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配られたカードで勝負する上で知っておくとよいこと

スヌーピーの名言を引用し「人生は自分に与えられたカードでどう戦うかが重要だ」とよく語られます。最近この教訓について友人と話す中で気づいた、配られたカードで勝負する上で知っておくとよいことを共有します。


カードの性質

我々に配られるカードには、様々な種類があります。代表的なカードについて、その性質をまとめます。

入手難易度

カードには、お金やモノのように比較的簡単に手に入るものもあれば、才能や育った環境のように先天的なもので、後から手に入れるのが難しいものもあります。

使用時の増減

カードには、使うと増えるもの、減るもの、減らないものがあります。スキルや知識、人間関係などは、使うことで強化される傾向があります。一方、お金やモノは使うとなくなります。

時間経過による減衰

カードの中には、時間の経過とともに減ってしまうものもあります。健康や人間関係などは、維持のために努力が必要です。一方で、お金やモノのように保存性があるものは、時間による変化が少ないです。

カードの増やし方

カードの増やし方は、主に2つあります。

交換する

カードの交換は、お金というカードを媒介して行われることが多いです。例えば、学校に通うことでスキルや知識、人間関係を得る、買い物をすることでモノを得る、ジムに通うことで健康を得る、といった行為は、すべてカードの交換と捉えられます。

なお、この記事では「時間」をカードとして扱っていませんが、この例えにおいて、時間はカードを行使する際に消費する、マジックポイントのように捉えるほうが辻褄が合いやすいように思います。

見つける

人生をプレイするためのカードは、トランプの手札のように目の前に並べられるわけではなく、体のあちこちに両面テープで張られているようなものです。すぐに見つかるものもあれば、背中に貼られていて自分では気づかないものもあります。カードに気づくためには、出口治明さんが提唱する「本・人・旅」が効果的だと考えています。

カードをうまく使うコツ

まずは配られたカードを見つける

ある友人は、祖母が所有していた使われていない建物に気づき、それをリノベーションして民泊事業を始めました。この建物というカードに気づかなければ、彼はそのチャンスを逃していたでしょう。

カードを「交換」して得るには、既存のカードや時間というリソースを費やさなければなりません。しかし、すでに持っているのに気づいていないカードを見つけることは、少ない労力で大きな成果を生む可能性を秘めています。

カードの性質に合わせた使い方を考える

カードには、「強い」カードがあります。才能はその一例です。才能は先天的で入手が難しく、使えば強化され、時間経過で減ることもありません。そのため、才能を見つけたなら、積極的に活用すべきです。

また、若さや美しさも強いカードです。これらは使い続けてもなくなりませんが、時間と共に減少するため、若いうちに最大限活用することが重要です。

人間関係やスキル・知識は、使うことで強化される一方、放置すれば弱くなります。定期的に活用し、維持・強化すべきでしょう。

このように、カードの性質を客観的に評価し、いつ、どのように使うのが効果的化を考えます。

入手困難な他人のカードを欲しない

才能豊かな人を見たとき、ついその人のカードが欲しくなることがあります。しかし、カードを増やすには「見つける」か「交換する」しかなく、特に才能や出生環境のようなカードは交換することが困難です。手に入れるのが難しいカードにこだわるよりも、自分のカードを最大限活用するほうが賢明です。

人々は同じカードを使って違うゲームをプレイしている

この世の中は、一つの大きなテーブルの上で、同じトランプを使って、それぞれが異なるゲームをプレイしているようなものです。ババ抜きをプレイしている人にとっては不要なジョーカーは、大富豪をしている人に取っては貴重なカードとなります。

カードの種類や、それがどのようなカードなのか、という認識は同じでも、それぞれのカードの価値や、そのカードがゲームの目的・勝敗にどのように影響するかは、プレイしているゲームによって異なります。自分がどのゲームをプレイしているのかを理解し、それに応じてカードを活用することが重要です。

以上です。

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