常に賢

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          パーソナルジムに通い始めた上司あるある言いたい

          コロナ禍以降、全国各地の職場でパーソナルジムに通い始める上司が雨後の筍のごとく大量発生しています。そんな上司のあるあるを紹介します。 1. トレーナーの口調で褒めまくるジムに通い始めた上司は、トレーナーの影響で急に「褒め上手」になります。資料作成やプレゼンが終わるたび、まるで社員が重いダンベルを持ち上げたかのように、「ナイス!」「そうそう!」と連発。そろそろキーボードを打つときのフォームにまでアドバイスしてきそうな勢いです。 2. 飲まなくなるかつては何杯も飲みながら熱く

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          ランニング1,000万~のシステム導入企画を2本通して分かったこと

          事業会社でIT企画の仕事に携わり、毎年数千万のランニング費用が発生する、大型のシステム導入企画を2本通しました。その経験から学んだことをシェアします。 ボトムアップの企画は「安心」を作るボトムアップの企画、つまり企画者のアイデアを実現するための企画では、決裁者に「安心」を与えることが重要です。 決裁者は「不安」である 決裁者が企画をなかなか承認しないのは「不安」だからです。企画を通した場合、その結果は決裁者自身の責任となります。そのため、本当にこの企画を進めるべきか、効

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          システム連携における「要件を出せ vs 仕様を教えろ」問題

          システム開発において、他のモジュールやシステムとの連携を構築する際にしばしば発生する、私は個人的に「要件を出せ vs 仕様を教えろ」問題と呼んでいる問題について、その構造と解決策を共有します。 「要件を出せ vs 仕様を教えろ」問題システム連携では、基本的にデータを受け取る側と提供する側が存在します。両者の間で次のようなやり取りが発生することがあります。 どちらが正しいのかこのやり取りにおいて、正しいのはどちらでしょうか?受取側、提供側どちらの立場でもこのやり取りを経験し

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